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未来は自分で組み立てる。シンガポールで働いていた私がバングラデシュ行きを決めるまで

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こんにちは!杉山弥央(みお)と申します。これまでシンガポールで働いていましたが、2016年1月からバングラデシュの首都ダッカに住むことになりました。まだバングラデシュ初心者ではありますが、これから現地情報を発信させていただければと思います。

 

遠すぎた海外勤務を、自分で近付ける

まずは私の生い立ちについて少し。

1988年2月、北海道札幌市で誕生しました。その後大学卒業までは、23年間北海道で暮らしています。大学3年時にはアイスランド(よく珍しがられます!)に8ヶ月交換留学をしていました。

2011年の大学卒業後は、いつか海外で働くことを視野に入れて、「グローバルにビジネスを展開している所」、また手に職をつけておけば海外どこに行っても通用しそうという思いから「IT」というキーワードで、とある金融系IT会社に入社し、希望通り国際部門で働いていました。

 

ただ、グローバル企業とはいえ、実は社内は超ドメスティックな社風・仕事の進め方。グローバル人材が育つのは難しそうな環境、更に海外駐在は約10年目以降の中堅社員が多いのが実状ということで、正直自分が希望していた海外勤務ができるまでは大分時間がかかりそうでした。

「20代の若い時、特に独り身のうちに、やりたいことをある程度成し遂げておきたい」という想いがあったため、会社を辞めて自分で海外現地就職をすることを決意。海外の中でも東南アジアのセンターという役割、多種多様な国民性、給与や生活水準の高さからシンガポールに興味を持ち、2014年7月から現地の日系IT企業で働き始めました。

 

シンガポールでの焦り

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※Marina Bay Sandsが目の前にある、Lanternというバーにて

 

シンガポールでの仕事は結構大変でしたが学ぶことも非常に多く、プライベートでは思いっきり遊び、それなりに充実した毎日を過ごしていました。

しかし1年過ぎたあたりから「楽しい日々を過ごしているけど、これで良いんだっけ?」と思い始めてきました。一応仕事もしているけど、遊び呆けている自分に焦りを感じ始めてきたのです(笑)。

もう少し、何か本気で打ち込めるものが欲しい。楽しさの中に物足りなさを感じた私は、「次の1年は自分の夢にダイレクトに繋がる有益な活動をしよう」と決めました。

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※一時期は毎週末のように通っていたTanjong Beach Club

 

新興国で広がる想い

元々ぼんやりですが国際協力に興味があり、特に「子ども」「教育」というキーワードに関心があったので、まずは2015年9月にインドネシアの売春村に住む子ども達とふれあうボランティアに参加しました。

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※インドネシアの村でのボランティア

その村で、将来の可能性が無限大にあるはずの子ども達の未来を、大人達や社会が閉ざしている現状を見ました。産まれた場所が違うだけで将来の可能性が極端に狭まってしまうアンフェアさと、今後正しい改善策さえ実施していけばいかようにでも成長していけるレバレッジの大きさを感じ、新興国でこのような社会課題を解決できる仕事に就きたいという気持ちが強くなりました。

 

そんな中、世界的に有名なソーシャルビジネスを多数展開しているバングラデシュに訪れる機会がありました。更にそこで、現地に住んでいる私のパートナーから「バングラデシュに来ない?」とのお誘い。

今こそ自分の働きたい方向へ進むタイミングだと思い、シンガポールの会社を辞めてバングラデシュに行くことにしました。

 

バングラデシュで何をするか

現地では自分のITのバックグラウンドを生かしながら、「子ども」や「教育」に関わる”ビジネス”(ボランティアではなく、あくまで利益を生み出す)をしていきたいです。ただ、まずは視野を広く持って、興味が湧くものには何でも飛び込んで行きたいと思っています。

まずは1月中旬から、マイクロファイナンスで有名なグラミン銀行の短期インターンシップに参加予定です。ファイナンス自体にはそれほど興味はありませんが、新興国の貧困層に貸付を行っているのにも関わらず高い返済率を保ち、かつ債務者も融資を元手にビジネスを立ち上げ自立してきているという実績を持つグラミン銀行。

どのようにその高いモチベーションが生まれているのか、かつ銀行側のリスク管理はどのように為されているのか、ということに対し、自分なりの答えが得られるよう望みたいと思います。

 

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※バングラデシュの風景

そのインターンシップ後はまだ調整中ですが、ITや教育に関わるスタートアップ企業や、NGOなどに従事したいと考えています。シンガポールと違ってバングラデシュは娯楽が少なく、時間もそれなりにできると思うので、その他興味のあるものにも少しずつ挑戦して行けたらと思っています。

今までの人生とはまた少し違って、自分の未来を好きなように組み立てていく。今後に対してワクワクしかありませんし、自由にチャレンジできる環境にいることに対しても感謝です。

今後は現地に住むからこそ分かるようなバングラデシュの生活や文化、加えて現地ビジネスについても発信していきたいと思います。よろしくお願いします!

ライター

杉山 弥央/Mio Sugiyama

1988年生まれ、北海道出身。異文化と触れ合い新しい世界をみることが好きで、アイスランドの留学や世界約35ヶ国への旅、また東京で国際交流を目的としたNPO「Japanize」を友人と運営した経験あり。東京、シンガポールでの勤務を経て、2016年1月にバングラデシュに移住。新しい環境で奮闘中。

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Ambassadorのプロフィール


アーメッド弥央

1988年生まれ、北海道出身。異文化と触れ合い新しい世界をみることが好きで、アイスランドの留学や世界約35ヶ国への旅、また東京で国際交流を目的としたNPO「Japanize」を友人と運営した経験あり。東京、シンガポールでの勤務を経て、2016年1月にバングラデシュに移住。バングラデシュ人の夫が経営するスタートアップHishabにて、ボイスユーザインターフェースのERPを新興国マーケットに展開中。

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