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選択肢は豊富!でも親と子の語学力が鍵、マレーシアの教育事情

Posted on 2018年01月12日
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こんにちは、マレーシア在住7年の木村希です!
今回は、今後子育てしていく上で私自身も知っておきたい、マレーシアの教育事情をまとめてみたいと思います。


多民族国家、マレーシア。
マレー系、中華系、インド系人種が共存し、共通言語として「英語」を使い暮らしている上、海外からのビジネスマンも数多く駐在しているため、実は教育の選択肢は幅広くあります。


 


 

まずは定番!日本人学校

日本人にとって人気なのは、やはり日本人学校(幼稚部・小学部・中学部)です。


首都クアラルンプールをはじめ、ペナン、ジョホールバル、コタキナバルの4ヶ所にあり、日本と同じようなカリキュラムで運営されています。駐在員や現地で起業した方、現地採用者、MM2Hビザで滞在されている方など、マレーシアに滞在する多くの家族の子女が通っています。


中でも最大規模であるクアラルンプール日本人学校は1966年開校。クアラルンプールの郊外に位置するだけあってか、東京ドーム2個ぶんに該当するほどの敷地の広さを誇ります。日本のカリキュラムだけでなく、レベル別に応じた英会話の授業や現地校との国際交流なども積極的に行われています。


ただ義務教育課程までしかないため、中学部を終えると、帰国するか、シンガポールなどにある日本式カリキュラムの高校に進学するケースが多く見られます。と言うのも、下で紹介するマレーシア国内のインターナショナルスクールに高校から編入するには、言語の面で相当なハンデがあるためです。


 


日本人でもローカルの学校への入学は不可能ではありませんが、言語や宗教など外国人にはハードルが高いことも多く、こちらは国際結婚の家庭向きかもしれませんね。


 


 

インターナショナルスクールの多さは随一!

そして、マレーシアの教育事情、最大の特徴と言えるのが、インターナショナルスクール(通称インター)の多さでしょう。


国内に約170校あるインターには7万人以上が通っているそうで、これは東南アジア最多です。更に今も続々と新設校がオープンしており、若干 飽和気味でもあります。人気のある学校とない学校の差がどんどん開いていて、生徒獲得に骨を折っているインターも少なくありません。


インターの数が多いとはいえ、英語力のない生徒が入れる学校は限られます(高学年になればなるほど難易度も上がります)。となると、日本人はどうしても、日本人や韓国人などの比率が高い学校に入ることになります。また教員や学校スタッフ、親同士でコミュニケーションをとることも多々あります。学校の選択肢を広げるためには、子どもだけではなく親の語学力がポイント、とも言えるでしょう。


マレーシアにあるインター校の多くがイギリス式カリキュラムです。他にはIB(国際バカロレア)、アメリカ式、カナダ式、オーストラリア式などがあり、卒業後英語ネイティブの国にある大学にスムーズに進学できるように組まれています。アメリカ式やカナダ式は、比較的日本式カリキュラムに近いと言われています。


 


ちなみに、インター校に限らず、マレーシアは英語による幼児保育を行っている施設も豊富なんです。
それらはナーサリー、プレスクール、キンダガーデンと呼ばれ、園によっては0~1歳からも受け入れています。人気の園だとそれなりに待機することもありますが、基本マレーシアに「待機児童」という概念はありませんね!
これらは子どもの自主性を尊重する「モンテッソーリ教育」を謳うところも多く、園庭がある一軒家の施設もあれば、ショッピングモールやコンドミニアムの中に設けられていることもあり、各家庭で通いやすい範囲内の施設を探しています。


 


 

まとめ

マレーシアへの教育移住は一時期ブームになったこともあり、今や情報もインターネットなどで豊富に手に入れることができるようになりました。


ただ、いざ親子で移住したものの、マレーシアの生活が合わなかったり、現地のエージェントとトラブルになったり、「こんなはずじゃなかった」と帰国してしまう人がいるのも事実です。


 


マレーシアは日本人にとって住みやすい国のひとつであるとはいえ、当然日本とは違うこともたくさん出てきます。実際に移住を決める前に現地に足を運び、自分の目で確かめてから決断するようにしましょうね!


 

経験した日: 2018年01月12日

Ambassadorのプロフィール


Nnn

木村 希 NOZOMI KIMURA Cluster Belladonna Sdn. Bhd. / CEO Jkids Malaysia / Director Paradise from Japan / Director 1988年、秋田県生まれ。山形大学在学中の2010年に初渡馬。飛行機で降り立った瞬間に(!?)マレーシアの魅力にハマり、5つ星ホテルでのインターン中に出逢ったビジネスパートナーと起業を決意。大学卒業3か月後の2011年12月に現地ローカル向け屋内遊戯施設(子どもの遊び場)とパーティルーム”Jkids Malaysia Playground & Kids Party”1号店をオープン。その後3年でマレーシア国内8店舗を展開。同社を2015年8月末にて事実上退任、心機一転新会社を設立。 同年10月にマレーシア初のファミリーカラオケ"Jparty Karaoke & Party Room"と子ども向けフォトスタジオ2店舗の立ち上げに参画。のち『マレーシアと日本を繋ぐ』イベント&ツアー&婚活ビジネスを始めた矢先、妊娠が発覚。並行してベビービジネスを開始。2016年1月"Made in Japan"ベビー&家庭用品専門店を2店舗開店。更なる展開を目指す。 2014年AERA新年合併増大号にて『アジアで勝つ日本人100人』に選ばれる。同年3月にはNHK BS1特番『ひうらさとるのアジアで花咲け! なでしこたち』番組初のマレーシア編、若手女性経営者として特集される。その後コミックエッセイ『女ひとり海外で働いてます!』としてKADOKAWA/メディアファクトリーより発売。 山形のライフスタイル誌"La piccola"やマレーシアビジネス情報サイト"Match Point"、アジアで働きたい人のためのリアル情報サイト"Abroaders"にてコラム執筆中。高校、大学、ラジオ出演やマレーシア関連のイベント企画運営MC通訳、なんでもこい(笑)。 ダイバーでランナー、趣味はアジアを飛び回ること。コーヒーが無いと1日が始まらないし酒がないと1日が終わらない。好物は鰻、きくわた、フグ。こだわりは爪。子どもはニガテ。とにかくマレーシアが好き(笑)。 座右の銘、曼珠沙華。 グローバルウーマン協会(GWA)マレーシア支部長 マレーシア東北六県人会主宰 マレーシア政府観光局公認Tourism SNSサポーター 各種お問い合わせ、お気軽にどうぞ♡

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