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現地在住者が語る!バングラデシュ旅行のススメ

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こんにちは、杉山弥央(みお)です。 今回はバングラデシュ旅行の際に役立つオススメ情報をお伝えします。


バングラデシュには独特な喧騒があり、外国人にとっては「居るだけで体力を消耗する国」。更に交通渋滞で移動が遅れたり、開いているはずのお店が閉まっていたりなどは日常茶飯事です。


観光は予定を詰め込みすぎず、余裕をもってゆっくり楽しまれることをおススメします。

 

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知っていたら便利!お役立ち情報

まずは旅行をする際に避けては通れないビザやホテル、交通手段について。

 

◆ ビザ

バングラデシュに入国するためにはビザが必要です。取得方法は、事前に東京のバングラデシュ大使館で取得するか、入国時にバングラデシュの空港でアライバルビザを取得するかのふたつです。

手間がかからないのは後者で、空港到着時に、イミグレーション前のアライバルビザ発行カウンターで、用紙に記入し提出すれば良いだけなので、比較的簡単です。

 

滞在目的を証明する何らかの文書が求められる場合があるので、用意できるものはプリントアウトして持って行ったほうが無難です。例えば、以前日本の友人が私の結婚式へ出席するためにバングラデシュを訪れた際、目的を結婚式出席のためと言ったせいか、結婚式の招待状の提示を求められました。

ビザの有効期限は1ヶ月間。ただし多少オーバーしても、日本人であれば大目に見てくれることもあるそうです。さすがアバウトな国、バングラデシュ......。

 

◆ ホテル

一般のきれいなホテルであれば、ダッカ市内の高級住宅街であるGulshanやBanani。バックパッカー向けのような安宿であれば、オールドダッカや北ダッカあたりを探すのがオススメです。

私がいつも友人に勧めているのは、ビジネスホテルはInnotel Business Boutique HotelHotel Orchard Suites、ラグジュアリーホテルはPlatinum SuitesPlatinum GrandThe Amari Dhaka Hotelあたりです。

 

◆ 交通手段

いくつかありますが、近距離にはリキシャ、中距離にはCNGがオススメです。

リキシャは日本でいう「人力車」。何といっても手軽で開放的、そしてバングラデシュの雑踏も存分に味わえて「バングラデシュらしさを感じられます。運賃はリキシャワラ(運転手)と直接交渉で、10分程度の距離で30タカ(1タカ=約1.4円)が相場です。

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近距離に便利なリキシャ

 

CNGは、天然ガスで動く三輪の乗り物。車並みとはいきませんが、それなりにスピードも早く、10分の乗車で約60〜80タカと値段も手頃です。色は緑色と灰色がありますが、灰色のCNGにはメーターが設置されていないため、緑色のCNGに乗車することをお勧めします。

また、メーターの表示より20タカほど多めに払うのがローカルマナーのようなので、覚えておきましょう。

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中距離に便利なCNG

 

リキシャもCNGも、道に出ればわりとすぐに見つけることができるので利便性は高いです。また、運転手はほとんど英語を話せないため、値段交渉の際には、50(ポンチャシュ)や100(エクショ)など、使えそうな数字はバングラ語で頭に入れておくと良いです。

ただし、暑い時は40度にも達するバングラデシュの気候。場合によっては、少し値は張りますがクーラーが効いている車が無難かもしれません。

バングラデシュを全身で感じられる!オススメ観光地

一番のオススメ観光地はオールドダッカです。

バングラデシュは今日経済が急成長しており、ダッカの中心地では高いビルやきれいな建物など、近代的な風景を見かけることも多くなってきました。そんな中、昔ながらのバングラデシュの姿を体験できるのがオールドダッカ。バングラデシュならではの、鶏や牛などの動物や、密集した古い建物、ゴミ、異臭、そして人、人、人......。あらゆるものが入り混じるカオスっぷりを存分に体験することができます。

 

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川を渡る船上からの眺め

 

私が特に好きなのは、Sadar Ghatと呼ばれる、ダッカと各地を結ぶ船が発着している船着き場です。ここに来たら、ぜひ船着き場の脇にたくさん停まっている木製の小舟に乗ってみてください!  交渉によりますが、200タカ程度で30〜60分の周遊ができます。川は決してきれいではありませんが、オールドダッカの古い建物が立ち並ぶ街並みや、船上で川の水を汲み上げて体を洗う船員たちなど、バングラデシュのリアルな姿の一部を遠目で見ることができます。

もちろん、巨大な宮殿博物館のAhsan Manzilや、お城のようなお墓Lalbagh Fortといった、有名な観光地を訪れるのもオススメです。

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Lalbagh Fort

 

反対に、バングラデシュらしくない、近代的な建物を満喫したい人は、ダッカ中心地のNational Parliament Houseもオススメ。建物内の見学は、メールでの事前予約が必要なので、忘れずに!

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National Parliament House

 

オススメレストランについては、以前書いた記事の後半で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

やっぱり気をつけたい!安全面

バングラデシュというと、去年7月に起きたテロ事件も記憶に新しいと思います。

在バングラデシュ日本国大使館が注意喚起している場所は、テロの標的になりやすいような外国人が集まる場所や宗教色の強い場所。例えば下記があります。

 

・欧米風のレストラン(特に籠城しやすい一軒家タイプのものは注意)

・欧米関連施設

・政府施設

・ショッピングモール

・モスクなど宗教関連施設

 

これらの場所に行かないようにとは言いませんが、危険度が他の場所よりも高いかもしれないということを心に留めて訪問するようにして欲しいと思います。

他にも、一般的なテロ対策として、空港ではカウンターや出入り口付近に長居しないようにしたり、レストランやカフェなどに入店する際は、避難経路の確認を忘れないようにしましょう。自分の身を守るために、ある程度の緊張感をもって行動してください。

 

 

 

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Ambassadorのプロフィール


アーメッド弥央

1988年生まれ、北海道出身。異文化と触れ合い新しい世界をみることが好きで、アイスランドの留学や世界約35ヶ国への旅、また東京で国際交流を目的としたNPO「Japanize」を友人と運営した経験あり。東京、シンガポールでの勤務を経て、2016年1月にバングラデシュに移住。バングラデシュ人の夫が経営するスタートアップHishabにて、ボイスユーザインターフェースのERPを新興国マーケットに展開中。

アーメッド弥央さんが書いたノート


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