ABROADERS

  • HOME
  • 【イベントレポート】マレーシアの起業家・木村希さんに聞く、 「海外で起業するために必要なこと」「女性としての生き方・働き方」

【イベントレポート】マレーシアの起業家・木村希さんに聞く、 「海外で起業するために必要なこと」「女性としての生き方・働き方」

Posted on 2016年03月24日
0
3284

  「海外で働くことを当たり前の選択肢にすること」を軸に、アジアで働く日本人へのインタビューや、現地のお役立ち情報を発信するサイト、ABROADERSが主宰。12月6日、会場の新宿ネオキャリア本社には、「海外で働きたい。 […]

「海外で働くことを当たり前の選択肢にすること」を軸に、アジアで働く日本人へのインタビューや、現地のお役立ち情報を発信するサイト、ABROADERSが主宰。12月6日、会場の新宿ネオキャリア本社には、「海外で働きたい。」「海外で起業したい。」そんな想いを持った20人もの参加者が会場に集まりました。学生、社会人2〜4年目ほどの若手、30代、40代のベテラン社会人まで幅広い顔ぶれです。

 

青とピンクの鮮やかなマレーシア民俗衣装風ドレスを身にまとい、

本日の登壇者、マレーシア在住の若手起業家・木村希さんが登場!

会場の視線一点に注がれます!

 

 2

 

木村希  Cluster Belladonna Sdn. Bhd. / CEO

1988年生まれ。大学卒業後、マレーシアで現地ローカル向け屋内遊戯施設(子どもの遊び場)とパーティールーム”JKids Malaysia Playground & Kids Party”1号店を立ち上げ、AREAにて「アジアで勝つ日本人100人」に選ばれる。4年間の運営を経て会社を手放し、現在新たなビジネスに取り組む。

 

 

木村さんにとって、海外で働くこととは?

「マレーシアへやってきた理由、ないですね。」

学生時代に半年間マレーシアの5つ星ホテルでインターンをすることになったことが全ての始まり。人生初の海外でマレーシアの空港に降り立った瞬間、本当に、話を盛っているわけではなく、「あ、私ここで暮らす!」と感じたんです。理屈で考えてマレーシアを選んだわけではなく、出会った人や、国の空気でここだと感じたからですね。

 

▶海外で働くのに必要なこと① 考えるより先に行く、感じる。

 

木村さんにとって、海外で起業することとは?

「そこにニーズがあったから起業しただけのこと。」

 

半年間のホテルインターンの後、現地のパートナーと共に起業。ローカルの子ども向けの屋内遊戯施設『JKIDS』をスタートさせました。マレーシアは日中屋外が熱く、屋内に子どもの遊び場がなくて親が皆困っていた。だからショッピングモールの中にプレイグラウンドをつくった。設立4年を経て、マレーシア国内に8店舗、マレーシアベストプレイグラウンド賞を受賞。最初から児童施設をやりたいと思っていたわけじゃないし、子どもは嫌い(笑)。そこにニーズがあったからですね。

 

▶海外で働くのに必要なこと② 人の気持ちに応え、行動を起こすことが自分の仕事になる。

 

 

今年8月から退任して、今はカラオケパーティールームをやろうとしているそう。日本では窮屈だった自分自身を、個性として認めてくれたマレーシアに恩返しもしたい。これからも、日本人とマレーシア人をつなぐ場所をつくりたいという気持ちで動いていきます。

 

ここで、木村さんのプレゼンが終了。ここからは、海外就職研究家の森山たつをさん、ABROADERS編集長の濱田真里さんの3名によるパネスディスカッションがスタート。

 

濱田真里 株式会社ネオキャリア海外事業部 編集ディレクター             

  『ABROADERS』運営責任者

 

早稲田大学教育学部社会科社会科学専修2012年卒。大学卒業後は日系通信事業会社に就職し、その後、編集事務所に入り、大手人材会社、飲食店の担当をする。2015年より、アジア拠点を精力的に立ち上げている株式会社ネオキャリアに入社。海外事業部編集ディレクターとして1ヶ月に一度の頻度でアジア取材をしている。

 

 

濱田:女性という視点から、マレーシアの働き方はどう感じますか?


木村:マレーシアは、子育てをしながら働くには、東京よりも全然良い環境です。家事のお手伝いさんを雇うにも高額な費用がかかるわけではなく、子どもの世話も近所の人同士で協力してやる。すべて分業なんですよ。

さらに言えば、マレーシアは他民族国家で、マレー系、中国系、インド系の多文化が混じり合っているから、個々の良さをみんなが認め合う文化です。日本のような同調主義はなく、子どもがのびのびと成長する場としてはもう最高。私はマレーシアで働きながら、子育てをするつもりです。

 

森山たつを 海外就職研究家サムライインターナショナル株式会社 CEO

1976年生まれ。日本オクラル、日産自動車などを経て、2012年に海外での就職を目指す。その海外就職活動の様子を書いたblogが大ヒットし、著書4冊を執筆。現在は、著書活動に加え、海外起業体験プログラム、サムライカレープロジェクトを運営。カンボジア在住。

 

森山:海外就職でうまくいく人は2タイプあって、のめり込む程ひとつの国が好きなタイプ。もうひとつは、色んな国を点々とするタイプです。前者はローカルにも負けない深い知識と地元ネットワーク、プラス日本人であるということを武器に現地で戦う。後者は、その土地土地でスキルアップを積み重ねて、オールラウンドで働けるグローバル人材になっていく。

 

濱田:木村さんは、前者ですね。

木村:もう私マレーシア大好きなんで。

 

森山:それから、大きく働くということについて言えば、自燃型、可燃型、不燃型の3タイプがあります。

自燃型は、誰に何を言われずとも勝手にはじめる人。

可燃型は、環境をお膳立てしてあげるとよく動く人。

不燃型は、言われたことしかできない人。

 

森山:濱田さんは完全に自燃型ですね。もちろん、これが全てではないけれど、自分がどのタイプなのかを把握してから、海外に出ると、幸せな海外就職ができると思います。


このノートに関連するタグ

Ambassadorのプロフィール


ABROADERS事務局

ABROADERS事務局、公式アカウントです♪ アジアで活躍する方々のインタビュー記事や4コマ漫画など、アジアの面白コンテンツを発信していきます!

ABROADERS事務局さんが書いたノート


マレーシア に関するノート