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人のOSを変える仕掛けを創る〜ベトナムから見えてきた、これからの未来の在り方-ハバタク株式会社 共同代表 小原氏

Vietnam
日本、アジア、北米に拠点を持ち、企業・教育機関向けの人材育成事業を展開するハバタク株式会社 ベトナム法人代表の小原氏。グローバルに事業を展開する日系大手企業から新たな市場で新規事業展開にチャレンジする個人まで幅広い顧客を対象に、アセアン地域を舞台にしたアントレプレナーシップトレーニングを提供している。

ハバタク株式会社  共同代表

2014.11.24

新しい発展の道をアジア諸国と共に作りたい

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現在の共同代表3人で起業した経緯を教えてください。

私たちはIBMの同期でしたが、2年目に3人で同じ研修プログラムに参加したのがきっかけで話すようになり、お互い「何かしたい」「いつか起業したい」と思っていることが分かりました。

そこで毎日ビジネスプランを出す勉強会を始め、週末まで話し合いを重ねるうちに、私たちの目指す社会の形が共通していることに気が付いたのです。これなら一緒に起業できそうだ、ということで、4年目にハバタク株式会社を立ち上げました。

どういった社会を目指されているのでしょうか?

学びの場である学校、ビジネス、地域の暮らしの3つを変えていくことで、よりコクリエイティブ(共創的な)社会をデザインしていきたいと考えています。

これからは、世の中の変化に沿って日本人も日本企業も変わらなければなりません。そのためには、自分たちが暮らす地域や学校自体が変わる必要があります。特に学びに関しては、クリエイティブラーニングというものを重視しています。

これは、誰かと新しい何かを一緒に作る過程において、人は知識や経験、コミュニケーションの仕方を身に着けて、自分の考え方を見直し成長していけるのだという考え方です。

弊社は、そういったこれからの時代を生きるために必要な力を付けるための学びの場所をフィールドとしています。そうすることで、人々のOS(思考スタイル)を時代に合わせて変化させるお手伝いをしたいです。

経済的に急成長を遂げるベトナムで思うこと

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今後の拠点はどうされるのでしょうか?

拠点は引き続きアジアです。現在やりたいことがふたつあります。ひとつは、2013年からベトナムで実施している社会起業家サポートの仕組みを、他のアジア諸国でも仕掛けていくこと。

ここで重要なのは、日本のサポートを絡めることです。

たとえば、少数民族が昔から引き継いでいる機織りや和紙を作る技術によって、さまざまな商品を作り出しているベトナム人社会起業家がいますが、やはり社会的な意義があっても商品自体が良くなければ売れません。

そこで、⽇本のプロダクトデザインの⼒を掛け合わせると、モノの価値を更に引き出すことができると考えています。

⽇本がこれまでに積み上げてきた物作りの技術や、そのモノやコトの背景にまで想いを巡らせ、⼈々の暮らしを変えるような商品を作るこだわりが日本の良さだと思っています。

ふたつ目は、都市化に伴って家族の絆が弱まり、自然環境よりも経済的で物質的な発展を追い求めて急成長を遂げるベトナムなどのアジア諸国と日本とで、一緒にサステナブルな在り方を描くこと。

サステナブルという視点は、経済的な急成長と人々の考え方が急激な変化を遂げているベトナムに3年いる間に強く感じるようになりました。

日本は他のアジア諸国よりも早い段階で経済的成長を遂げたので、経済的、物質的な発展を追い求めることで失うものがわかっていますし、最終的にはコミュニティや相互の関係性に回帰することも経験しています。

だからこそ、他のアジア諸国が、我々が感じた経済発展の下の孤独感や痛みを経験しないような新しい道を作るという形でアジアに還元していきたいのです。

幸か不幸か日本人は両方とも経験しているからこそ、アジア諸国とサステナブルな在り方を一緒に描いていけるのではと思っています。

日本が通った発展の道のりを、同じように通らなくても良い

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サステナブルというのは、具体的にどのような在り方を考えられているのでしょうか?

自給自足に近い考え方なのですが、身の回りにあるもので生きていくという在り方です。

これをかっこいい生き方として提案していければ、日本が感じた痛みや経済発展によって感じる孤独感を経験しなくても良い、新しい発展の形を作れるのではないでしょうか。

今のベトナムはかつての日本のバブル期に近く、あまりにも刹那的。今後、更にきらびやかなものを追いかけるようになると思うのですが、その先にあるのは必ずしも幸せだけではないはずです。

近年では、徐々に企業もその在り方の変革に向き合い始めています。かつてのより経営資源の安い国にビジネスエリアを移しながら成⻑するという焼畑的な規模拡⼤からの脱却です。

実は、アフリカの人件費は中国などの進出により人件費がすでに上がり始めています。人件費の安い国に移り続ける今までのやり方だと、持続的に企業活動ができないことはわかりきっています。

だから、これから会社を牽引する人たちの思いを変えることで、企業を内側から変えていくことを意図して企業研修を行っています。

これまでのメインストリームは、もはやメインストリームではありません。学校、地域、ビジネスの3つのフィールドのなかで、ひとりでも多くの人にその事実に気付いてもらい、自ら課題を設定して考える力を持つ人を増やしていきたいですね。

 

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