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波瀾万丈の人生を経て、なぜかカンボジアに行き着いた〜こだわりの映像クリエイター志村晋平さん〜

Posted on 2015年03月05日
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カンボジアで働く映像クリエイター志村晋平さんへのインタビュー。

カンボジアで働き始めたきっかけを教えて下さい。

カンボジアに来たのは、アジアで仕事を探していた時に偶然カンボジアの仕事を見つけて応募したのがきっかけです。

しかし、そこに至るまで色々なことがありました。

私はもともと映像制作に興味があったので、日本大学芸術学部に入学し、その後ドラマの制作会社に入社しました。

その後、大学生活最後に読んだ本に書かれていた海外の放浪の旅に漠然と憧れを抱き、お金を貯めて1年半後に世界旅行へ。

アジア、オーストラリア、北米、中米、南米をなるべく陸路で旅しました。

山賊に出くわしたり、宿がなくて野宿したり、お金がなくてオーストラリアで働いたりもしながら、なんとか1年後に帰国。

この旅で改めて自分の体の弱さと知識のなさを実感し、それを補おうと肉体労働のアルバイトをしながら夜は本を読み漁る生活を始めました。

そして、ある程度お金が貯まった頃、WEBプログラミングの勉強をしたいと思って学校に通い、卒業が間近になったので就職先を探して行き着いたのがカンボジアの求人ページだったのです。

応募してすぐに採用となり、その1ヶ月後にはカンボジアのシェムリアップに移住しました。

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現在、カンボジアで働く上で心がけていらっしゃることはありますか?

映像の仕事を中心にさせていただいていますが、日本からわざわざ選んでいただいているので、期待を裏切らないようギリギリまで質にこだわって作品を創るようにしています。

映像やWEB、写真などは、良いものと悪いものを数値化して判断しにくいコンテンツです。

もちろんコンセプトや企画は大切ですが、最後に心を動かすものは細部にあると思っています。

最近、カンボジアで作らせていただいた映像をクライアントの方が非常に気に入ってくださり、すべておまかせでの映像を撮影させていただけることになりました。

一度だけの出会いではなく、作品の質で結ばれた継続的なお付き合いがカンボジアでできたことは非常に嬉しいですね。

また、今一緒に働いているカンボジア人の男の子には、マンツーマンで1からWEB制作を教えています。

教えたものだけしかできない状態が2ヶ月ほどつづいたのですが、あるページをひとつ任せた所、頑張って1週間で仕上げてきました。

その時の彼の嬉しそうな顔は今でも忘れられません。

今後もこのように周りのカンボジア人スタッフたちと協力できる関係を作って行きながら、さまざまな人と一緒にお仕事をしていきたいと思っています。

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今後やりたいと思っていることを教えて下さい。

今後は、今の仕事で十分に利益を確保した上で、小さなサービスを色々立ち上げてみたいと思っています。

映像やWEBの世界はここ10年でガラッと変わり、個人の小さな力でプロの集団と同じくらい質が高い作品を創れるまで技術が進歩しました。

だからこそ、自分にしかできない物を今から小さく始めていきたい。

どれだけ時間かけて良いものを創っても、結局見てくれる人が少なかったら意味がありません。

しかし、閲覧数だけにとらわれず、自分が作品としてしっかり満足できるものを作らなければいけないと思うのです。

世の中にひとつだけしかない、面白いと思われるものを作る。

そういう仕事をどんどんしていきたいですね。

具体的にはドキュメンタリーを創りたいと考えています。

海外に出るかを悩んでいる人の参考になるかわからないのですが、

実は、私は悩みすぎると眠れなくなるんです。

もし、悩んでも忘れられるものであればそのままにしますが、忘れられない場合はずっと悩み続けて本当に眠れないので、行動を起こします。

悩みに対する自分の反応で、今まで物事を決めてきました。

人生は一度切りなので、ぜひ自分が最後に納得いくような道を選択し続けたいと思います。

また、カンボジアで私が今働けているのは、一緒に働く同僚たちや支えてくれる日本にいる上司、良くして下さっているお客様のお陰です。今の環境に感謝しながら、チームの一員としてカンボジアで頑張っていきたいですね。

志村 晋平さんの一日のスケジュール

05:30 起床

06:30 散歩など、ラジオ体操

07:00 仕事開始。WEB制作・メールチェックなど企画書など

12:00 昼食自炊

13:00 動画制作

19:00 夕食自炊

         ちょっと仕事、映画や読書をしながら就寝

志村 晋平さんのプロフィール

志村 晋平 (SHIMURA SHINPEI)

レディー・ゴー株式会社

29歳。日本大学芸術学部出身。

卒業後、海外の放浪の旅に憧れを抱き、1年間の世界旅行に出かける。

帰国後、白馬でスノボードをしたり、アマゾンの倉庫で働いたりとふらふらして過ごす。

そして2年前、就職先を探してたらなぜかカンボジアの求人ページにヒット!「カンボジア・映像・ web」というキーワードに、すごく面白そう!と応募して採用、そしてカンボジアに移住。

進出支援や農業を営む株式会社HUGSの広報として就職。

地雷撤去に密着をしたり、農地に泊まりこんで取材をしたりと、日々サバイバルなモノづくりをしていた。

2014年6月、クリエイティブにさらに力を入れるためレディー・ゴー株式会社に移籍。

■作品1:日本で撮影、カンボジアで編集をした、四万温泉の旅館のプロモーション動画。

Sentimental Journey | Small Trip to Countryside of Japan "SHIMA ONSEN" from Shinpei Shimura on Vimeo.

■作品2;カンボジアでOPENした居酒屋のCM

■作品3:地雷撤去活動を撮影したもの

 

取材・ライター

ABROADERS 代表

濱田 真里/Mari Hamada

海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を4年間以上続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『週刊アブローダーズ』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。

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濱田真里

海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を2011年から続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『ABROADERS』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。

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