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「世界に⽻ばたく」という働き⽅~⽇本のノウハウとベトナムの社会起業家を組み合わせ、新たなイノベーションを⽣み出す-ハバタク株式会社 共同代表・⼩原 祥嵩⽒

Vietnam
日本、アジア、北米に拠点を持ち、企業・教育機関向けの人材育成事業を展開するハバタク株式会社 ベトナム法人代表の小原氏。グローバルに事業を展開する日系大手企業から新たな市場で新規事業展開にチャレンジする個人まで幅広い顧客を対象に、アセアン地域を舞台にしたアントレプレナーシップトレーニングを提供している。

ハバタク株式会社  共同代表

2014.11.18

まずは、自分たちが世界に羽ばたこうと思った

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事業内容について教えて下さい。

世界に羽ばたく人のために圧倒的な原体験を提供しています。具体的には、企業向けの次世代リーダー人材育成プログラム、高校生や大学生向けの渡航型人材育成プログラム、企業向けのコンサルティングの3つの事業を並行して行っています。

弊社は共同代表3人の形態で運営をしているのですが、私はベトナムを、他のふたりは東京と秋田を拠点として働き、それぞれが自分たちの得意分野を生かして活動し、必要に合わせて協力し合って事業を創っています。

ベトナムに進出されたのはいつからでしょうか?

4年前に会社を創業し、その1年後の2011年11月からです。今後日本企業にとって最も近いパートナーになるのは、やはり地理的に近接し経済的にも成長しているアジアだろうと思っていたので、起業当初からアジアに拠点を置くことは決めていました。

当時、チャイナプラスワンと言われていて、中国の次はベトナムかインドネシアに進出を考える企業が多かったのですが、アジア諸国を自分の足でまわり、「ベトナムなら住める」と思って選びました。

その国でやっていけるかを判断する際に大事なことは5つあると思います。まず気候や食べ物、生活インフラやその国の文化、そして異性が美しいかどうかですね(笑)。

特に交通インフラの面では、約2時間あれば別のアジア諸国に行けてしまうので非常に便利。現在私は1年の約半分はベトナム、残りの半分は他のアジア諸国に仕事で行くことが多いです。

起業当初から海外進出を決められていた理由とは?

社名に込めた思いと繋がっています。『ハバタク』には、これから世界に「羽ばたく」人の成長にコミットすると同時に、“Have a Takt!” = 「自らの人生の指揮棒(タクト)をとってほしい」というふたつの願いが込められています。

自分たちが世界に出ずして「世界に羽ばたこう」とは語れないと思ったので、まずは自分たちが世界に出ることにしました。ただ、現在の考え方は少し進化しています。

創業当時は、世界に出ることが外に羽ばたくという考え方でしたが、今は行動として国境を越えるだけではなく、「自分にとってのコンフォートエリアから飛び出すこと」も羽ばたくことだと考えています。

ベトナムの社会起業家たちを後押しするハバタクならではの仕組み

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小原さんが担当されている事業について教えてください。

企業向けの次世代リーダー育成プログラムを担当しています。ビジネスをすると同時に社会問題も同時に解決していきたいという思いを持つアジアの社会起業家に対してビジネススキルを教え、彼らの思いが実現する仕掛けを創っています。

2013年に行ったのが、Cross-border Incubation Platform(XIP)というコンサルティングプロジェクト。ベトナムの社会起業家がどのような問題を抱えているかを分析し、その問題を解決しうる日本のビジネスマンを弊社が集結させ、日本からベトナムの社会起業家たちへアドバイス、そして実行までのサポートをするというものでした。

ただ、これだけでは言葉の壁があったり現場が見えないために、日本から適切なアドバイスをすることが難しい。そのため、日本の若者をひとりベトナムに送り、現地の様子を報告して日本とのコミュニケーションの橋渡しをしてもらいました。

三者がかみ合って初めて、ベトナムが日本と一緒にソーシャルチェンジすることができます。アジアの社会起業家、日本のビジネスマン、日本の若者、三者にとって学びのある仕組みです。

たとえば、ベトナム事情に合った車いすを開発することで、ベトナムの車いす利用者の生活を豊かにすることを目指すプロジェクトなどのサポートを行いました。

このようなプログラムが始まったきっかけは何でしょうか。

起業当時に、政府関連の仕事で投資対象となるような社会起業家をラオスで調査したのですが、そこでラオスの社会起業家と出会うなかで、彼らは資金も必要としていますが、それ以上に日本が持っている技術やノウハウを必要としていると感じました。

投資で資金を得たとしても、ビジネススキルがなければやりたい事業を実現できませんし、継続性もありません。そこで、彼らのビジネスを進めるために、自分たちは何ができるのだろうか。そう考え始めたのがきっかけで、ベトナムでの事業を始めるとともにこのプログラムが誕生しました。

日本のプロダクトデザイナーとベトナムの社会起業家を掛け合わせる

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日本の技術やノウハウと、ベトナムの社会起業家たちを繋げることで、新たなイノベーションを生み出していくのですね。

そうですね。たとえば、現在は少数⺠民族の機織りや和紙づくりを支援しているベトナムの社会起業家とさまざまな商品をつくり販売することを計画しています。

彼らにとっては収入源となり、かつ技術を継承していくことができます。そして、商品を売るために日本のプロダクトデザインの力を掛け合わせることで、両者にとってよい効果が生じます。

私は、日本のもつデザインの力、つまり人々の持つストーリーにまでアプローチして生活に変革を起こす力を信じています。

日本のプロダクトデザイナーとベトナムの社会起業家を掛け合わせることで、ベトナムの社会にとって有益なものを一緒に作っていこうと思っています。

最近はアジア諸国での人材研修プログラムが増えてきたと思うのですが、そういったものとの違いはなんでしょうか?

従来の人材研修プログラムでは、既にある課題に対して自分の力で挑むという手法がよく取られますが、弊社のプログラムの最大の強みは、市場を生活者の目線で理解したうえで、ビジネスのアイデアを創っていくという点です。

つまり、自分たちの顧客となる人々の顔を思い浮かべることが出来る関係をつくり、彼らのニーズに合わせてビジネスを組み立てることができます。

日本の従来の教育では、いわゆる「机に座って勉強することが得意な子」を育成してきましたが、今は企業も学校も、海外でさまざまなアクティビティの経験を経て学生や社員を成長させたいという強いニーズを持っています。

しかし、そういったことができる場所は意外と少ない。なので、今後日本のビジネススクールで学んだビジネスマンが、現場での実践をするという学びの際に、ベトナムで何らかの連携を創って現地の社会起業家の活動を盛り上げていくことに繋げたいですね。

 

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