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【日本で働く台湾人】携帯ショップ店・正社員のSHIH TING LINさん

Posted on 2018年04月13日
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日本で働く外国人の数は、近年急上昇中です。2016年度は前年よりも17万人以上増え、初めて100万人を突破しました(約108万人)。


特にここ最近では、飲食・サービス・販売などの業態で働く外国人労働者数が増えています。今後この流れはさらに強まっていくだろうと予想されています。


実際に日本で働く外国人の方たちは、一体どんな思いで働かれているのでしょうか。 日本に興味を持ったきっかけは? 目指している夢は? ……そんなリアルな声を、この企画ではインタビューでお届けします!


第1回目は、携帯ショップ店で正社員として働く台湾人のSHIH TING LINさんのお話です。

お客様が携帯の問題を解決されて、ほっとした顔で帰られるのを見るのが嬉しい

--日本に興味を持つようになったきっけを教えて下さい。


アニメ好きの兄弟がいて、小さい頃から「ドラえもん」や「るろうに剣心」、「スラムダンク」などのアニメをテレビでずっと観ていました。あの時から、「日本」という国は私にとって遠いようで近い存在でした。


高校に入ってからはアニメへの興味が冷めつつありましたが、逆に日本の伝統文化などに興味を持ちはじめました。先進国なのに、古き良き文化を非常に大事にするところに一番魅力を感じていましたね。


 


--お仕事内容について教えて下さい。


私の仕事は某オレンジ色の携帯ショップでの販売・接客です。主な内容は機種変更の手続きですが、そこで他の色々なサービスも紹介します。また、操作の案内やプランの見直しをご希望されるお客様も多いです。


私の感覚的には、携帯ショップはコンビニやスーパーとは違い、端末の故障やトラブルさえなければ、ほとんどの方は数年に一度しか来ない場所だと思うので、単なるスマホを売るのではなく、お客様の価値観に合った提案をすることで、より満足できる携帯の使い方をしていただけたら嬉しいです。


まだまだ未熟ですが、アップルストアで働くエキスパートたちのようになることが目標です。


 


--実際に働いてみて、やり甲斐を感じていることを教えて下さい。


お店の実績も重要ですし、自分の提案が成約に繋がることも喜びですが、私は特に携帯の操作案内や端末のトラブルシューティングといった手続きのお手伝いをさせていただくことにやりがいを感じています。


携帯に詳しい人や、通話などの最低限の機能だけをご利用される場合はご来店されることが少なく、どちらかというと「もっと使い込みたい」、「もっと便利に使いたいけれど、不明点がある」というお客様が多い印象です。


不安なお顔でご来店された方に対してゆっくりお話を伺い、解決方法をお伝えし、最後にお客様がほっとした表情をして「ありがとう」と言って帰られた時は、本当に何とも言えない気持ちになります。


 


--日本どんなところが好きですか?


「綺麗さ」です。単なる「そのままの綺麗さ」ではなく、「どこかで工夫されている綺麗さ」が私は好きです。四季をあまり感じない台湾出身の私にとっては、日本の自然はそれだけで充分楽しめます。


ただ、細部までこだわって建てられたお城や丁寧に整理した庭園などを見ると、本当に感動します。人と環境とのお互いの影響を考えながら、バランスや秩序を保っている美意識を感じるからです。


そういった、とことん真面目で丁寧に向き合う日本人の姿勢が好きです。逆に「そこまでやるの?」と思う時もありますが、それも含めて私は好きですね。


 


--今後新たに挑戦してみたいことや将来やりたいこと、目標を教えて下さい。



絵を描いたり、手工芸をすることが昔から好きで、いつかクリエイターになりたいという夢を持っています。でも、これだけで生活が成り立つかには不安があります。実際に、音楽や動画の領域で夢を追っている友達がいますが、その度胸と結果を出すことに対する辛抱強さはとてもがかっこいいと思います。


私自身は、どんなクリエイターになるか、またはどういう形で創作をしていくかは決まっていませんが、まずは今の仕事にしっかりと取り組み、休みの時に好きなものを描いたり作ったりして、自分の夢を模索していきたいです。20代でいられるのは残り5年ほどなので、30歳までに夢を叶えられるよう、努力していければと思います。


 


【プロフィール】


林仕庭(SHIH TING LIN)


株式会社エス・ティ―・シー 正社員(2017年11月入社)


台湾の台北出身。台湾大学日本語専攻。蛍が見れて温泉の出る、自然豊かな場所で育つ。金沢で一年間語学留学をし、町の美しさに魅了されて、日本で暮らしたいと思うように。大学卒業後は「勇者ヨシヒコ」や「あなたのことはそれほど」といった日本語ドラマの翻訳業務を行い、その後、静岡県の携帯ショップ代理店に就職して今に至る。

経験した日: 2018年04月13日

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