身近になるネパール文化!新大久保とネパールの繋がり

2017.02.03

こんにちは。ネパールの原 孝之です。

日本は今頃、一年で最も寒い季節ですね。皆さんがコートを羽織り、マフラーに顔をうずめていることでしょう。

ネパールでも、1月1日から2日間続けて冷たい雨が降って以来、とても寒い日が続いています。とは言え、さすがに日中は日差しが暖かく、日本ほどの寒さではありませんが。

 

今回は、日本へ飛び立つネパール人についてご紹介します。

いつだってアニメ大国なニッポン

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「みんなは日本の何が好きで、日本語を勉強しているの?」
「アニメ!!!」

これは先日かわした、僕と同世代の日本語を学ぶネパール人たちとの会話です。ほとんどの人たちが口を揃えて「アニメ」と答えました。

 

ネパールのテレビでは『忍者ハットリくん』などの懐かしいアニメが放映されており、『東京喰種』といった新しいものでも知名度は抜群です。

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中でもびっくりしたのは、この前、東部の古都・バクタプルへ行った時のこと。

こちらにはネワール風の建築が並ぶ広場にひときわ大きな五重の塔がそびえ立っているのですが、周囲には日本のアニメのコスプレをしたネパール人たちが大集合していたのです……。

 

我々外国人からすれば、異国情緒たっぷりのバクタプルの広場。

そこに、うずまきナルトをはじめ、サスケやルフィーなど、現代ニッポンの人気アニメのメインキャラクターたちが集まっているのは、何ともいえない変な感じを受けました。

 

僕自身アニメに特別詳しいというわけではなく、小学生の頃、人並みに見ていた程度なので、もはや彼らの話についていけません。

「日本のアニメかぁ。何が好き? ドラえもんとか(笑)?」
「いやいやいや(笑)、トーキョーグールですよ!」
「えっ……」
「あとブリーチ! ブリーチ!」「僕はナルトが好きです、ナルト」

 

ネパール人たち、その道に疎い日本人よりもはるかにジャンプっ子のようです。 

変わりゆく新大久保

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このようにアニメを通じて日本を好きになった人々も含め、出稼ぎや留学をするために日本へ渡るネパール人は非常に増えてきています。

 

そんな彼らが比較的多く集まっているのが、東京都内の新大久保。K-POPが爆発的に流行っていた頃、新大久保といえば「コリアンタウン」でしたよね。

今でもK-POP関連のショップや韓国料理店が並んでいますし、「新大久保=コリアンタウン」というイメージをもっている人は多いと思います。

 

しかし今、「コリアンタウン」新大久保は大きく変わりつつあります。

駅を出てまっすぐ横断歩道を渡り左へ進むと、以前から「イスラム横丁」として知られるエリアがあります。それらしいスパイス店が並び、コリアンタウンとは全く違う世界が広がっているのですが、実はこのあたりが「ネパリタウン(ネパールタウン)」へと変貌を遂げつつあるのです。

 

現在、このエリアにはネパール料理店が増え、あたりはネパール人だらけ。

実はインド料理店で働く方々の大半がネパール人だということは、インド・ネパール通な皆さんであればよくご存知だと思います。

日本で暮らすネパール人の数は近年激増しており、その数はなんと6万超! そう、在日インド人よりも多いのです。

日本語が堪能なネパール人

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もちろん日本で暮らすすべてのネパール人が、アニメにトチ狂っているわけではありません。それ以外にも、日本語が上手だからこそ日本で働ける人が多いというのも事実です。

 

というのも、ネパールへ旅行する日本人が昔から多かったため、観光地では日本語を話すネパール人が多くいます。

僕が「すごいなぁ」と思うのは、「こんにちは」「ありがとう」のレベルに留まらず、ある程度の会話ができてしまうこと。

 

現地で出会ったネパール人と、このような会話をかわしたことがありました。

「原さんは日本人なのですか。えぇー。日本のどちらですか?」
「い、茨城です」
「ああ、茨城ですか」
「(知っているの!?)」
日本人とする会話とあまりに相違なく、面食らったことがあります(笑)。

 

他にも、

「原さんはネパール語がほんっとに上手! もーぅほんとにィびっくり。ははは」
「(びっくりはこっちです……)」

と日本語をかなり流暢に話すネパール人に会う機会もありました。日本語の上手な彼のお父さんに影響を受け、自然と日本に興味をもったそうです。

 

「いやー、日本語が上手ですよね」と話しかけると、「そうですかぁ? ありがとうございますう。でも、私のお父さんのほうが、もっと上手ですよ」と言っていました。

身近になるネパール文化

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ネパールには、日本が大好きで、日本の言葉や文化もよく知る人がたくさんいます。そんな彼らと会うと「ありがたいな」と感じるものです。

 

「ネパール人ってどんなやつらなんだ」「ちょっと様子が気になるな」という方は、ぜひ新大久保へ行ってみましょう。

駅を出て横断歩道を渡り、左。そのあたり一帯、カトマンズです(笑)。日本の中のネパール、思ったよりはるかに奥が深そうですよ……。

 

そして何より、日本語の堪能なネパール人たちと話していると「僕も彼らに負けないように、しっかりネパール語を勉強しなくちゃ」と思うのでした。

ライター

原 孝之/Takayuki Hara

東京外国語大学 国際社会学部 南アジア地域専攻の3年生。高校時代の海外ボランティア活動がきっかけで、アジア地域に関心をもつ。大学入学後はヒンディー語を専攻し、2016年7月よりネパール、カトマンズの大学に留学中。旅行が好きで、旅先ではご当地ビールの各銘柄をじゃんじゃん飲みます。 

 

 

 

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