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「新興国はマナーが悪い!」と思った時に考えたい、日本の昔とベトナムの未来

Posted on 2015年11月17日
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先日、ホーチミンで開催された チャリティーマラソンに参加した時のことです。距離にしてわずか4km。道の狭さに加えて参加者が多すぎて競技は終始、徒歩で終わりましたが(笑)、ゴール後には、スポンサーがインドカレーやピザ、飲み物などを配布していて参加者は無料でもらうことができました。

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配布場所には長蛇の列ができ、最前列はバーゲンセールのような戦場に。

 

突如、ある人が手に持つ牛乳が私の一眼レフカメラにかかりました!!

すぐ犯人と目が合いましたが、

その人は知らん顔をしてそそくさと逃げて行きました。

その後も別の人にインドカレーを思い切り靴にかけられましたが、

謝罪も掃除もなく、またそそくさと消え去る始末……。

 

日本人なら謝罪くらいするでしょうし、

そもそも最前列で争って物を取り合うこともないでしょう。

そういう時、私は「やはり日本と違って新興国だから仕方ない……」

心の中で納得しようとしてしまいます

でも、果たしてこれは正しいことなのでしょうか

 

確かに現代では、

日本人は公共の場でマナーが良いと見られていることでしょう。

ただ、昔は……?

今回は、過去の日本を振り返ってみたいと思います。

1960年の日本と、現在のベトナムの類似点

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出典 Roger W

 

今ではマナー先進国の日本ですが、

1960年頃の日本は今のベトナムと同じく、

ゴミはポイ捨てする、列の順番は守らない、

自動車が急激に増加したせいで歩行者は

道を渡るのも死と隣り合わせだったようです。

当時の日本の情景は今のベトナムと似通っていますし、

今より人々が自己中心的に振る舞っていたともとれます。

 yoshikawa12_1964

出典 Michael

 

経済面でも当時の日本のGDP成長率は常に10%前後を誇り、

東京オリンピック開催に向けてインフラ整備をすすめていました。

当時を自分の目で見たことはありませんが、

今のベトナムを見ていると、

きっと当時の日本と似たような光景だったのだろう感じます。

 

ベトナムにオリンピック開催の予定はありませんが、

地下鉄工事や国際空港建設など

建設ラッシュに沸いており、突然道路が封鎖されたり、

1ヶ月もすれば景色が変わったりすることもしばしば。

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現在のホーチミンの風景

 

経済発展にともない所得も増加しているため、

まるで将来の所得増加を疑わなかった当時の日本人のように

「きっとお金持ちになれるから頑張れる」

純粋に考えるベトナム人が多数います。

そのためマイホームや自家用車購入を夢にする人もたくさんいるのです。

 

なんだか昔の日本と似ていると思いませんか?

 

ベトナム人が裕福になり、経済的余裕が生まれたとき、

もしかしたら自己中心的な生き方から

利他的な生き方へと移行するかもしれません

公共マナーだって大幅に改善されるでしょう。

 

つまり日本の過去とはベトナムの現在であり、

将来ベトナムが今の日本のようになりえるということなのです。

一概に「新興国はマナーが悪い」と

安易に片付けるのはナンセンスではないでしょうか。

当時の日本にあって、ベトナムにはないもの

一方、1960年の日本にはあって、

今のベトナムにはないものもあります。

日本人のような時間感覚は持ち合わせていませんし、

きれいに舗装された道路もなければ、

電車も地下鉄もありません。

駐車場もないので路駐し放題です。

 

また、世界に名の通った大企業が

現在のベトナムには存在していないことも大きな違いといえるでしょう。

日本は内需が大きかったため

国内企業が力を奮い発展したという背景があります。 

1960年の日本になくて、今のベトナムにあるもの

 では当時の日本にはなくて、今のベトナムにあるものは?

それは「最先端テクノロジー」。

2000年前後に家庭に普及し始めたインターネットは

現在ベトナムに広く普及しています。

 

yoshikawa12_6

 

つまり高度経済成長期の日本にはなかったものを利用しながら、

ベトナム人は経済成長を感じているところなのです。

 

例えば、

黒電話     → スマートフォン

カラーテレビ  → PC(Youtubeなど動画サイト)

手紙      → メール・メッセンジャー

掲示板     → SNS(Facebook、LinkedInなど)

百科事典    → Wikipedia

 

社会主義国なので情報統制もありますが、

ネットがあれば世界中の人と繋がれます。

街の雰囲気は50年前の日本に似ていても、

彼らの手にはスマホがあり、

分からないことがあればGoogleに尋ね、

Wikipediaが彼らの脳となり、Youtubeで疑似体験もできる。

 

膨大な情報に触れる時間が増えたことで

高速で知識を蓄積し、本来会えなかった人たちと会えるようになります。

ハングリー精神の強いベトナム人が日本人と同程度の情報量に触れた時、

あなたのライバルは隣にいる日本人だけではなくなってくるはずです

 

現時点では発展レベルに差こそあれど、

発展スピードは過去の日本を遥かに凌ぐに違いありません。

私たち日本人は、先進国に生まれたというだけで上から目線になっていたら

足元をすくわれてしまうかも?

それほどまでに新興国の人々は急激に成長しているのです。

 yoshikawa12_1

 

今の日本の価値観だけで、新興国を評価するべきではありません。

過去の日本もこのような感じだったのだろうと想像してみることが、

その国の理解につながるはずです。

 

最後に

発展が目に見える土地で働くことは、

不況しか知らない日本の若者世代にとっては

価値観が変わるほどの可能性が潜んでいます。

 

海外就職は面白い選択肢のひとつになるはずです。

海外就職に興味がある方は、ぜひFB経由で私までご連絡ください!

一緒に未来設計してみましょう!

ライター

吉川 真人/Makoto Yoshikawa

同志社大学卒業。17歳の時に3年間一言も話さなかった父親と死別し、思ったら即行動を心掛けるようになる。大学3年時に休学し、1年間北京に留学をする。その結果、早くから海外で経験を積む事を心に決める。紆余曲折があり、現在ベトナムの某人材紹介会社で修行中。鎖国した日本を開国させることが目標。

何か聞きたいことがある方は、どなたからのメッセージも返事いたしますので、ぜひ直接ご連絡していただければ幸いです! Facebook:Makoto Yoshikawa

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Ambassadorのプロフィール


吉川真人

人がやらないことをやることに意義を感じる若者。 中国とベトナムをかなり旅行したのでマコトリップアドバイザー実施中 生い立ち 京都府向日市出身。 6歳から18歳は滋賀の“ど”田舎で過ごす。 2009年同志社大学文学部英文学科入学。 大学3年時に休学し、1年間北京の中国青年政治学院に留学。 3ヶ月ほどで日常会話以上のレベルに達し、簡単な通訳を務める。 その結果、早くから海外で経験を積む事を心に決める。 2014年同志社大学卒業。 卒業後ベトナムに移住

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