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青年校長5年目。焦りまくった土地問題の行方は……【教えて!噂の彼氏の海外事情】

Posted on 2017年08月25日
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土地の選定でトラブル続きの私たち。もう、開校予定まで残された時間は3ヶ月をきっていた。開校を1年延期するか、それとも違う方法で道を開くか、みんなで考えぬいた結果は……。


 


 

開校できるかどうか……出した答えは?

当初の開校予定まで残り3ヶ月。相次ぐ土地問題のせいで、ふり出しに戻ってしまいました。


当然メンバー全員が落胆していたものと思いますが、この時は誰ひとり、「もうムリだ」とは口に出しませんでした。それどころか、「あきらめない!」という言葉が、いつの間にか私たちの合言葉になっていて、残り2~3ヶ月しかない中で、開校できる道筋を立てることに専念して数日にわたり話し合いました。


 


その後、現地パートナーの小学校のすぐ近くにまた良い土地が見つかったと、新たな土地の候補案が出されました。もちろん今までの問題を踏まえて、すべてにおいて安全な場所であることという条件もクリアされていました。


ただ、建設会社いわく、そこの土地は地盤が緩く、基礎工事に時間がかかるため、工事には10ヶ月間は必要なのだそう。開校予定日までは残り2ヶ月なのに、建設には10ヶ月もかかる! この時すでに教員を採用していたため、後にも引けない状況に追い詰められていました。


 


今振り返れば、あの時最後まであきらめずに考えぬき、決断したことが今に繋がっていると思います。


強引ではあったものの、私たちが出した案は……初年度は中学1年(3クラス)のみで開校する。また校舎は、建設予定地近くにある現地パートナーの小学校をリノベーションし、初年度は私たちの仮校舎として使用させていただく、というものでした。


一方で、現地パートナーの小学生たちには、短期間で建設可能な小さな校舎を新たに私たちの仮校舎の裏に建設し、そこに通っていただくことに(そこの小学校は翌年から私たちが運営することになり、現在はかなり生徒数が多いですが、当時は生徒数も少なく、小さな校舎で運営可能でした)。もちろん現地パートナーや地域の方々、保護者の皆さんの同意が必要になってきますので、慎重に丁寧に説明し、納得していただきました。


 


私たちが仮校舎で運営をしているあいだに、本来の校舎の建設工事を進めてもらい、完成後にはそちらへ移るという計画を立てました。


これが、当初の予定を変更することなく開校するためのベストな案でした。


 


 

なんとか開校!!

新しい計画の承認が下りたら、あとはトントン拍子に進みました。土地の売買契約や、建設会社との新校舎建設、仮校舎のリノベーション、小学校の仮校舎建設の契約もスムーズに済ませられました。


そして2012年12月末、仮校舎のリノベーション工事と小学校の校舎建設が無事に終わりました。


 


いろいろありましたが、当初予定していた2013年1月5日に開校式を実施。


バングラデシュの女性支援大臣、在バングラデシュ日本大使館の方々、JICAの方々、JETROの方々、その他多くの方々にお越しいただき、盛大に式を執り行うことができました。当日は、日本の支援者の方々も多く来席してくださり、大きなプロジェクトを任されたのだなと式典中、改めて実感したのを今でも覚えています。


 


 

しかし!開校までには他にも多くのやることが

前回、今回にわたって土地選定でのトラブルや建設についていろいろ書きました。


開校までのあいだには、これらだけではなく、各種学校規定や学校プログラム、カリキュラム、教員採用など、準備するものが多くあります。


 


次回はそういったソフト面についても少しずつ書いていきます。


 


 

経験した日: 2017年08月22日

Ambassadorのプロフィール


K.Furusawa

宮城県仙台市出身。大学在学中はプロキックボクサーとして活躍。卒業後は日本の私学教員をやりながらタイ、カンボジア、ネパール、ミャンマーなどアジアの教育支援に携わる。その後、とある公益財団法人の仕事としてバングラデシュでモデル校となる学校建設・運営を任される。現在は生徒数約800名の学校をバングラデシュで運営中。

K.Furusawaさんが書いたノート


バングラデシュ に関するノート