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実際に暮らしてみてわかった!知られざるインド英語5つの特徴とは!?
こんにちは、Madhuです! 私が暮らしていたインドではヒンディー語に次ぐ準公用語として英語が定められており、現地の言葉と併せて英語が日常的に使われています!
しかし、世界各地で使われる英語が、現地の言葉の影響を受けてそれぞれ特徴を持っているのと同様に、インドの英語にも独自の特徴があります。
今回は、「インド英語5つの特徴」を、私が聴いた言葉の実例もふまえてご紹介します!
1.インド英語は、綴りどおりに読む!?
Photo Credit: Meena Kadri
英語では、綴りどおりに読まなかったり、綴りに含まれているアルファベットをあえて発音しないことがよくありますよね。
しかしインド英語の最大の特徴は、「綴りどおりに読む」こと!
例えば、「 park (公園)」。
一般的にこの単語を読むときは、アルファベットの “r” は発音しません。カタカナにすると「パーク」に近い発音になると思います。
が、これを読んじゃうのがインド英語!
インドの方は、 “r” もきちんと発音し、parkは「パルク」に近い音になります。
cycle (自転車)は、アメリカ人の方が読むと「サイコゥ」に近いですが、インドだと「サイクル」だったり。 また、God (神)というときは「ガッド」ではなく「ゴーッド」に近かったりします。
その他にも、 air (空気) は「エァル」、 paper (紙)は 「ペーパル」、 four (4)は 「フォール」、 brother (兄、弟) は「ブローダル」 などのように聞こえるのがインド英語。
インド英語に慣れていない頃は、相手が何を言ってるのか全くわからず、綴りを言ってもらってやっと理解する、ということをよくやっていました(笑)。
2.“th” は、タ行の音で読む!?
学校の英語の授業で、 “th” の発音を特訓させられた方も多いのでは?
この発音が苦手な方に朗報!!(笑)。
インド英語では “th” の音を、タ行またはダ行の音で読むのです。
Thank you ! (ありがとう! ) は 「タンキュウ!」、 There. (そこだよ。) は 「デール.」、earth (地球) は「アルトゥ」など。
なんだか新鮮な音ですが、聴いていくうちに慣れるはず!
3.インド固有の数字表現がある!
Photo Credit : Gopal Vijayaraghavan
お金やデータを読むときに重要なのが、数字の区切りの単位!
インドでは「Lakh (ラク) 」と「Crore (クロール)」という単位をよく使います。
例えば、 5 Lakhだったら50万、3Croreだったら3000万という意味となり、インドでは、million(100万)やbillion(10億)よりもこの単位で区切る方が一般的。
モノの値段、給料などの話題、新聞にも頻繁に出てくるので、インドに行かれる方は覚えておくと良いでしょう!!
また「ボリウッド俳優○○の結婚式の総費用はなんと5crores!! 」といったように、ゴシップ誌の見出しでもよく使われているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
4. 単語の使い方/選び方
Photo Credit: Liji Jinaraj
インドで英語が使われるようになったのは、イギリス植民地時代にさかのぼります。
したがって、インド英語はイギリス英語と似ている部分が多いのですが、たまに耳慣れない表現が使われることも! 例えば以下のようなものがあります。
hotel:宿泊施設としての意味ももちろんありますが、通常レストランや食堂のことを指します。
shoppe:
古い英語で “shop” を意味するのですが、今でもお店の看板に書かれていることがあります。
私はそれまでshoppeという言葉の存在を知らなくて、初めて見たとき「ずいぶん派手なスペルミスだなー」と思っていました(笑)。
specs:
眼鏡のことを、堅い英語表現では “spectacles” と言いますが、そこから転じたのがコレ。glassesより一般的に使われています。
capsicum:
ピーマンのことです! Green Pepperというのがよく知られていると思いますが、インドでは “capsicum” と呼ばれているのだとか。
インドではカレーの具にピーマンが入っていることがよくありますが、お店で注文する際にgreen pepper curry といっても通じないのでご注意を!
parcel:
もともと「小包」を意味しますが、インドではお店で食べ物を買ってお持ち帰りするときに使います!
お店の人が英語を話せないとき、お持ち帰りを意味する「To go」 や「Take away」は通じなくても、parcel といえば大体通じるので、ぜひ使ってみてください!
5. インド流! インターネットの書き言葉
最後にインターネット上の書き言葉を紹介!
インド人の友達とチャットしていると、彼らの独特な書き方に気づきます!
例えば、以下の表現。
What’s that? → wots dat
We have a something for you, dear. → v hav sth for u dear
what はwot、we はv、 thはdに変えてしまうのがインド英語!
他にも、 “the” を “da” と書いたりするのだとか。
また、メールやチャットなどで会話の最後に “dear” という言葉を付ける人がとっても多いです! dear(親愛なる人、愛しい人)などと言われると一瞬ドキッ! としちゃいそうですが、特に使う相手の区別はせず、友人や家族、男女関係なく気軽に使われているそう。
以上、私が感じた「インド英語5つの特徴」いかがでしたでしょうか?
少々変わっているように思えますが、何度も聞いているといつのまにか慣れてきて、簡単に聞き取れるようになりますよ!
インドの方と英語で話す機会があったら、相手の使う言葉に耳を傾けて違いを感じてみてください^^
ライター
Madhu Jenny Ito
大学3年修了後、インドで1年間のインターンシップを経験し2014年3月帰国。大好きなインドを追究しつつ、世界中に存在する素晴らしい街、人、歴史、文化、出来事との出会いを求めて動き回るfull of movementの生活を送ることに魅力を感じている。現在は翻訳や通訳の仕事をこなしながら卒論執筆準備中。趣味は外国語の勉強とお酒。
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