ABROADERS

  • HOME
  • ネパール・学生ビザの取り方まとめ前編〜ディディの関門は機嫌次第?〜

ネパール・学生ビザの取り方まとめ前編〜ディディの関門は機嫌次第?〜

Posted on 2017年04月26日
0
6517

こんにちは、ネパールの原 孝之です。


ネパールでは2月上旬から気温が上がり、もう今では昼間はTシャツ一枚でも暑いほどです。ネパール人も「ここには春がないからね」、と言っていましたが、まさにその通り。


本日は、2017年2月時点でのネパール・学生ビザの取り方をご紹介します。

ネパール・学生ビザ取得のメリット

短期間の観光目的ならば、観光ビザの取得だけで十分かもしれません。ところがネパールの観光ビザは、最長でも1年のうち150日という上限が設けられています。


そこで「もっと長く暮らしたい!」と思っている外国人たちがこぞって取得しているのが、学生ビザなのです。 


カトマンズの「ブリクティ・マンダプ」という場所に、「ビスオ・バーサー・キャンパス(愛称「ビソバサ」)という、トリブバン大学傘下の小さなキャンパスがあります。ここには多様な外国語科が存在し、その中のひとつに外国人向けの「ネパール語科」も!


ここに通う名目で、後述の面倒な手続きと煩雑なお金の支払いさえ済ませれば、確実に半年~3年の滞在分をゲットできるのです。そのため、毎年入学受付の時期は世界各国のネパール好きがこちらの受付に押し寄せます。


むろん僕もここのビザを取得して学校に通っていますが、この手続きの面倒ぶりはもはや名物レベル……。なるべくかみ砕いてご紹介しますので、ネパール留学希望者はぜひ参考にしてください。


2016~2017年の場合、トリブバン大学の夏学期は7月15日から、冬学期は2月2日からスタートしました(心配な方はビソバサに直接確認しましょう。メールには案外きちんと返事をしてくれます)。


入学申し込みは授業開始の約2ヶ月半前からスタートし、1ヶ月前までに済ませないと罰金が発生するので(US100ドル前後!)、 注意が必要です。


ビザ取得に向けての第一段階は、ビソバサのすぐ側にあるネパールバンクに行き、「入学申込書」(願書)をもらうためにここで500ルピー支払います。 


ややこしいことに、入学申込書もらう場所はビソバサ内のオフィスなのですが、500ルピーの支払いはビソバサ外のこのネパールバンクで済ませなければなりません。


窓口でもらえる払い込み用紙に名前や払込額(500ルピー)を記入し、現金と一緒に提出。押印されたレシートを忘れずに受け取りましょう。


それを持ってビソバサの4階、幾多の外国人留学生を苦しめてきた悪名高い(言いすぎ)「Room No.21 - Account」のシャンティさんのもとへ足を運びましょう。

シャンティ・ディディ(姉さん)の名で親しまれる外国人課の受付のおばちゃんは、10時半~15時頃はオフィスにいますが、14時ごろはカジャ(昼食)を食べに出てしまうので、ほとんどいません。


気分屋で、学生が待っていてもお構いなし。こちらには目もくれず優雅にチヤを飲んでいる姿はもはや恍惚です。初めてビソバサに来る外国人にもネパール語で話しかけるので、悪戦苦闘必至ですが、なんとか英語を使って頑張りましょう。


ここでレシートを見せて、入学したい旨を伝えると入学申込書をくれます。同時に学費支払い用の払い込み用紙も忘れずにもらっておきましょう。

はじめに提出が必要な3つの書類

学生ビザ取得には多くの書類を集め、更にそれぞれ2部ずつコピーを取っておく必要があります。申し込み過程では、1部だけで足りる書類はないと思ってください。


まず集めるものは、


・日本大使館のNO OBJECTION LETTER


・顔写真(パスポートサイズ)


・ネパールの銀行のバンク・ステイトメント(残高証明)/ 学費支払い済みのレシート


の3種類です。ひとつずつ順に説明します。

1.日本大使館のNO OBJECTION LETTER

これは、いわば滞在承認書のようなもの。本来は公的機関が滞在者に出すもののようですが、在カトマンズの日本大使館はそれを発行していません。ビソバサのルール上、発行していないことを示す証明書のコピーが要るのです。


在カトマンズ日本大使館のホームページHPからPDFをダウンロードできるので、そこからコピーするか、直接大使館へ行ってコピーをもらうことも可能です。

2.顔写真(パスポートサイズ)

市内のフォトショップへ行けば約200ルピーで撮ってくれますので、日本からわざわざ用意していく必要はありません。8枚くらいあれば余裕です。

3.ネパールの銀行のバンク・ステイトメント(残高証明)

最初の難関はここ!!! ビソバサに留学するためには、ネパールの銀行で口座を開設し、留学期間に応じた残高があることを証明しなければいけません。その額は半年でUS1500ドル、1年でUS3000ドルです。


僕もこちらへ来た当初、NABIL BANKという銀行のカンティパト支店で、慣れないネパール語のやりとりに苦労しながら口座を作りました。


なお先述のビソバサの学費(半期500ドル/1年800ドル、ですが用紙受け取り時に要確認)の払い込み用紙はNABIL BANK指定になっているので、こちらの銀行で口座を作っておくのが楽でしょう(最低でも2000ドルが必要)。口座を作るついでに学費も支払い、レシートをもらいましょう。


そしてビソバサに申し込みに行く前日か、なるべく当日にバンク・ステイトメントを発行してもらいます。受付の人に頼めばすぐ出してくれるはず。


次回の後編では、用意した書類をいよいよ提出しに行く段階からスタートします!

経験した日: 2017年04月26日

Ambassadorのプロフィール


原孝之

東京外国語大学 国際社会学部 南アジア地域専攻の3年生。高校時代の海外ボランティア活動がきっかけで、アジア地域に関心をもつ。大学入学後はヒンディー語を専攻し、2016年7月よりネパール、カトマンズの大学に留学中。旅行が好きで、旅先ではご当地ビールの各銘柄をじゃんじゃん飲みます。

原孝之さんが書いたノート


ネパール に関するノート