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マレーシアで元旦からデング熱にかかった男の実録!
マレーシアで働くバームーです。12月は手術をしましたが(詳細記事はこちら)、 1月はマレーシアで入院生活を送りました。なんとデング熱にかかったのです!発熱したのは元日。
発熱したのは元日。
最悪な状態で1年が始まりました。
日本でも有名になったデング熱
一昨年、東京でデング熱の感染者が出たといって、
代々木公園が閉鎖されましたよね。
こちらの記事によると、70年ぶりの国内感染者だったとか。
その後、蚊対策を行ったために代々木公園から
蚊がいなくなったそうで、
さすが日本、やる時は徹底しています!
日本ではそれだけ稀な病気ですが、
僕の住むマレーシアではわりと一般的です。
こちらのサイトを見ても、
東南アジアは症例が多いようです。
そもそも、デング熱ってなに?
蚊を媒介にするウイルス感染症です。
蚊を媒介とするため、今のところ人から人へはうつりません。
ただし、予防接種のワクチンが存在しません
(現在開発中という噂もありますが……)。
蚊を媒介とするだけに予防も難しいのが現実なのです。
僕自身、どこで蚊に刺されたかまったく覚えていません。
でも、感染した後でもしっかりと治療すれば
致死率は1%未満になるとのこと。
実はコレ、インフルエンザの致死率よりも低いんですね。
インフルエンザは予防接種もあるのに、致死率だけ見ると
インフルエンザの方が高いこともあるのだそうです。
その他細かい情報は、厚生労働省や厚生労働省検疫所のHPをご参照ください。
実録!デング熱・発病から回復まで
ここからは時系列に僕の病状を書いていきます。
2015年12月31日 夜中
リア充的なカウントダウンイベントに参加。
ところが途中から少し悪寒がしてくる。
そのため会場から離れて休憩して、深夜1時くらいに帰宅。
2016年1月1日
朝起きたら猛烈に発熱!体温を測ると39度オーバー。
会社は休みのため普通なら寝て回復を待つところを、
この日は日本から友人が遊びに来ることになっていたので回復が急務!
そのため、朝イチから海外旅行保険の会社へ連絡して、
救急病院を紹介してもらい(元日はマレーシアも祝日)すぐさまGO。
どの病院も日本人や日本語のできる人は休んでいるため、
すべて英語で診察を受ける。
病状を伝えて、解熱剤などの薬を数日分もらって終了。
その夜は37.0まで熱が下がり、無事友人と外出!
出典 Ankarino on Flickr
1月2日
熱が再び上がってくる。
友人と観光に出る予定が、
僕は使えない自宅警備員と化して寝込む。
友人はこの日、日本へ帰国。
1月3日
もらった薬を飲んで一日寝込む。
1月4日
初出社日!熱は常に38度オーバー。
この時点ではまだ自分がデング熱ということは知らない。
年明け初出社のため頑張って行くものの、
自分がまったく使い物にならないため
昼前に日系クリニックへ行き、血液検査&点滴を受ける。
点滴を受けながら血液検査の結果を待つこと約30分。
「デング熱、陽性です」
日本人看護師の方から告げられる。
この時、すでに思考回路がショートしていた僕は
「陽性ってどっちでしたっけ?」とバカ丸出しの切り返しをする。
デング熱は入院して治すケースが多いそうで、
元日に行った大病院へ紹介状を書いてもらい移動。
入院手続きは日本語のできる社員が手伝ってくれた。
※ちなみに元日に診察した医者の診断が悪いわけではなく、
熱が出ても最初は少し様子を見て、
それでも下がらなければ血液検査という流れが
マレーシアでは一般的なのだとか
この日から入院生活開始。
なぜか個室の、超~いい部屋(笑)!
保険払いだから、病院側もいい部屋をあてがったのだろう……
1月5日
一日中、点滴をつけて寝る。
何も口にできず、点滴と水だけで過ごす。
採血や体温、血圧測定などのチェックが、
まとめて来ずにいちいちバラバラで来る。
その都度起こされるのがナゾ。
(早い時は朝5時半から採血されることも……)
入院中、一番きつかったのが「冷房」。
マレーシアでは冷房をガンガンきかせて
体温を下げるという考えらしく
(僕は、体は冷やさず暖かくして寝こむのが良いと教わってきた)、
看護師が部屋に来る度に冷房のスイッチを入れて行く。
その度に僕は消して、また別の看護師につけられて、の
応酬を繰り広げる……。
1月6日
前日とほぼ同じ一日。
でもこの日は果物2切れだけ食べられた!
そういえば、ひげが全然伸びていない。
元旦から剃ってないのに!
少しずつ回復しているので、
順調に行けば明日には退院できると言われる。
1月7日
朝ごはんにコーンフレークが出てきて、なんとか食べられた。
入院生活の中で初めてまともにご飯を食べた。
いつも通り医師が回診に来てひと通りチェックした後、
「退院してもいいよ」と言われる。
ヤッター!
この日は入院中、
唯一のお見舞いに知り合いが来てくれた。
ちょうど日本から遊びに来ている方を連れて。
僕の病室が観光コースのひとつなんですね……。
この時差し入れにもらったおにぎりが
めちゃくちゃおいしかった!
食欲が戻ってきたと言っても平常時の10%くらいの僕。
小さなおにぎり6個を3食に分けて食べた。
さて、退院手続きがどうなっているのか?
確認するために看護師を呼ぶと「いま手続き中だから」。
・
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待つこと2時間。
僕が「まだか?」というプッシュを入れても
同じ返事。
・
・
・
さらに2時間。
同じようにプッシュすると「いま手続き中だから」、またもや同じ回答。
さすがに少しずつ怒りが湧いてきたので
(一応回復している証拠かな?)
「あとどれくらい?」と聞いたら「1時間程度」とのこと。
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・
・
待つこと1時間。
再度プッシュを入れると、「いま手続き中だから」。
「さっき1時間と言っただろう!」と言うと、
確認しに戻る看護師。
やっと請求書などが整ったとのこと。
本当はいつできたのだろう……。
ちなみに3泊で請求額は約7,500リンギット(約22万5千円)!
すべて保険対象範囲内だった。ホッ。
この時点でまだ熱はあるので家に帰り、また寝こむ。
1月8日
この日も熱が下がらず、相変わらず38度オーバーなので一日安静に。
でも家にいるだけでだいぶ気楽。
歩けるようにはなったので、
近所の日本料理屋へ鍋焼きうどんを食べに。
ただ足がかなりなまっていて、
少しの坂でもバンビのようにプルプル震える。
長い間寝込んで起きた時のアシタカのよう。
1月9日
この日もまだ熱が下がらないので、一日家で自宅警備員。
ただ食欲はかなり回復してきた。
やはり食べないと体力は戻らない。
1月10日
やっと37.0度にまで熱が下がる!
だいぶ回復したので家の掃除などをして過ごす。
1月11日
出社!!
この日、病院にも行き採血し、完治のお墨付きをいただく。
おつかれ、自分!
デング熱にかかって思ったこと
二度とかかりたくない。以上。
東南アジアに出られるみなさんも
蚊にはくれぐれも気をつけてくださいね~。
2月。もうすっかり元気でカンボジア旅行にも行けました!
by Nnn