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あなたはどれだけ知っている? 南国フルーツの王様・ドリアン
果物の王様とよばれるドリアン。
名前はマレー語でトゲ(棘) を表す「ドリ」という言葉からきており、マレーシアを代表する果物です。
ドリアンは近隣国のタイやシンガポールでもよく食べられますが、種類の豊富さとおいしさで言ったら、マレーシアがダントツでしょう!
ドリアンの基本の「キ」
何を隠そうこの私、ドリアン好きが高じて「KLドリアン部」を結成しました!
クアラルンプール近郊の屋台はほとんど網羅している私たちドリアン部ですが、定番のブランド品種から田舎の「カンポン・ドリアン」まで地域や収穫日ごとに香りや味が全く異なるので、よく知っている屋台に足を運んでも、おいしいドリアンに出逢えるかどうかはその日の運。だからこそ食べ歩きや食べ比べが楽しいのです!
以前は収穫シーズン(マレー半島では6~8月頃と12~2月頃)以外にはなかなか食べられなかったドリアンですが、今は品種改良などが進み、年中楽しむことができます。
とはいえ、十分に熟して木から落ちたばかりが最もおいしいと言われるドリアンは、やはりシーズンに食べたいもの。
ドリアン屋台が次々に道端に現れ、スーパーにもいっせいに並ぶようになると「今年もこの時期が来たか~♪」と心躍らせる人も少なくありませんよね!?
ドリアンにまつわる言い伝えもたくさん
マレーシアを代表する果物とだけあって、ドリアンには様々な都市伝説(?)があります。
1.「ビールと一緒に食べると死ぬ」
これはドリアンの揮発成分によるもので、体内で発酵して膨らむため、食べ過ぎて気分が悪くなったという話はよく耳にします。
知らずにお酒と一緒にとって大丈夫だったという人もいれば、病院に運ばれたという話もちらほら。知っていれば、やめておくに越したことはないでしょう。
お酒以外でも、炭酸の飲み物は避けたほうが無難です。ちなみに、ドリアン屋台ではたいてい水を出してくれます。
併せて知っておきたいのが、ドリアンは体の熱を高くするHeating Fruitsであるということ。
ドリアンと並んでマンゴスチンが売られているのをよく目にしますが、これはマンゴスチンが体をクールダウンするCooling Fruitsの代表だからです。
2.「食べる際に手についた匂いは、ドリアンの殻に入れた水で洗うと取れる」
ドリアン=臭いというイメージが定着していますが、臭うのは古いドリアンです。正直、おいしいドリアンは臭くありませんし、食べているあいだも食後も匂いはまったく気になりません (私だけ? 笑)。
それに、食べる人のために手袋を常備するドリアン屋台がほとんどです。ドリアン愛好者の中には、わざと素手で食べてその手を洗わず、夜ベッドで手についた匂いを嗅ぎながら至福の気分で眠りにつくという強者も(笑)。
ただ、多くのホテルやコンドミニアムではドリアンは持ち込み禁止です。
電車などの公共交通機関やタクシー、飛行機でもドリアン持ち込み禁止マークをよく見かけます。
出典 Morten Wulff on Flickr
3.「ドリアンは3度目からおいしく感じるようになる」
初めて食べて「ドリアン、絶対無理!」と思ったあなた、あきらめないで! 2度目で「おっ」と思ったら、3度目で「病みつき~」ですよ、きっと(笑)。
初めて食べる時こそ、ぜひ旬のドリアンを選んでくださいね。
ドリアンを食べに行ってみよう!
ドリアン屋台にはテーブルと椅子が用意されていて、その場で食べることができます。
まずはドリアンを物色、お店の人に選んでもらってもOK。テイスティングも可能ですよ。できれば、マレーシア人かドリアン上級者と一緒に行きましょう。
屋台はシーズンになると、路上の脇にゲリラ出没することが多いのですが、屋台ではない、れっきとした店構えのドリアン専門店もあるので、確実にドリアンを食べたい方はそういうお店を狙いましょう。
上の写真は、ドリアンを食べるなら定番の「Durian SS2」。KL市街地からは少し離れたPetaling Jayaという郊外の街にあります。
こちらは、KL市内Setapak、Air panasという地域の路上に出ているドリアン店(路上なので、ちゃんとした住所が分からないのです……)。ここのドリアンはどれも間違いないおいしさ!
マレーシアで収穫されるもので最も人気がある品種は「D24」と「猫山王/ムーサンキング」です。
ドリアンは種が大きく、実のうち食べられる部分は少ないのですが、濃厚なのでお腹にたまります。カロリーもとっても高く、半分は炭水化物。食べすぎにはくれぐれも注意しましょう~!
by Nnn