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ムスリムの一大イベント! ラマダーンとイードって?

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息子とイフタール


 


こんにちは、アーメッド弥央です。6月はラマダーン月でした。日本の学校の授業でも習うラマダーン、名前や概要をご存知の方は多いと思います。今回は、ラマダーン期間中にバングラデシュに居た経験を、実際の現地の様子などを踏まえて紹介します。

国全体が断食に勤しむ。イスラム教徒の重大イベントラマダーン

我が家のイフタール


 


イスラム教徒にとって年に一度のビッグイベントであるラマダーン。ラマダーン中は、日の出から日没までのあいだ、一切の飲食を禁止し断食に励みます。断食以外にも、喫煙などもしてはいけないというルールもあります。


 


日没後は、家族や友人と「イフタール」と呼ばれる断食明けの食事をする習慣があります。


もちろん我が家でも、非ムスリムの私と夫以外は、ラマダーン中は毎日断食し、イフタール前にはテーブルセッティングを済ませて着席し、日没のタイミングでアザーンが街中に流れるのをみんなで待ちます。アザーンが流れたら、イフタールを食べ始めて良いという合図。ある友人の言葉を借りれば、「日本でいうお正月に、楽しみに待っていたおせちをみんなで食べるような感覚」に似ています。


 


 


 

結構過酷なラマダーンとイフタール

イフタールで一時休憩中の従業員。店の床で平然と食事し始めます


 


イフタールの時間にはスーパーマーケットなどお店の従業員も業務を中断し、みんなでイフタールを食べ始めます。運悪くこのタイミングで店を訪れると、会計できずに待つはめに......(笑)。


 


イフタール後も夜の10時くらいに夕食、夜明け前の3〜4時くらいに起きて朝食を食べ、日中のラマダーンに備えます(結構大変そうです)。


 


ラマダーンは全てのイスラム教徒が行わなければいけないわけではなく、病気の人や妊婦、高齢者などは免除されるそうです。


 


ちなみにバングラデシュでのラマダーン期間中はオフィスアワーも短くなり、大体8〜9時から15時くらいまでになります。時間の短さだけでなく、空腹からくる生産性の低下も考えると、経営者にとってはちょっと頭の痛い話ですね。


 


 

どうしてラマダーンを行うの?

いろんな種類のイフタールがあります! 来年こそはひと通り試してみたい


 


誰にとっても苦しいはずで、いろんなところで生産性も落ち、良いことが何ひとつなさそうな断食をなぜ行うのでしょうか? これまで私は、ラマダーンの目的は、さまざまな欲を捨て自身の信仰心を清めたり、空腹を経験して貧しい人への共感を育む為だと考えていました。しかしながら、元ムスリムの夫に改めて聞くと、どうやらラマダーンのコンセプトは3つあるそうです。


 


1. 断食により1日に3回満足に食事を摂ることができない貧しい人たちの気持ちを体験する


2. 水すら飲むことを禁じることにより、当たり前だと思っていたものを大切にし、もったいないと思う精神を育む


3. 喫煙などを我慢することにより、欲を律する倫理観を育てる


 


これらを遵守することが、イスラム教の聖書・コーランの教えに基づく人物像に近づけることなのです。


 


ところで、これら3つの項目はどこか馴染み深くありませんか?


実は「弱者への共感」「もったいない精神」「欲を抑える倫理観」を世界で一番体現しているのは、我々日本人と言われているそうです! 確かに、考えてみるとあながち間違っていないような気も(笑)。


一部のメディアでは、日本はnon-islamic country that practices islamic unconciouslyと言われているそうです。ムスリムの国ではみんなが頑張って断食や禁欲に取り組んでいる一方で、小さい頃からの文化や教育が染み付いているせいか、無意識にイスラムの教えを守っている日本人......すごい!


 


 

ラマダーン明けにはイード休暇がスタート!

ラマダーン用にデコレーションされたダッカ市内の高級ホテルAmari Hotelのゲート。ラマダーンのシンボルである月や星が施されていて可愛い


 


約1ヶ月のラマダーン期間を終えたら、イード休暇の始まり。イードとは、欧米でいうクリスマスシーズンのような、バングラデシュで一番長い休暇です。1週間〜10日ほどお休みする場合もあるので、実家に帰省する人が多いです。その為か、ふだんは交通渋滞や人混みが激しいダッカも、イード中は閑散とします。私も去年のイードは親戚のいるラジシャヒ(バングラデシュ西部の都市)で、今年はネパールで過ごし、ダッカから離れていました。


 


 

みんなわくわくイード帰省

バングラデシュの地球の歩き方(2015〜16年版)の表紙にもなるほど、バングラデシュの象徴(?)ともなっている、人が車両の外側にも屋根の上にもわんさか乗っている電車。これを見ることができるのも、このイードの帰省のタイミングです。


 


バングラデシュのイードが近づいてくると、前述の通り欧米でのクリスマスと同様、街中がなんとなくワクワクしている雰囲気や活気に包まれている気がします。建物はイルミネーションや特設のゲートなどでデコレーションされ、イードに向けて多くの人が自分や家族、友人へギフトを購入するのでお店にも人が溢れます。


 


去年のイードはテロ直後だったこともあり、ずっと暗い気持ちで外を歩くのも怖かったのですが、今年のイードは無事に迎えることができ、心穏やかに過ごすことができました。来年以降も無事にイードを迎えられるよう祈っています。


 


 

経験した日: 2017年06月20日

Ambassadorのプロフィール


アーメッド弥央

1988年生まれ、北海道出身。異文化と触れ合い新しい世界をみることが好きで、アイスランドの留学や世界約35ヶ国への旅、また東京で国際交流を目的としたNPO「Japanize」を友人と運営した経験あり。東京、シンガポールでの勤務を経て、2016年1月にバングラデシュに移住。バングラデシュ人の夫が経営するスタートアップHishabにて、ボイスユーザインターフェースのERPを新興国マーケットに展開中。

アーメッド弥央さんが書いたノート


バングラデシュ に関するノート