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元モデル女子の社長が生んだ、シンガポール流「手巻き寿司」

Posted on 2015年11月16日
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世界的視野で自分の可能性を追求しようという人を応援する“スマホで読む”デジタルマガジン『日経GLOBAL GATE』のABROADERS編。今回はシンガポールで大人気の、元モデルの女性社長が生み出した「手巻き寿司」について。

 

「手巻き寿司」に新旋風起こる

[caption id="attachment_5190" align="aligncenter" width="500"]01▶野菜がぎっしり入ったスシブリトーのロールはシンガポールで大人気[/caption]

 

シンガポール発のファストフードチェーン「Sushi Burrito(スシブリトー)」。2013年の開業以来、着実に店舗を増やし、2015年5月には国の象徴ともいえる「チャンギ国際空港」に3店舗目がオープンした。

スシブリトーのメニューは、看板商品のロール(手巻き寿司)とランチボックス。一番人気のロールは、サーモンの刺身をメインにした「ライジングサン」だ。ほかにもエビフライやチキン、ウナギを使用したものなどバリエーションも多彩で、ご飯の代わりにレタスを使ったヘルシーなダイエットロールも用意している。

どのロールにも野菜がしっかりと入っているため、日本の手巻き寿司にサラダをプラスしたような、新感覚の美味しさが好評。ランチボックスは、“空弁”としての利用を見込んで、空港店のオープンと同時にメニューに加えたもの。予想通り大人気だ。

[caption id="attachment_5191" align="aligncenter" width="500"]02▶スシブリトー店内の様子[/caption]

起業したのは元モデルの美人社長

創業社長のシェリー・アンさんは、学生のころにはテレビCMや広告のモデルとして活躍していた美貌の持ち主。その後、不動産関係のスタートアップで事業開発部門のゼネラルマネージャーを務めた後、かねてからの「自分でビジネスがしたい!」という思いを胸に、すっぱりと会社を辞めた。「でも、特に事業アイデアはなかったんです」と話す。

そのころ、何気なく訪れた旅行先のロサンゼルスで、大きな日本風「手巻き寿司」を販売しているフードトラックを見かけた。「これだ!」と確信し、帰国後すぐにメニュー研究を開始。シンガポール人向けに、よりヘルシーで美味しい「スシブリトー」が誕生した。すべての貯金をはたいて1号店をオープンさせたのは、帰国からわずか半年後だった。

[caption id="attachment_5192" align="aligncenter" width="500"]03▶スシブリトー創業社長のシェリー・アンさん[/caption]

 

「やっぱり、自分のコンフォートゾーンから踏み出すことが大切だと思っています。そして、拒絶や障害に負けず進み続けること。人と違うことをする勇気のある人だけが、何かを成し遂げることができるんじゃないかな?って、私は思うんです」

次のステージに向けて、若き美人社長率いるニューウェーブ手巻き寿司の躍進は止まらない。

(取材・文/TNC Lifestyle Researcher)

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