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国を越えて仕事を掴み取ることが、当たり前の時代が来る-フォースバレー・コンシェルジュ株式会社柴崎洋平氏が語る、未来の仕事の見つけ方  

Posted on 2014年03月25日
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「世界中の人々が最も輝ける場所を地球上から探し出し、夢や希望にあふれた社会を実現」をコンセプトに日本を代表するグローバル企業に対し人事採用コンサルティングを提供するフォースバレー・コンシェルジュ株式会社代表取締役社長の柴崎氏。世界約700大学延べ10万人の大学生にアプローチし、世界各地で“TOP CAREER”と呼ばれる留学・就職フェアを開催する他、留学生向け国内最大級のキャリアフォーラムを開催している。

10年間で学んだ3つのソニーの遺伝子。

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柴崎社長は新卒で入社されたソニーではどのような仕事をされたのでしょうか?

私は新卒でソニーに入社し、10年間在籍しました。携帯電話に付けるカメラの商品企画や販売に携わり、優秀なエンジニアたちが作った超小型カメラのサンプルを持ち、SAMSUNGやMotorola、Nokiaといった世界のトップ10の携帯電話企業とビジネスを行っていました。 超小型カメラのサンプルを片手に、「御社の携帯電話に世界最高峰のカメラを内蔵して、ユーザーの満足度を高めましょう」と毎週プレゼンをし、それに対して「日本の品質は素晴らしい」と絶賛と受注を受ける日々。 1機種の受注で250億円の契約をもらうことも。非常にダイナミックで最高に面白いマーケットでした。 ソニーの社員として世界中のトップ企業の社員たちと勝負する中で私が驚愕したのが、日本ではサポート職と呼ばれるような、経営企画やマーケティング、商品企画の相手担当者が若くて優秀だったこと。 MBAのトップスクールを出た人たちもたくさんいて、プレゼンの方法や振る舞い、交渉力や頭の回転など、あらゆる点で自分よりはるかに上をいく人たちばかり。自分のビジネススタイルの世界ランキングは、最下位ではないかと思いましたね。 日本で就活して一流企業に入社し、日本人の中では目立っているつもりでいましたが、一歩世界に踏み出したら、まるで相手にされなかったのです。

そのような環境で、どのようにして世界中の企業から受注したのでしょうか?

それは、ソニーの持つ技術が世界最高峰だったからです。しかし、次第に世界のビジネスマンと自分を比べて、自分の付加価値はないと感じるようになり、ソニーで働き続ければある程度出世するかもしれないけれど、退職する時に空虚な気持ちになる気がしました。 また、たとえ250億円の契約を取っても、チームで喜びを共有することがなく、私は大学4年間ずっとアメフトをしていたので、物足りなさも感じていました。 アメフトでは、チームメンバーが点を取ったらハイタッチをして、全員で喜び合います。このチーム感覚があるからこそ挑戦が楽しいものになるし、私にとってこの感覚はずっと大事にしたいものだったのです。 ソニーは本当に大好きな会社でしたし、仕事もとても楽しかった。しかし、自分の力を使ってゼロから何かを作り上げるというソニーイズムを体現したい、志を共有するチームメンバーたちと人生を賭けた大勝負をし、世界を席巻したいと考え、起業を考え始めました。

世界トップ大学の学生が、日本企業に魅力を感じている。

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ソニーという会社で働いたことによって、どのような学びがありましたか?

私の中にはソニーでの学びが3つ残っています。ひとつ目は、「イノベーティブであること」。これは誰もやっていないことをやろうという意味。 ふたつ目は、「マーケットは世界」。ソニーでは、日本や日本人のためだけの技術やサービスを作るのではなく、世界に通用するものを作っていました。 3つ目は、ソニーでよく使われていた「WOW」という言葉。ソニーには、楽しいことをしようという雰囲気が常にありました。だから、ウォークマンやプレイステーションのような世界中をワクワクさせる夢のある商品。 だから、世界中を巻き込むことができたのです。私の中にこの3つの教えがあったからこそ、起業をする時に日本一ではなく世界一のサービスを目指して走り出せたのだと思います。

世界一の会社を目指して、どのような事業を始めたのでしょうか?

「世界中の才能を日本へ」をコンセプトに、世界各国のトップ大学から優秀な高度外国人財を日本企業に紹介するサービスを提供しています。きっかけは、ソニーで世界を相手に働いていた時の原体験です。 出張から帰国して社内を見ていると、見渡す限り日本人。世界を相手に勝負しているにも関わらず、なぜ会議室に日本人だけが集まって資料を見て経営判断をするのか不思議でした。 この会議室にいるべき最強チームは、自分が世界で出会ってきた、現地の状況を知るビジネスマンたちであるべきだと思うように。また、データから見ても、国を越えた採用が加速化するのは目に見えています。 たとえば、現在、日本の人口は1億2千万人ですが、18歳以下の人口は1992年に205万人だったのが、2012年には120万人に。たった20年間で18歳以下の人口が42%も少なくなっています。 この状況で、日本企業がソニーのようにグローバルで勝負していくためには、世界から優秀な若者を採用することが必要不可欠になってくるでしょう。 しかし、4兆円規模の世界の人材マーケットの中で、「世界中から人を集め、国境を超えてチームを作る」仕組みを持つ会社は一社もありません。 経験豊富な経営者を海外から連れてくるサービスは存在しても、新卒の学生に海外の会社を紹介するサービスはなく、そもそも「自国以外で就職する」というマインドを持つ学生自体が少ないのが現状です。 たとえば、日本の新卒の就職活動で多くが利用する求人媒体にも、日本以外の会社はほとんどありません。実は、世界中の学生が同じ状況で、自国以外で自分の価値や可能性を発揮できる場所を探す手段がほぼないのです。 誰もやっている人がいない。だからやる価値があると思い、高度外国人材向け世界就職サービスを始めました。

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どのようにして世界各国のトップ大学から高度外国人財を見つけるのでしょうか?

6年前に会社を創業して以来、台湾やシンガポールなどのアジアのトップ大学を中心に訪問し、キャリアセンターや大学教授、学生団体の元へ行って話を聞き、地道に人脈やコミュニティを作り続けています。 私たちがターゲットにしているのは、世界中に約2億人いる学生たちの最優秀層。すでに世界の約700大学10万人の学生にアプローチをしています。 現在日本では、50万人いる就活生の中から優秀な人材を奪い合うという構図ですが、50万人のなかに世界レベルの優秀層は一体何人いるのでしょうか。私たちが提唱したいのは、日本の中からだけではなく、世界2億人の学生の中から優秀な学生を採用しようということ。 弊社主催の日本への就職セミナーでは、日本の代表企業が何社も並びます。最初の頃はシーズンに1回だったのが、今では毎日のようにどこかの国で開催し、世界中の学生の最優秀層を日々データベース化しています。去年は15カ国でセミナーを開催しましたが、今年は40カ国での開催を目指します。

なぜこんなにも多くの学生が、日本企業の就職セミナーに集まるのでしょうか?

日本企業の魅力や世界におけるブランドの強さはまだ顕在しています。 特にメーカーは圧倒的で、日本の経済成長は落ち込んでいるとはいえ、世界が憧れる先進国のひとつ。たとえば、シンガポールの大学を出た優秀な学生にとって、人口500万人しかいないシンガポールを出て、世界に挑戦できる日本で働くことに大きな夢を感じるのです。 また、欧米は日本に比べて就労ビザがおりにくいので、留学をしてそのまま欧米で働きたくても働けない、というのも理由のひとつですね。

海外人材を紹介している日系企業との違いを教えてください。

現状では、全世界どこへでも学生を採用しに行き、紹介できる企業は弊社しかありません。今は、世界の学生が日本で働くためのサービスを提供していますが、今後は世界の学生がどんな国でも働ける仕組みを作ろうと思っています。 そのため、世界中の拠点を増やすことが今一番力を入れていること。 自国の中で仕事を探すだけではなく、国を越えて仕事を掴み取るということを、ほとんどの人は当たり前だと思っていません。 「自分の実力を一番発揮できるのは、世界のどこだろう」という視点で転職活動や仕事選びができる環境を私たちは作りたいのです。インターネットによって情報や国の壁がなくなりつつあるように、人の流動もボーダーレスという感覚が当たり前になっていくはず。 そうなった時のために、「あなたが希望する条件であれば、この国で仕事を探すことができます」という最適な提案ができる仕組み作りをしているのです。

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