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入社8ヶ月で単身ミャンマーへ。私がゼロからソーシャルビジネスを立ち上げたわけ。

Posted on 2016年01月10日
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はじめまして。現在ミャンマーのニャウンシュエという田舎町で働いている加藤彩菜と申します。「ソーシャルビジネス(社会問題の解決を目的として行われるビジネス)」で、ここミャンマーの社会問題を解決するべく毎日奮闘しています。

今回は自己紹介も兼ねて、私が入社8ヶ月でミャンマーに行くことになった経緯を書かせていただきたいと思います。「いつか海外で働きたい」そう思っている方に読んでいただけると嬉しいです。

リアルを知った東南アジア一人旅

私が海外で働きたいと思ったのは、学生時代に東南アジアを一人旅したことがきっかけです。もともと国際協力に興味のあった私は、とにかくその現場を見たいと思いました。

たった一人で発展途上国を旅することや、その為に大学を休学することなど、不安は色々ありましたが、その時知り合いに言われた「やらない後悔よりやった後悔だよ」という言葉が背中を押してくれました。

やらなかった後悔はずっと消えないけど、やった後悔は成長に繋がる。この言葉は今でも私の行動の軸になっています。 

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(※貧困の子ども達のためのフリースクール建築の様子)

実際に訪れた国では、今までテレビやインターネットで得ていた知識とは違う、五感が刺激されるリアルがありました。1年で10カ国を訪問し、途上国の貧困問題にあえぐ人々に出会い、何かできないかトライしては挫折し、自分の無力さを実感しました。

しかしその数々の挫折経験は、自分がもっと成長して誰かの力になりたいと気持ちを奮い立たせたのです。貧困の中を必死で生きる人々に出会い、おしゃべりし、笑い合い、時に泣き、遠い国の社会問題だったことが他人事とは思えなったのは、この旅があったから。

ただ知っていることと、実際に経験することには雲泥の差があることを学びました。

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(※孤児院の子どもたちの勉強風景)

日本で就職後、海外への思いが強まる

海外で働いている日本人の方々に就職相談をしたところ、「はじめは日本で働いて勉強するのがいいんじゃない?」というアドバイスをくれました。「初めは仕事が丁寧な日本企業が良い」「海外は基礎も学びにくいから」これらの言葉を鵜呑みにして日本に帰国しました。しかし、行きたいと思える企業がなかなか見つかりません。

そんなある日、インターネットで"社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社”「ボーダレスジャパン」を偶然発見。とりあえず採用エントリーしようと思い面接を受けた結果、内定をいただきました。

入社後、配属されたのはバングラデシュに雇用を作る革製品の事業部。バングラデシュで作られた製品を日本で売るためにECサイト運用、顧客対応、出荷など一通り全てをこなしました。日本で少し学んだら早く海外へ行こうと思っていた私は、毎日誰よりも早く出社し、誰よりも遅く帰るほど仕事に集中する日々をおくりました。

 

そんな時、夏期休暇に以前より関わっていたインドの孤児院を再び訪れる機会がありました。そこに通うのは、貧困の為に学校に行けなかった子どもたち。ソーシャルワーカーの人々の支援により、が笑顔で学校に通う姿がありました。

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私も、自分が力になりたいと思っているその人たちの近くで彼らの声を聞きながら活動をしたい! そう強烈に思うと共に、海外で働きたいという思いが再び湧いてきたのです。

入社8ヶ月。自分がやりたいと思った時が、ベストタイミング

「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、この思いを無駄にしたくありませんでした。この時、入社8ヶ月。まだ日本で学ぶこともあると思う一方で、「海外で働きたい」という思いは日々増すばかり。

ついにある日、自分の思いを社長に告げました。

 

「そんなにやりたいなら、ミャンマーで新規事業立ち上げるか?」

社長から返ってきたのは、思ってもみない言葉でした。

ビジネスの実力はまだまだ未熟だったので、はじめは正直迷いました。それでも、成功する為にどこまでも成長していこうと心に決め、ミャンマー行きを決意。

いつかやりたいと考えていた海外での仕事。ひとつひとつ行動、挑戦していくことが今に繋がっています。

自分で新しい道を切り拓いていくのはワクワクすると同時に、不安に潰されそうな時もあります。初めてのことだらけの海外で働き始めた今も、挑戦の連続です。それでも、この道を選んだことに悔いはありません。始めは全くできなかったミャンマー語も段々と分かるようになり、今は現地の人々と談笑することがすごく楽しいです。

次回はゼロから始まったドタバタのソーシャルビジネス立ち上げについてお伝えしていきたいと思います。

 

ライター

加藤 彩菜/Ayana Kato

1991年生まれ。中央大学哲学科卒業。学生時代に発展途上国の貧困問題を目の当たりにし、「誰もが自分の未来に希望をもてる世界」にしていきたいと、社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社「ボーダレスジャパン」に就職。入社8ヶ月で単身ミャンマーに渡り、新規事業立ち上げに挑む。

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Ambassadorのプロフィール


加藤彩菜

1991年生まれ。中央大学哲学科卒業。 学生時代に発展途上国の貧困問題を目の当たりにし、「誰もが自分の未来に希望をもてる世界」にしていきたいと、社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社「ボーダレスジャパン」に就職。入社8ヶ月で単身ミャンマーに渡り、新規事業を立ち上げ。 ミャンマー人と国際結婚し、現在1児の母。

加藤彩菜さんが書いたノート


ミャンマー に関するノート