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人の変化を創り出す、サポート側の在り方〜 NPO法人クロスフィールズ 法人営業担当 大原 学さん
新興国のNPOなどに日本企業から社員を派遣し、数ヶ月にわたって、本業で培ったスキルを活かして現地の人々とともに社会課題の解決に挑む「留職プログラム」。あらゆる枠を超えて挑戦する原体験を提供することで、明日の日本社会を切り拓いていく人材を育てています。このプログラムの法人営業を担当するNPO法人クロスフィールズの大原 学さんが、人の成長をサポートするために必要だと思うこととは?
非日常体験を基軸に、人の成長や変容を生み出す
大原さんがクロスフィールズで働こうと思われた理由を教えて下さい。
留職プログラムに携わることを通じて、人が自らの固定観念を外して、新たな自分を見つけて可能性を広げるプロセスに関わりたかったからです。
非日常という空間に飛び込むことで、人は変化のきっかけを掴むことができると思っています。
日常ではなく、終わりがある非日常だからこそ、いつも以上の力を出せることってありますよね。
私はお祭りが大好きなのですが、これもまさに非日常空間。
お祭りというアイコンの元に、普段はゆるく繋がっている人たちが集まり、一体感を創り上げます。
それを創り上げるプロセスは時に大変なのですが、変化や成長を実感でき、やりがいもあります。
留職プログラムでは、日本で働くという日常を、海外のNPOで働くという非日常空間に置き換えることで、人の成長や変容を生み出しているのです。
大原さんにとって、特に大きな変化をもたらした非日常体験は何でしょうか?
大学時代にした1年間のアメリカ留学です。
そこで現地の人たちによさこい踊りを教える団体を立ち上げたことが、変化に繋がる大きな転機となりました。
それまで推薦をされてリーダーになることはあったのですが、自ら手を挙げて団体を立ち上げ、リーダーになるのは初めての経験。
やってみてわかったのは、同じ役割でも、自らやると決めてやったことと人に薦められてやったことでは、得られるものが全く違うということ。
最終的に延べ200人以上のアメリカ人によさこいを教えたのですが、日本と異なる環境のなかでやると決めたことを成し遂げるという経験は、私に大きな自信を与えてくれましたね。
人が変わるというのは、こういうことなのだなと実感しました。
アドバイスではなく、「全力で見守る」というサポートの在り方
大原さんは法人営業の担当をされる前、実際に留職プログラムで海外に飛び込まれる方たちのサポートもされていたそうですね。人の変化を創り出すために、サポート側に大事な姿勢は何だと思いますか?
相手が決意や覚悟を固めるまで見守るという姿勢を大事にしています。
本当の問題解決は、自分自身で決めることでしかできないと考えているからです。
自分の力で乗り越えることで人は成長し、得られるものも大きくなるはず。
人は問題に向き合っている時、視野が狭くなりがちです。
そこに対して私が答えを教えることで前進できたとしても、自分の力でできなかったことで、相手は自信を失うかもしれません。
アドバイスではなく、相手が問題に対して熱意を持って取り組み、向き合う覚悟を持つためのサポートを心がけています。
悩んでいる人を見ると、ついアドバイスをしたくなりがちだと思います。大原さんが今の在り方をされるようになったきっかけはあるのでしょうか?
小学生の時に読んだミヒャエル・エンデ著の『モモ』という本に、大きな影響を受けています。
主人公のモモは、何もせずに人の話を聞いているだけなのですが、人々はモモに話をしているうちに自分の望みに気付き、それを実行していきます。
この本を読んで、本当の問題解決は、自分が主体的に取り組むことでしかできないと学びました。
今でもモモは憧れの存在ですね。
熱き志を持った留職経験者を世に送り出し続ける
大原さんの夢を教えて下さい。
ふたつあります。ひとつ目は、夢というよりも目標に近いのですが、留職の法人営業を担当している人間として、100人目の留職派遣を達成し、熱い志を持って帰ってきてもらうことを目指しています。
しかし、こだわっているのは100人、200人という単なる数字ではなく、ただの海外経験ではない、価値観を揺るがすような非日常体験に触れてもらう機会をいかに拡げられるか、ということです。
留職は法人向けのサービスなので、企業に初めてコンタクトする時からプログラムは始まっており、留職者を送り出す事務局担当者が熱を帯びてこそ、結果として熱き志を持った留職者を世に送り出せるものだと私は考えています。
そのために、留職に触れたことのない企業にその価値と熱を伝える自分の役割はとても重要で、その仕事に責任と誇りを持って取り組みたいと思っています。
ふたつ目は個人的な夢なのですが、いつかパプアニューギニアに仕事という形で関わり、貢献したいと考えています。
以前旅行で訪問した際、日本と比べるとまだまだ未成熟なこの国で、本当の意味で人と向き合い、関わって生きている人たちと出会って衝撃を受けました。
この経験は、私が感じた異文化のなかで最も強烈で、人との関わり方を考える原体験となっています。
このように、私自身今までにたくさんの変化を海外で経験してきました。
人生にとって大事なことを教えてくれる場所は、日本だけとは限りません。
世界に溢れる多くの非日常を通じて、人々が成長していくことをサポートしていきたいと思います。
大原 学さんのプロフィール
大原 学(Manabu Ohara)
NPO法人クロスフィールズ プロジェクトマネージャー/企業向け営業担当
早稲田大学人間科学部卒業後、5年半、法人向け金融サービスを手がける日本GE(株)に勤務。営業担当者として、顧客起点での問題解決型アプローチを実践する。2012年10月にクロスフィールズに参画。プロジェクトマネージャーとして「留職」プログラムの派遣開拓や留職者の伴走業務を経験後、現在は主に国内の企業向けにプログラムの営業活動を担当している。
取材・ライター
ABROADERS 代表
濱田 真里/Mari Hamada
海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を4年間以上続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『週刊アブローダーズ』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。
Ambassadorのプロフィール




















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