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WIN‒WINの関係を創れる仕事の在り方を目指す‒株式会社インタースペース河端 伸一郎氏が率いる、自分たちの経験を現地で活かせる事業

Posted on 2014年04月08日
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インターネット広告事業をメイン事業として行い、その中でもアフィリエイト事業に特に強みを持つ、株式会社インタースペース代表取締役社長の河端氏。自社メディア・コンテンツやソーシャルゲームの開発運営なども行い、成長著しく変化の激しいインターネット業界の中でも、売上高連続120%以上の成長を遂げている。現在、中国・インドネシア・タイに海外拠点を置く。

もう一度、未来が明るいと思える日本を作りたい。

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事業内容について教えてください。

成果報酬型インターネット広告であるアフィリエイト事業をメインとして行っています。この事業を始めたきっかけは、お客様とWINーWINの関係を作ることができる仕事をしたいという思いでした。 私は元々証券会社で働いていたのですが、証券会社では、お客様に株の売買をしていただき、その際の手数料が売り上げとなります。逆に、証券の営業マンの立場から考えると、手数料をたくさんいただくために多くのお客様に株を売買していただきたい。 しかし、株という商品の特性上多くの株を売買したからといって、その予測通りの結果が出るわけではありません。 起業してインターネット業界に入ってから、インターネット広告も株と同じような側面があると感じました。広告の営業マンも、広告が出ることによって手数料をいただけるので、広告をどんどん出すことを進めます。 しかし、広告を出す会社側は、多くの広告を出すことが目的ではなく、出したことによってどれだけ契約や問い合わせなど、自分たちの会社にメリットがあるかが重要。 広告を出しても、効果が出ることもあれば出ない場合もあります。ただ、費用を払っている以上結果が出ないと、お客様側からは「なぜ結果がでないのか」と言われます。 そうしているうちに、このビジネスモデルだと長続きしないと思っていました。そこで、成果報酬型広告であれば広告成果をカウントでき、WINーWINの関係を作ることができると思い、アフィリエイト広告を始めました。

インターネットによって、目指していたWIN-WINの関係となるビジネスモデルができるようになったのですね。

そうですね。インターネットの登場によって、証券業界ではネット証券が出るようになり、手数料が下がったうえに、投資家が自分で意思決定するための情報を得られるようになりました。 インターネットを使った証券革命が起こったように、広告業界でも同様のことが起こるのではないかと思いました。 インターネットを使って何か革命的なことをしようと考え、社内でプレゼンし合い、その中で偶然私がプレゼンしたのが成果報酬型の広告事業。 調べてみたら、ちょうどその頃アフィリエイト事業でアメリカのナスダック市場に上場した企業もあり、市場もあることも確認できたので、事業を進めていきました。事業を始めた当初は、未知の取り組みに対するわくわく感で突き進んでいましたね。

現地に貢献し、自分たちも成長する。

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現在取り組まれている海外展開について教えてください。

弊社は海外でのビジネスを始めたばかりで、2012年に中国2013年にインドネシアとタイに拠点を立ち上げました。東南アジアは視察に行ってから、拠点ができるまで1年弱ほど。 東南アジアでインドネシアとタイを選んだ理由は、事業をやるからには、ある程度のマーケット規模があるところでないとやりがいがないから。現地のインターネット広告やEコマースの普及の状況を調査し、あとは人口統計と所得で規模の大きい国を相対的に選びました。

海外進出をいつ頃から意識されていたのでしょうか?

学生時代にアメリカの大学に1年間留学してから、ずっと意識していましたね。就職活動の時も中国に強い商社を受けたり、証券会社に入ってからも、海外駐在を希望したりしていました。 学生当時、日本はバブル絶頂期で、ニューヨークの中心街であるタイムズスクエアに行くと、日本の電機メーカーの広告がネオン掲示板にバンバン出ていたのです。 ただ一方で、日本人留学生はなんとなくのんびりとしている人も多い中、中国や韓国の学生は国や家族を背負って来ているという意識が非常に強く、毎日必死に勉強していたのを見て、「将来、彼らに日本が抜かれる日が来るのではないか」と思ったことを覚えています。 帰国時期になると、実際に日本のバブルが弾けました。それまで売り手市場だった就職戦線が、私より1年先に就職活動をしていた同級生たちから、急に就職活動が厳しくなり内定が出づらい環境に様変わりしました。 私が社会人になったその頃から20年あまり、日本がパッとしない時代が続いていますが、海外で活躍する日本企業がもっと増えれば日本ももっと勢いが出るのではないかという思いはありました。 しかし、起業してからは自社が海外の進出する体力やタイミングなどなかなかチャンスがなく、ようやくここにきて時期が来たと思っています。

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日本と海外で、営業方法は変化しましたか?

現在東南アジアには、アフィリエイトという概念がほとんどないので、仕組みを説明すると広告主さんにはすごく納得してもらいやすい。 一方でクライアントの成果を出すためにはその商品やサービスを紹介するメディアが必要なのですが、それがまだまだ少ないのと、あったとしてもノウハウがまだない。そういうところも含め日本の初期の頃に近いですね。 ただ、日本の時に比べると競合他社が少ないので、先行優位性はとれるのではないかと思っています。 一方で、日本だとインターネット広告のマーケットは9,000億円程あるのですが、タイやインドネシアのマーケットは、200~300億円程しかありません。 しかし、この数字は物価なども換算すると、当社が日本でアフィリエイト広告を始めた頃に近いのではないかと思っています。もちろんアフィリエイトについては0に近いところからのスタートです。 日本で行ってきたように、現在のタイやインドネシアをはじめとした東南アジアのアフィリエイトの市場をこれから我々が作っていくことになります。 各国への進出を進めている中で気づいたのは、我々がやってきた経験には大きな価値があるということ。私たちが現地でビジネスを行わせてもらっている以上、その国に対して何らかの貢献をしていく責任があると思っています。 そういった意味で私たちは十数年もかけてアフィリエイト事業をしてきたので、事業を進めていくなかで起こりうることや事業拡大方法は経験からわかっています。そして、そういった経験抱負なメンバーが現地にいって活躍してくれている。 現地にはないビジネスをやっているからこそ、我々がその国に貢献することが出来、その結果として、我々自身も成長ができるはず。 これは私たちだからこそ提供できる価値。より多くの企業にサービスを届けられるよう、スピード感を持って進んでいきたいですね。そして、急成長するアジア市場で日本のインターネットサービス企業が成功する良い事例になれば、後から続く会社も増えるのではないかと思っています。 そうして日本と東南アジアが融合しながら両者にとって新しい未来を創っていきたいです。

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