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楽しい留学は危険信号?留学の意味を考える

Posted on 2016年06月23日
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Magandang Hapon(マガンダン ハーポン)! フィリピン留学をしていた美沙です。私は大学でフィリピン語を勉強していたため、University of the Philippines Dilimanというフィリピン国立大学に1年間留学していました。


今回は私が「なぜ留学に行こうと思ったのか」、そして留学経験を通じて感じた「留学の意味」についてお話しさせてください。

 

【目次】

①留学をしたいと思った理由

②留学で学んだこと

③留学の意味とは

 

1. 留学をしたいと思った理由:フィリピンはどんな場所なのか、自分の目で確かめるため

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私が留学に行きたいと思った理由は、自分の目でフィリピンを見て、そこに住む人と一緒に勉強したいと思ったからです。

 

日本でフィリピン語を学びながら感じたのは、フィリピンに対してネガティブなイメージをもっている人が多いということ。「スモーキーマウンテンやスラム街があって、フィリピンは発展途上国の危ない国」というように、この国のことをステレオタイプに判断する人が少なくありませんでした。「フィリピンはとにかく危険な場所!」とひとくくりにして言う人までいたのです(笑)。

  

ですがフィリピンをネガティブに解釈している人の多くは、実際に現地に行ったことがない人がほとんどでした。

 

自分で行ったこともないのに、どうしてそんなことが言えるのだろう?

 

私は次第に違和感を覚えるようになりました。

 

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フィリピンを代表する乗り物「ジープニー」

 

フィリピンの人がどのような生活を送っているのか。何を食べていて、何を楽しいと思い、どんなことを悲しいと感じるのか。フィリピンはどんな国で、そこに住む人は自分の国についてどう思っているのか。

 

自分の目で、一つひとつこの国のことを知っていきたい。

実際に現地の人から学びたい。

 

そう思い、私は留学に行くことを決めたのです。

 

2. 留学で学んだこと:原体験から得る情報の大切さ 

私はとにかく「フィリピンはどんな場所なのか、長期間滞在して自分で体験しながら学びたい」という想いが強かったため、フィリピンのあらゆる分野について勉強しようと決めていました。

 

IMG_0223 緑豊かな大学のキャンパス

 

そのため大学では分野をまたいで色々な授業を受講。フィリピンを多様な視点から学ぶように心がけ、フィールドワークにも積極的に参加しました。まわりの友人の意見をたくさん聞くこともできたので、新鮮で刺激的な日々が続きました。

 

すると、日本で机の上で勉強しているだけでは決して知ることのできなかったフィリピンの色々な面を、段々と自分の目で見れるようになっていったのです。

 

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ショッピングモールには平日でも多くの人が集まる

 

外資を積極的に誘致して、高級デパートや高層ビルが立ち並ぶビジネス街。明るくとても親切なフィリピンの人々や、気さくに外国人の私に声をかけてくれる友人。私の帰りを心配して待ってくれる心優しいルームメイト。実際に現地に行ったことで、日本では誰も教えてくれなかったフィリピンに出会うことができました。

 

何事も自分のものさしをもつようにすることが大切で、原体験こそが自分にとって最も信頼できる情報なんだ! ということを留学を通じて発見したのです。

3. 留学の意味とは:留学は目的ではなく、手段である 

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最近はさまざまな奨学金プログラムなども充実していて、周りの環境やタイミングが合えば海外に留学に行く人も多いですよね。

 

ですが、留学自体に必ずしも高い価値があるわけではないと私は考えています。語学力を上達させたいと思ったら、今はオンラインで格安に学ぶことだってできます。留学をしたからといって自動的に語学が上達するわけではないと思うのです。

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お世話になった先生と

 

留学を振り返った時、その思い出が「楽しかった」だけでは、私はあまり留学をする意味がないのではないかと感じています。現地で楽しむことがメインの場合は、もしかしたら長期旅行や世界1周の方が目的にあっているかもしれません。

 

自分の目的次第では、留学以外の選択肢も出てくるはずです。

 

留学に行きたいと思った時に、「自分はなぜ留学に行きたいのか」、「留学の目的は何か」など、一度具体的に自分は海外で何をしてみたいかを考えることで、目的を実現させるために最も適した手段を選ぶことができると思います。

 

せっかく貴重な時間を使うのだから、漠然と「留学をしよう」と考えるのではなく、その先にある「自分が得たい経験」もぜひ見つめてみて下さい。

 

 

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Ambassadorのプロフィール


土橋美沙

1993年生まれ。千葉県出身。航空会社に勤務していた両親の影響を受け、幼い頃から海外に興味を抱く。大学ではフィリピンの言葉を学び、昨年は1年間マニラに留学。その後東南アジアをバックパックで周る旅に出る。自分の目で世界を見たいという好奇心旺盛な性格。たった1度きりの人生を、大好きな人たちと、自由に楽しむことが目標。

土橋美沙さんが書いたノート


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