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ダンスしかやってこなかった私が、内定を辞退してミャンマーでのインターンシップに来た理由

Posted on 2016年02月22日
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初めまして!池内みなみと申します。現在大学を休学して、2016年1月よりミャンマー・ヤンゴンにてインターンシップをしています。私は幼少期から14年間ダンスばかりやっていて、留学経験など皆無、英語もほとんど出来ません。今回はそんな私がミャンマーに飛び込むまでについてお話したいと思います。

 

中高時代の環境

私が初めて海外を意識するようになったのは、中学1年生の時。帰国子女の同級生との出会いでした。

私が通っていたのは、帰国子女の割合が非常に高い中高一貫制の学校。中学の入学式の後、廊下で早口の英語を喋る彼らを見て目を丸くしたのを覚えています。

高校時代には、同級生たちは本格的に世界で活躍するようになりました。模擬国連の国際大会で入賞した友人や、春休みにマレーシアへボランティアしに行く友人。

そんな彼らと6年間過ごす中で、いつかは自分も英語を自在に使って海外で活躍したいという気持ちが無意識のうちに自分の中に芽生えたのだと思います。

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インドで知った、無知の知

同級生たちが華々しい活躍をする中で、私はというと部活動の創作ダンス部の活動に加えてストリートダンススクールに通い、勉強そっちのけで毎日ダンスばかりしていました。

そんな私ですが高校2年生の時、学校の課題をきっかけにNGOの主催するインドでのスタディツアーに参加することに。夏休みを利用した10日間という短い期間でしたが、これが私の中で大きな転機となりました。

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ツアーは、児童労働について学ぶことを目的としたもの。児童労働から救出された子どもが暮らす養護施設や、ILO(国際労働機関)などを見学しました。

車線はなく無秩序に走る車、物乞いをする子ども、水をバケツで汲んで入るお風呂…...新興国ではありふれた光景ですが、当時の私は目にするもの全てにカルチャーショックを受けました。また、あまりにも無知な自分を恥ずかしく思いました。

これがダンス以外で興味を持てるものに初めて出会った瞬間でした。

このインドの経験から、「途上国」「国際協力」が自分の中のキーワードになり「将来は新興国で働きたい!」という夢が出来ました。

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再びダンスに明け暮れた大学生活 

インドでの経験をきっかけに、大学では国際協力や開発学のようなものを勉強したいと思うようになりました。ダンスばかりしていて成績も良くなかった私は、高校3年生からビリギャルにも負けない勢いで猛勉強。晴れて慶應義塾大学に進学しました。

しかし当初抱いていた思いと異なり、実際に私がした選択はダンスを続けることでした。

高校とは桁違いの規模のストリートダンスサークルに惹かれ、昼夜を問わず毎日のように練習。ダンスサークルで仲間と過ごした時間や、ステージで味わった感情は本当にかけがえのないもので、この選択を後悔はしていません。

ただ「海外で働く」という当初の目標から、私は再び遠ざかっていました。

就職活動での挫折

サークルの活動も一段落した頃、本格的に進路を考え就職活動をする時期に。

ダンスに明け暮れていた私ですが、将来のことを考えた時に浮かんできたのは、高校の時に抱いた「海外で働きたい」という気持ちでした。

就活を迎えましたが、留学等の海外経験もなく英語が話せるわけでもない私が、海外で働きたいという気持ちをいくら面接で伝えても説得力がありません

「ダンスに負けちゃったんだね」と言われ、悔しくて面接の帰り道に泣いたこともありました。自分の経験や努力が他の学生に比べて圧倒的に足りないことに、初めて気が付きました。

就活も終盤、やっと内定をもらえた頃には、面接で「海外で働きたい」と口にするのは恥ずかしいとまで思うようになっていました。

内定を辞退してミャンマーへ 

内定はもらったものの、やっぱり夢を諦めきれず、日に日に海外への想いが強まっていくばかり。

どうしたら自分が海外で活躍できるのか、いくら日本で頭をひねっても答えは出ないと思い、決断した道は「とにかく現地に行くこと」。

新興国でのインターンシップへ参加することにしました。

多くの友人や先輩に反対されましたが、「自分のやりたいことは結局自分にしか分からないし、遅すぎるなんてことなんてない!」という思いで腹をくくり、大学に休学届を提出。

そして、ミャンマでのインターンシップに応募をして今に至ります。

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ミャンマーは「アジアのラストフロンティア」と言われていますが、実際こちらに来てみて日々めまぐるしく発展していくのを実感します。ちょうど新しい政権ができ、歴史に残るこの時期に、ミャンマーという国にいれて嬉しいです。

短い期間ですが、まだあまり知られていないミャンマーの魅力を、これからお伝えしていきます!

ライター

池内 みなみ/Minami Ikeuchi

1993年生まれ神奈川県出身。慶應義塾大学商学部に在学。幼少期から14年間、クラシックバレエ、創作ダンス、ストリートダンスと幅広くダンスに携わってきた。現在は大学を休学し、2016年1月より混沌のミャンマーでインターンシップをしながら邁進中。

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