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アジアで生きる私が、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)をヨーロッパで考え直した話

ヨーロッパの終着点はパリでした。滞在3日後にデモが発生して驚きました
約1ヶ月間に渡るヨーロッパ旅(第一弾)を終えて、ミャンマー・ヤンゴンに戻ってきました。ヤンゴンに戻ったその翌日に、チェンマイのランタン祭りまで体験してきたので体力的にもヘトヘトです。
■【過去記事リンク】魅惑の幻想的世界。チェンマイのランタン祭り「コムローイ祭り」を体験!
しかし充実した旅でした。今回は、ドイツ、チェコ、イタリア、スイス、フランス、スペインと6ヶ国を回ってきました。
仕事第一から、徐々に価値観が変わって来た

スペインの古都トレドはゆったりと時間が流れる素敵な場所でした
ミャンマーでの生活が長くなり、身近な近隣諸国への旅行が当たり前になっていた数年でしたが、久々にヨーロッパを旅行することで新たな気づきをたくさん吸収することができました。
行き先がアジアとなると、どうしてもビーチなどのバカンスやショッピングに走りがちで、文化的なものから遠ざかってしまっていました。
また、中国をはじめとして経済発展著しいアジアではありますが、文化的に成熟した社会の人々の暮らしとはこういうものかと、アジアでは感じにくいQOLの考え方を、街にいる人々を観察しながら感じることができました。
30代にもなると、20代の頃のように猛烈に体力任せで働くことが難しくなってきたと痛感しています。体力的なことだけでなく、仕事を何より最優先に置いていた価値観も、加齢とともに優先順位が変化してきました。
私も大企業での会社員や公務員など経験してきましたが、大きな組織に入ることで得られる満足感などほんの小さなもので、「どんな人と働きたいか」「どんな世界を築きたいか」などといったことが、仕事を選ぶ基準にもなってきます。大手企業だから人生それで良い、ということはまずありません。
これからの人生の送り方を考える

夜になると一切の雑音が消え、静寂が訪れるフィレンツェ。アジアではあり得ない…
自分はどんな人生を今後送っていきたいのかという答えが、今回の旅で得られたようにも思います。ヨーロッパで早朝から街を散歩をしていると、手を繋いで歩く老夫婦、行き交う人々と挨拶を交わしながら犬の散歩をする人たちをよく見かけました。犬にリードをつけなくてもみんながルールを守り、秩序が維持されていました。
一人ひとりがルールを守る意識と高い社会性を身につけてこそ成り立つ社会、生活がありました。同時に、以前訪れた中国で、順番を抜かされないように押し合いへし合い並んだり、席を取ったりした記憶が蘇りました……。いくら経済発展しても日々絶え間なくストレスを感じるような社会はいやだな、と相対的に見て感じました。
日本はデフレで東京でも数百円あればおいしいご飯にありつけます。コンビニの商品も充実していて、どこにでも自販機がある。
一方でミャンマーは無秩序だし、狂犬病をもった野犬がウロウロしていますが、無秩序の中にある曖昧さが気楽で良いな、と感じることもあります。タイ・バンコクに降り立った時には、ホームに戻ってきた感さえあって、「ヨーロッパもいいけれど、やはり私はどこまでいってもアジア人だな」と痛感。
再び、しばらくはミャンマーに滞在し、今後住む国を変えるか、ミャンマーに残るか検討する予定です。結論、どこの国に住んでも素晴らしい面があり、学ぶことはあるわけです。それぞれの国の文化や習慣に柔軟に馴染み溶け込めば、どこに住んでいてもそれなりに楽しいものです。来年以降のD徳にご期待ください。
経験した日: 2018年12月19日
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