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タクシーのことはドライバーに聞け!マレーシアでタクシー事情を聞いてみた
停車中の運転席から失礼します。
実はGLAY大好きバームーです。運転中のBGMはGLAYしかないですね!
今、ハマっているのは「虹のポケット」です。
さてマレーシアは車社会なので、僕のように自分の車がない人間には若干不便です。平日は社用車で営業していますが。そんな時に役立つ移動手段といえば……
そう、タクシー!
日本では滅多に乗らない僕でも、マレーシアでは移動が多ければ一日3、4回乗るなんてことはザラです。
「海外でタクシーなんてこわーい」という方もいるかと思うので、今回はマレーシアのタクシー事情について書きます。
でも、ふと思ったのは、僕のタクシー体験談なんて一円の価値もないだろうな、と。そこでタクシーのことは、ドライバーに聞こうと!
【タクシーの種類】
マレーシアでは、大分類して3つのタクシーが存在します。
1.エコノミータクシー
いわゆる「普通のタクシー」。初乗り3リンギ。後に紹介するGrabというアプリ経由で予約すると2リンギの予約代がかかります。流しで乗ろうとすると、メーターを使わないケースもあるので要注意。
2.Uber
米国発の配車アプリ。一般ドライバーが登録して、自家用車をタクシー代わりにするサービスです。Uberではドライバーの個人名や連絡先も分かるので、エコノミータクシーよりも安心だというマレーシア人もいます。
値段は従量課金制(距離や時間に応じて値段が上がっていく仕組み)ですが、エコノミータクシーより割安です。最低価格は分かりませんが、近距離だと3リンギ程度で目的地まで行けてしまいます。
3.Grab
シンガポール発の配車アプリ。
これには主にふたつの機能があります。ひとつは、普通のエコノミータクシーを呼べる機能(その場合、運賃に2リンギが上乗せ)。次に、Uberと似た、一般ドライバーのタクシー登録サービス(Grab Car)です。
Grab CarとUberの違いは、Uberは従量課金制なのに対して、Grab Carは目的地までの料金が固定されています。遠回りされようが、どれだけ渋滞にはまろうが、最初に提示された金額から値段が変わることはありません。
料金設定はエコノミータクシーよりも割安ですが、需要が多い時間帯には提示金額が上がります。
▼こちらがUberとGrabの現時点でのアイコン
それでは、それぞれのドライバーに話を聞いてみましょう。
【エコノミータクシーに乗ってみた】
上記の通り、流しで捕まえると値段交渉されることも多いのですが、Grabを使って呼べばちゃんとメーターを使って行ってくれます。
バームー:目的地は●●ね。
ドライバー:OK。
(乗車前には、自分の予約で合っているか、念のため確かめます)
バームー:ちょっと聞きたいことがあるんやけど、いい?
ドライバー:俺は10年以上ドライバーしているぞ。何でも聞いてくれぃ!
バームー:エコノミータクシーはGrabを使って予約するとちゃんとメーターを回すのに、街中で捕まえるとまず値段交渉してくるのは、なぜ?
ドライバー:君はタクシーを捕まえたら、まず何て言う?
バームー:目的地を告げて、いくらか聞く。
ドライバー:それが良くないんだよ。
バームー:ん!?
ドライバー:目的地を言ったら、座ってメーターを動かせと言うんだ。それで動かしたらOKだし、動かさなければ乗り換える。それだけだ!
一度、こんなことがあったんだ。ある客を乗せたら渋滞がひどくて、かなり値段が高くなって文句を言われたんだ。「遠回りしたんだ」とね。こっちは普通にメーターを動かしていただけなのに、難癖つけてきた。こういうことがたまにあるから、少し混む時間帯や遠くに行く時は、先に直接交渉するドライバーもいるんだ。
バームー:(わりと一方的な主張だな)
ドライバー:ところで目的地はどこだっけ?
バームー:●●!
ドライバー:ごめん、ごめん。ちょっと忘れちゃったよ。
バームー:(大丈夫かな? 笑)
ドライバー:話を戻すと、乗客も「乗らない」という権利があるのだから、気に入らなければそれを行使すればいいんだよ。
バームー:ところでUberやGrabについてはどう思う?
ドライバー:保険がないのが怖いね。俺たちはライセンスをもっていて、政府からも認められているから(2016年8月時点、UberやGrabの一般ドライバーは違法)、事故などあった時の保証がある。でもUberやGrabには何の保証もないよ。そういうリスクがあるんだ。
バームー:なるほど!
ドライバー:仮にドライバーが、ドラッグや何か悪いものを車に載せていたらどうする?
バームー:そんなの想定したことない。
ドライバー:これも、GrabやUberならそれがドライバーのものか客のものなのか、証明ができないんだよ。そんな濡れ衣を着せられることもある。俺たちエコノミータクシーはプロだから、その点もリスクはないよ。
バームー:(運転手が運び屋というケースもありそうだが……)
ドライバー:まぁ、エコノミータクシーよりも安いけどね。
バームー:UberやGrabは安いぶん、リスクがあるということか。
ドライバー:ま、エコノミータクシーのドライバーも皆がいい奴ではないけどね(笑)。
【Uberに乗ってみた】
バームー:目的地は●●ね。
ドライバー:OK。
バームー:ちょっと聞きたいんだけど、あなたはUberドライバーがメインの仕事?
ドライバー:そうだよ! もともとマーケティング関連の仕事をしていたけれど、このあいだ仕事をやめてUberドライバー一本でやっているよ。
バームー:どう?
ドライバー:これは自営業のようなものだし、いいね。自分で自由にできる。お客さんは一日15〜20人くらいかな。
バームー:わりといいね。
ドライバー:何よりもボスの顔を見なくてもいいのが最高だね。
バームー:(笑)
ドライバー:あなた日本人でしょ? 俺、日本好きなんだ。いつか行きたいよ
バームー:Uberで稼いで、日本まで来てちょーだい!
乗っていた車
【Grab Carに乗ってみた】
バームー:目的地は●●ね。
ドライバー:OK。ニホンジンですか?(日本語)
バームー:日本人ですよ! 日本語分かるんですか?(日本語)
ドライバー:ちょっとね。日本、好きです。(日本語)
バームー:ありがとう!(日本が好きと言われた時の返しがいまだによく分からない……)ところで、普段もGrabをメインの仕事としているの?
ドライバー:違うよ。普段はCADを使った設計の仕事をしているよ。平日18~23時と、週末にドライバーをしてる。
バームー:すごい働くね!1ヶ月で2000リンギ(約5万円)くらいかな。週末だと1日200リンギくらい。
GrabやUberでは助手席に座るのがルール
バームー:稼ぐねー! お金持ちになるやん。
ドライバー:お金がないから働いているんだよ。
バームー:Grabの良いところは、値段が最初に決まっているところだね。だから運転手も遠回りしようとしないし、渋滞になっても乗客も料金の心配をしなくてもいい。
ドライバー:そうだね。
バームー:エコノミータクシーは街中で捕まえると値段交渉してくるやん。これは僕らが外国人だから? ぼったくりを考えているの?
ドライバー:いや、相手がマレーシア人でも一緒だよ。「この時間は渋滞だから」とか言っていつも交渉してくる。
バームー:そうなんや。あと、エコノミータクシーとGrabの違いは保険だと、エコノミータクシーのドライバーが言っていたけどどうなん?
ドライバー:そうだね、それはあるね。
バームー:ドライバーが加入している保険がどうかによるということか。
ドライバー:今はGrabもUberも違法だけど、合法化の動きもあるしね。
バームー:お! でもそうなると、税金がかかってきたりして、料金が高くなるかもね。
ドライバー:良くないね……。
乗っていた車
【まとめ】
ちなみに僕のやり方は、こんな感じです。
1.UberとGrabで行き方と値段を調べる
2.安いほうを選ぶ
3.どちらも高ければ、Grabを通じてエコノミータクシーを呼ぶ
皆さんもマレーシアで優雅な(!?)タクシーライフを!
ライター
バームー/BaMu
1986年京都出身。立命館アジア太平洋大学を卒業後、㈱リクルートエージェント(現・リクルートキャリア)新卒入社 。その後転職し、日系企業のマレーシアの拠点立ち上げメンバーとしてジョイン。 今まで訪れた海外の国と地域は18ヶ所。夢は宇宙旅行。好きな言葉は「今がすべての出発点」。個人ブログ「posi-log」では、ビジネスやキャリア系ネタを中心に、ジャンルに縛られずに不定期に発信しています。
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