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生卵が立ち、ボートレースが盛り上がる!台湾式「端午節」の風習と伝統

ニーハオ、台湾担当の吉本です。
先の6月18日(月)、台湾は祝日でした! というのも、この日は農暦(旧暦)5月5日「端午節」にあたります。
端午節は、春節(旧正月)、中秋節と並ぶ、台湾でとても大切にされている三大節句のひとつ。今回はそんな台湾での「端午節」についてご紹介したいと思いますー!
<端午節にやること>
台湾の端午節には、いくつか伝統的な風習があります。今回は以下の習慣をご紹介します!
・粽(ちまき)を食べて、划龍舟(ドラゴンボートレース)を行う
・立雞蛋(リージーダン)をする
粽(ちまき)を食べて、划龍舟(ドラゴンボートレース)を行う

端午節にはちまきを食べる習慣があります。
中身は地方や民族によってさまざまで、一様には語れませんが、日本でいうちまきとは異なります。私は毎年友人を集めてちまきの食べ比べ大会を開いています。今年はナント8種類のちまきを食べました!
ちまき食べ比べの感想をブログにまとめているので、よかったら読んでみて下さい!(リンク)
<端午節とちまきの密な関係>
端午節にちまきを食すようになった由来は諸説あります。ただ、よく話に聞くのは春秋戦国時代「屈原」という人のお話です。
愛国心溢れ、人々に大変慕われていた詩人「屈原」は、自分の国「楚」が他の国に戦争で敗れたことなどにショックを受け、汨羅江という川に身を投げて自殺をしてしまいます。
それを嘆き悲しんだ百姓たちは、屈原の亡骸を魚が食べないようにとの願いを込めて、竹の葉で包んだおにぎり「粽子(ちまき)」を汨羅江に投げ入れました。
そこから、屈原が身を投げた農暦5月5日には竹の葉でコメを包んだちまきを作るようになったそうです。「屈原」が詩人だったことから、端午節は「詩人節」とも呼ばれています。
また、その時救助に出された舟が転じて、今日のドラゴンボートレースとなっていると言われています。
ドラゴンボートレースとは速さを競う舟のレースで、台北では松山空港のすぐ近く、川が流れる海浜公園で毎年開催されています。大いに盛り上がるこのイベントでは、この日に向けて学生から社会人まで多くの団体が練習を重ねます。私が昔留学していた師範大学でもメンバーを募って参加していましたね。
ただ、会場は暑くて人が多いので、実は私は行ったことがありません(笑)。
立雞蛋(卵たて)をする

台湾の端午節で私が特に面白いと思うのが、この「立雞蛋(リージーダン)」というイベント。農暦5月5日は、太陽の引力と地球の引力の強さが同じになり、生卵が平面に立つと言われているのです!
特に正午の時間がピークと言われており、まずこの時間にあわせてみんな生卵を準備します。私も今年はちょうど家にいたので試しにやってみたところ、なんと立ったのです! もしかしたら、本当はいつでも立つものなのかもしれないですが……(笑)。
日本の「端午の節句」とは違う、中華特有のイベントも楽しいものですね☆
以上、端午節の台湾よりお送りしました~!
経験した日: 2018年06月26日
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