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びっくり!カンボジア人の「伝統的ハーブ」生活

Posted on 2017年01月10日
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カンボジア産のハーブ製品の製造販売を手がける会社、Roselle Stones Khmerの西口です。


連載最終回の今回は、カンボジアでハーブ(薬草)が日常どんな風に使われているのかについて書かせていただきます。 

 

 

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プノンペンの市場で売られるハーブの様子

 

暮らしに生きるハーブ

古来カンボジアには、クル・クメールと呼ばれる伝統医療師がおり、人々は日常的にこのクル・クメールの処方する薬を使ってきました。

この伝統は今も受け継がれていて、カンボジア保健省には国立伝統医療局があり、全国各地でクル・クメールが活躍しています。

詳しくは「クル・クメール/カンボジアの伝統医療師と薬用植物」(2015年、カンボジア伝統医療師協会・高田忠典編著)をご覧ください。(お問い合わせはcatha.cambodia@gmail.comへ

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「カンボジアの伝統医療師と薬用植物」は日本語版が完成し、販売中です

 

日常の食生活にも、ハーブはたくさん使われています。

レモングラスはスープや炒め物、魚料理の臭み消しなど、多くの料理に用いられています。日本の薬味でいうと、ネギのように、毎日毎食、何らかの形でレモングラスは使われているように思います。

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レモングラスを臭み消しに刺した川魚の丸焼き

 

ハイビスカスティーの原材料ローゼルは、カンボジアの言葉で「マチュー・ルモーム」と呼ばれますが、これは「ほどよい酸っぱさ」という意味です。

若葉を酸味のあるスープに入れるのですが、たくさん入れても酸味が強くなりすぎず、ほど良い酸っぱさを保ってくれるから、そう呼ぶのだそうです。

 

ある山岳民族の食卓

カンボジア北東部・モンドルキリ地方の山岳民族の料理では、花が咲いた後のガクの部分をサラダに使うものがあるそうです。

ローゼルは一年に一度、11月から12月の時期にしか花が咲きませんので、季節限定の料理ですね。モンドルキリへこの時期に行くことがあれば、ぜひ探してみてください。

同じくモンドルキリ地方の山岳民族料理では、パッションフルーツの若葉も食べられています。さっと湯通しして食べるそうなのですが、話してくれた農家さんが「本当においしいんだ!」と力説するので、とても興味があります。

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パッションフルーツの実と葉

 

シナモンも、スープのスパイスのひとつとして使われます。

最初、スープにシナモンというのがまったくピンとこなかったので、カンボジア人の生産者に「私たちはシナモンをお茶に入れる」と伝えると、彼らにとってはそのほうが想像がつかないものだったようです。

お互いに「本当にそれ、おいしいの?」という表情で相手の話を聞いていた場面を思い出すと、おかしくなってきます。

最近、健康食品としてよく聞くモリンガも、カンボジアではスープの具材として長く使われてきました。

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モリンガをたっぷり入れてスープを作る(完成前、シェムリアップの「Cafe Moi Moi」さん提供)

 

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モリンガのスープ(完成後、「Cafe Moi Moi」さん提供)

 

新たな発見、これからも

カンボジアに住み始めて9年が経ちましたが、カンボジア人の日常生活に根付いたハーブ料理には、新たな発見の連続です。

これからもハーブの買い付けや新しい生産者との出会いを通じて、カンボジアの薬草についてたくさん学んでいきたいと思っています。

連載は今回で終了ですが、またいつか、まだまだ日本で知られていないカンボジアのことについて、ご紹介できる機会がもてたらいいなと思っています。ありがとうございました。 

 

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Ambassadorのプロフィール


西口三千恵

2008年カンボジアに渡る。地方部の診療所の運営支援を通じ、運営資金創出のため、地元のリソースを活かしたハーブ製品製造を開始。その後小学校や診療所などの公共施設や若手農家との連携のもと、ハーブ製品製造販売に従事。2015年よりRoselle Stones Khmer Co., Ltd.を設立。代表取締役。

西口三千恵さんが書いたノート


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