ABROADERS

  • HOME
  • バングラデシュの国民服 ~ド派手な女性に、超カジュアルな男性~

バングラデシュの国民服 ~ド派手な女性に、超カジュアルな男性~

Posted on 2015年12月03日
0
28051

アッサラーム・アレイクム! バングラデシュ担当のみんりです。第4回となる今回は、 現地の服装についてご紹介します! 

 

女性編

 バングラデシュ女性の普段着「サロワ・カミューズ」

一般的な服装はやはり、

同じ文化圏のインドによく似ています。

年々経済成長をしているバングラデシュですが、

女性の服装に関してはまだまだ保守的

実に9割以上の女性が

サロワ・カミューズという伝統服を着ています。

 

minri4_1

サロワ・カミューズを着た少女

 

サロワ・カミューズは

トップス(カミューズ)、ボトムス(サロワ)、

ストール(オロナ)の3点で構成されています。

女性たちはマーケットに行って

この3点セットを購入することもありますが、

生地屋でお気に入りの生地を買い、

行きつけの仕立屋でオーダーメイドをして

世界にひとつだけのオリジナル「サロワ・カミューズ」を!

なんてことも珍しくありません。

 

渋滞とクラクションの喧騒を抜けて一歩生地屋に入ると、

そこはもう別世界。

天井まで積み上げられた様々な種類の素材や

色鮮やかな柄の生地に圧倒されます。

縫製産業な盛んなバングラデシュでは

路上販売から高級ショッピングモールまで、

生地屋や服屋を至るところで見かけます。

 

特別な日にはおなじみ、「サリー」を

結婚式やお祭りなどの特別な日には

サリーを着るのが一般的です。

 

minri4_2

結婚式の新郎と新婦

 

日本のみなさんにとっても

サリーは既に見慣れたものかと思いますが、

これをどうやって着るかご存知ですか?

 

実はこれ、一枚の布なんです。

2mほどもある長い布を、

ひだを綺麗につくりながら身体に巻きつけ、

最後は安全ピンで固定します。

一枚の布がサリーとして形になっていく様は

まさに職人技!

カラフルな女性服

バングラデシュ人女性は総じて明るい色が大好き

ショッキングピンク、目に刺さる黄色、爽やかすぎる青……

日本では着用するのをためらってしまいがちな

ド派手な色でも彼女たちにかかれば一瞬で魅力的な色に!

パッと目を引くような明るい配色が、

褐色の肌と彫りの深い顔立ちによく合います。

 

色に関して日々鍛錬されている彼女たちは

色の組み合わせにとてもこだわります。

「ちょっとみんり!あなた、

このカミューズとオロナの組み合わせがなってないわよ!」と

駄目出しを受けることもしばしばでした(笑)。

 

minri4_3

ダッカ市内を歩く女性。全体の色のバランスがとれていてお洒落な人が多い

 

イスラム教ならではの女性ファッション

南アジアでありつつ、イスラム教国でもあるバングラデシュ。

どんなに暑くても女性にとって

胸元を隠すストール(オロナ)は必須です。

胸元の他にも足首がセクシーだと言われているため、

基本的に足首も出さない方がベターです。

 

頭を覆うベール(ヒジャブ)や

頭から身体を黒い布ですっぽり覆うアバヤを着ている人もおり、

田舎の方に行けば行くほど

ヒジャブやアバヤ着用の女性が多い傾向があります。

 

minri4_4

アバヤを着た女性。既婚の女性に特に多い

 

 

男性編

男性の普段着は、いたってカジュアル!

男性の普段着は、トップスはワイシャツ、ポロシャツ、Tシャツ。

ボトムスはデニム、スラックスと基本的に日本と似ています。

カジュアルにもフォーマルにも使える

襟付きシャツが比較的好まれています

 

minri4_5

ダッカ市内の男性。普段着はとてもカジュアル

 

男性用スカート?「ルンギ」

バングラデシュ人男性の服装を語る上で

欠かせないのがこちらのボトムス。

 

minri4_6路上で服を売る男性

 

一瞬スカートと見間違えてしまう

この衣服はルンギと言います。

一般的には部屋着として使われるのですが、

リキシャワラ(リキシャ運転手)や

年配の男性もよく着用しています。

布が筒状になった形状で、

スカートのように下からはき、腰のあたりで結んで固定します。

外国人には着慣れないものですが、

一度着てみればバングラデシュ人になった気分を味わえるはず。

男性読者の方はぜひお試しあれ!

 

特別な日に男性が着る「パンジャビ」

日中長時間お祈りを行う金曜日や結婚式、

お祭りなどの特別な日にはパンジャビという伝統服を着用します。

丈が短めで刺繍などのデザインが入ったカジュアルなものから、

キラキラした装飾がついたゴージャスなものまで、形態は様々。

 

オフィシャルな場や宗教的な場では白い色が一番好まれるあたり、

やはりイスラム教の国であることを実感します。

 

minri4_7

「イード」と言うイスラム教のお祭りにパンジャビを着るバングラデシュ男性

 

次回は、

これらの服を買う場所などのお買い物事情についてご紹介します。

乞うご期待ください!

 

みんり拝

ライター

みんり

日系の製造小売業会社に勤める20代後半女性。2012~2015年までの約3年、バングラデシュで現地事業立ち上げに従事。好きなことは読書、歌うこと、ギターを弾くこと。

このノートに関連するタグ

Ambassadorのプロフィール


ABROADERS事務局

ABROADERS事務局、公式アカウントです♪ アジアで活躍する方々のインタビュー記事や4コマ漫画など、アジアの面白コンテンツを発信していきます!

ABROADERS事務局さんが書いたノート


バングラデシュ に関するノート