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マレーシアでの就業に欠かせない就労ビザ、申請方法や取得条件について

はじめまして、マレーシアに住み始めて早2年が経とうとしております南と申します。出身は北のくに・北海道北広島市からマレーシアまでやってまいりました。
(北広島市:2023年に満を持して日ハムの本拠地がやってきます。現在は牧場の香りが漂う典型的な田舎町ですが5年後には見違えたように生まれ変わりますのでぜひお見知りおきを!)
こちらの記事では、マレーシアのビザ事情についてお伝えしたいと思います。
・マレーシアで就職を考えている貴方!
・マレーシアはよく知らんが東南アジアでの就職になんとなく興味がある貴方!
マレーシアは日本人にとってとても快適、過ごしやすい国です(あくまで個人的な感想)。
マレーシアのビザ基本情報

マレーシアで暮らすにおいて外国人の私たちが避けられないビザ問題。ビザとひとえに言っても大別して6種類ございます。
・短期訪問ビザ
・学生ビザ
・配偶者ビザ
・永住権
・MM2H
・就労ビザ
さらに、就労ビザひとつとっても、6種類のパスがあり細分化されているのです。
・雇用パス(最も一般的な就労ビザ)
・プロフェッショナルパス(技術やプロジェクトベース/1年未満の短期滞在)
・ディペンデントパス(駐在員などの家族が対象)
・外国人配偶者の就労許可(マレーシア人と結婚した方対象)
・レジデンスパス(優秀人材を対象とした優遇ビザ/最長10年)
・一時就労パス(日本での給与支給/1年未満の短期滞在)
今回はその中で最も一般的な「雇用パス(Employment Pass)」について、簡単にご説明します!
……と、詳細へと進む前に、先に一言断らせてください。マレーシアのビザ取得基準については、明確なガイドラインがありません(2019年2月現在)。よって、「この条件をクリアしていれば100%就労ビザが取得できる!」といった断言ができかねるのです……。「ええ~、じゃあマレーシアで働くの難しいんじゃないの~!?」と思われる方も多いかと思います。ですが、無責任発言を承知で申しますと、ズバリ「これがマレーシアだ」とわりきって捉えちゃいましょう。
マレーシアには「OK lah~」(「大丈夫、なんとかなるさ~」の意)というマレーシアオリジナル英語が存在してしまうほどの、おおらか・のんびり・動じない、といった国民性の南国なのです。流れに身を任せながらも、まずはチャレンジあるのみではないでしょうか!!
先に述べたように、マレーシアにはVISA取得のための規定がありません。
そのため、下で述べるビザ取得の条件や取得後の滞在可能期間については、私たちの会社Reeracoenのこれまでのコンサルティング経験や、ビザエージェントさんのアドバイス等をもとにした予想の基準となります。
マレーシア就労ビザ「雇用パス(Employment Pass)について

1)基本条件
2)例外について
3)ビザ申請の流れ
以上の3点に分けて、簡潔に説明しますね。
1)基本条件
下記3点をクリアしていれば承認が下りる可能性大です。
1.四年制大学卒業以上
2.社会人経験3年以上
3.25歳以上
2)例外について
上記の条件に当てはまらないからといって、あきらめるのはまだ早い! 例外もあるのです。
・VISAライセンスを保有するBPO企業
実はここ最近、大手外資系BPO企業のマレーシア進出が増えています。BPO企業とは、IT系、旅行系、ECサイト、航空会社などの大手企業から委託されたカスタマーサポート部署のオペレーションを請け負う企業です。こういったBPO企業の多くはビザが取りやすくなるライセンスを保有していて、上の基本条件に当てはまらない方でも承認が下りる可能性があるのです! ちなみにこの場合、年齢のボーダーラインは22歳。例えば最終学歴が高校でも、就業経験(業界不問)が3年以上あればOKと言われています。
・BPO企業って、外資系が多いのでは。英語力は要らないの?
ある程度求められるケースが多いですが(めやすはTOEIC650点以上)実はここ最近「英語力不要」の求人企業も出てきています。英語に自信はないけれど海外で働いてみたいという方には、もってこいですね。
IT系やマルチメディア系など、マレーシアの先進国化に向けて近年国を挙げて推進している業界では、同様のライセンスをもつ企業が多く存在します。目指す業界についてそれなりの知見やご経験があれば、可能性は十分にあるということです!
3)ビザ申請の流れ
晴れてマレーシアでの就職先が決まったら、企業はさっそくビザ取得の手続きへと移ります。その際に必要となる書類は、学歴証明書、パスポートコピー、顔写真などごく一般的なものです。
申請してから承認が下りるまでは早くて1週間、遅くて何ヶ月もかかるケースまでとさまざま。特に最近は数ヶ月かかるようなことも少なくないので、ビザ申請には気持ちの余裕も大事です。気長に待ちましょう!
就労ビザでの滞在可能期間は1~2年が相場となっており、それ以上の滞在はその都度更新が必要となります。
最後に

ここまで、マレーシアのビザ事情についてさらっとご説明しました。
しつこいようですが、現状ビザ申請においてはあらゆる部分がグレーであり、さらには今後の政府の方針などにより変わっていく可能性も大きいので、「マレーシア滞在のビザってこんな感じなのね、ふ~ん」程度の感覚で受け取っていただければ幸いです。
マレーシアでの就職が気になる貴方、あまり構えずにまずは飛び込んでみてはいかがでしょう!?
ちなみに余談ですが、私は2017年4月に新卒として日本本社に入社、1ヶ月の研修を経てマレーシアで就業しております。当時、就業経験のない私のビザ(有効期限2年)が下りたのはラッキーだったという説もあるので、今年は更新できるかどうか怪しいとの噂も……。まあ考えても仕方がないので、そうなったらそれまでだ、と思って過ごしています(笑)。
マレーシア就職のイメージが少しでもつきましたら嬉しく思います。
マレーシアには日系企業が1,400社ほどあり、日本人の需要はまだまだございます! マレーシアは東南アジアの中でも経済発展が進んでいる一方で、大自然あふれる常夏リゾート(いやジャングル?)でもある、魅力いっぱいの国です。色んな表情をもつマレーシアで、お待ちしています♪
経験した日: 2019年03月14日
Ambassadorのプロフィール

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