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「人財」を徹底的に大事にする-株式会社サウザンドクレイン代表取締役社長 高橋 良太氏が、海外進出を決めた理由とベトナムで感じた可能性

Posted on 2014年08月26日
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アウトバウンドに特化したテレマーケティングを行う事業を主体に展開する株式会社サウザンドクレイン代表取締役社長の高橋氏。2003年の大学在学中に創業して以来、10期連続の増収を果たしている。2012年7月、ベトナムにBPO事業の現地法人サウザンドクレインベトナムを設立。2014年3月にはフィリピンに進出し、セブ島に多言語コールセンターを設立した。積極的な海外戦略に、業界の注目が集まっている。

正社員もアルバイトも、同じ「社員」

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事業内容について教えてください。

当社は、コールセンターによるテレマーケティング事業を柱としていますが、他にデータ入力等の事務作業を企業から受注するBPO事業も手がけています。 22歳の時に創業して10年が経ちますが、日本では東京、高松、福岡、次期は大阪。そして、海外ではベトナム、フィリピンの開設と、今は海外進出を押し進めている変化の時期ですね。

若くから創業されていますが、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?

大学4年生の時に、地元の先輩から「100万円儲かる話がある」と誘われたのが起業したきっかけです。この話を聞いて集まってきた見ず知らずの5人組で会社を立ち上げ、株式会社ネクシィーズ様のもとで代理店事業を開始しました。 ただ、全く利益を出せず、結局最初のメンバーで残っている人はひとりもいません。私は起業と同時に大学を中退したのですが、最初の3年間はどうすれば利益を出せるのか模索をし続け、死にもの狂いで働きましたね。 さまざまな経験をし、他の経営者の方のやり方を見てきた結果、会社方針として「コールセンタービジネスという、会社の基本軸はぶらさない」というミッションを掲げることにしました。 儲かるからといって他の事業に参入しても、やることが多岐に渡りすぎて何が大切なのかがわからなくなったり、いざという時に踏ん張れなかったりします。だから、多角経営はせず、「テレマーケティング」という言葉に付随するサービス以外を行うつもりはありません。

事業の特徴を教えてください。

多くのテレマーケティング企業は、顧客からかかってくる商品の問い合せや資料請求、購入予約などの電話に対応するインバウンド業務を主体とするのですが、当社では顧客に対して電話をかけ、見込み客の発掘やアポイント取得、電話リサーチなどをするアウトバウンド業務に特化しています。 インバウンド業務は、電話をかけてこられたお客様の質問に対して、マニュアルに書かれていることを伝えれば対応できますが、アウトバウンド業務はお客様それぞれに対する会話が必要なので、トークスキルがなければできません。 アウトバウンドのトークスキルは、経験と実績でしか身に付かないので、なかなか難しいのです。そのため企業からの需要は多く、ここに特化することで、マーケット内で独自のポジションを獲得することに繋がりました。

ベトナムの活気に、可能性を感じた

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高橋社長が、事業をされているなかで特に大事にされていることを教えてください。

人を徹底的に大事にすることです。当社では、「人材」ではなく、「人財」という考え方の下に、お客様、従業員、当社に関わる全ての方々に感謝の気持ちを忘れずに事業を行いたいと思っています。 たとえば、多くのテレマーケティング企業は、派遣社員のほうが仕事が減ったときに雇用の調整がしやすいので、派遣会社を通じてスタッフを雇用しています。 しかし、当社のスタイルはこの真逆で、正社員もアルバイトも必ず自社で面接をして採用し、研修をしてから働いてもらっています。また、忘年会などの社内イベントでは、正社員もアルバイトも分け隔てなく、全員に参加を呼びかけます。 私たちにとって、正社員というのは月額で給料をもらう人で、アルバイトは時給でもらう人という給与体系の違いだけであって、みんな同じ社員です。 やはり、人は期待されると嬉しいし、やりがいを感じるし、頑張ると思うんですね。会社への帰属意識が高いぶん、勤続が長いアルバイトスタッフが多く働いています。 大企業であってもベンチャー企業であっても、最終的にサービスのオペレーションをするのはアルバイトや派遣スタッフです。大企業でブランド力はあっても、対応するのは派遣スタッフだったりします。 弊社の場合は勤続1年以上のスタッフで固まっているので、ブランド力では負けていても、中身のオペレーション部分ではまったく引けを取らないと自負しています。コールセンターを見学して社員たちと触れ合っていただくと、取引先のみなさんも納得してお仕事を任せて下さいます。 人を徹底的に大事にするという方針は、僕自身が経営をする中で取引先に恵まれ、そのやり取りを通じて非常に成長させて頂いたという経験があるので、これからも貫いていきたいですね。        

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海外展開を進めようと思われたきっかけを教えてください。

ある時期から、「うちの会社は、あと3年は国内マーケットで生き残っていける。でも30年後には淘汰されているかもしれない」という、強い危機感を覚えたことです。 日本の人口は、2050年には今よりも3300万人少ない1億人そこそこに激減するという統計が出ています。さらに、現時点で1億2000万人中28%しかいない30歳未満の人口が、2050年には10%前半になります。 国内市場の縮小が今後ますます加速することは、誰の目にも明らかです。それなのに、経営者が世界に目を向けなかったら、社員や自分の家族に対して責任が取れない事態を招きかねません。 どう考えても、今のうちに手を打たなくてはいけないという強い焦燥感に駆られ、まずは自分自身がグローバル感覚を持った経営者になろうと思ったのです。

最初の海外拠点のベトナムは、どのようにして決められたのでしょうか?

2009年に、知り合いの経営者に初めて視察で連れて行ってもらったのが現在拠点を構えているベトナムでした。ハノイに行ったのですが、街に入った初日から、日本にはない活気を感じましたね。 まず、ベトナムの平均年齢は27歳なので、街を歩いている人がみんな若くて勢いがあります。しかも、日本の若者と比べると明るい印象を受けます。 たとえば日本では、信号待ちをしているときに多くの若者は下を向いてスマホをいじっていますが、ベトナムにはそんな人はひとりもいません。前を向き、目にも力があります。 それを見て、日本にいると気付かない世界の活気を肌で感じ、「この国だったら、何か面白いことができそうだ」と直感的に思いました。もっと見てみたいと思い、その後も何度もハノイやホーチミンを視察しに行き、2012年7月にベトナムに拠点を構えました。

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