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開拓者精神がよみがえる、2度目の起業~海外事業を始めて日本人スタッフにも出た良い影響 – 株式会社ブレイク・フィールド社 代表取締役社長 井田正幸氏

Posted on 2015年11月03日
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株式会社ブレイク・フィールド社 代表の井田氏は、これまで日本のネット広告領域で蓄えた豊富な経験と知見を活かすべく東南アジアに進出した。最先端のデジタル・マーケティング手法を駆使することで、クライアントのビジネスを加速させる。

「日本人だから給与が高い」時代は終わる

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海外事業はどのような体制でやっていますか?

現在、日本側は私と、もうひとりの執行役員のふたり体制でやっています。海外進出というと最初から事務所を立ち上げる企業が多いかと思いますが、当社の方針は「小さく生んで大きく育てる」、いきなり最初からハコは作らないほうが得策だろうと初期は全て出張でまかなっていました。 私とその彼が現地に交代で滞在して、電話でアポ取りをするスポンサー営業から始めたのですが、これが私には楽しくて仕方ありませんでした。日本でかつて起業したときの感覚がよみがえってきて、また海外で同じ経験ができることにわくわくしましたね。 知人のツテで知り合った現地オフィス通販業トップの会社の社長さんにパートナー企業となっていただく幸運にも恵まれ、最初はその会社にオフィスを間借りしての船出でした。採用したふたりのローカルスタッフとは、四六時中スカイプでつながるようにして、日本にいるときはそこから指示を出していました。 そうして2014年、Break Field Vietnam Co., Ltd.を立ち上げるに至りました。

井田さんのご経歴について教えて下さい。

大学卒業後、IT系専門のベンチャーキャピタルの会社に入社しました。そこは投資額の約半分をシリコンバレー向けにしている会社で、そこで2年強働きました。とても楽しく働いていたのですが、起業した経験のない私や上司がクライアントの相談に乗るのは、野球経験のない人が野球評論家をしているようなものだと思うようになりました。この仕事をずっと続けていくのであれば、まずは自分もやってみなくてはと起業を志して退職しました。 シリコンバレーへの投資額の大きさなどからアメリカに憧れを抱いていた私は、事業を興す前にアメリカを見てみたいと渡米、シリコンバレーにあるビジネスインキュベーター(起業支援)のインターンとして1年間働きました。 そうして帰国後、自分もインキュベーターをしたいと自営業で始めましたが、そのうち支援が一番必要なのは自分だという事実に気がつきまして(笑)。その後、在日外国人への人材紹介など、今のネット事業に辿り着くまでにはトライ&エラーの繰り返しで色々しましたね。 ちょうどその頃、ある会社の社長に「自社のネット広告を出したいのだが、代理店をしてみないか?」というお誘いを受けまして。周囲からは反対されましたが、インターネット広告は、事業の規模に関係なく、良いものが世の中に出せるインフラになる可能性があるのではないかと思い、2000年5月にブレイク・フィールド社を設立致しました。 個人的にネットが好きだったわけではありませんが、大学卒業して最初の仕事がIT企業への投資だったことも関係してこのフィールドには可能性を当初から感じました。こうして、迷子になったりしながらも今のネット事業に辿り着いたのです。

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起業の楽しさは何ですか?

広告代理店出身ではない私が日本で、未知の分野で起業したときと同様、いつも手探りではありますが、まずやってみて、すると何かの問題や壁にぶちあたるので、もがきながらも解決方法を見つけ出していく……このサイクルがあるのはどこで起業しようと変わりませんし、私はその過程が楽しくて仕方がないんです。 それに日本国内では大手企業でないと取れないような大きな契約も、海外では私たちのようなベンチャー企業にも取るチャンスがたくさん転がっているのです。胸が躍らないはずがありません。

海外事業を始めてから何か会社に変化はありましたか?

日本本社にいる社員にも少しずつ良い影響が出てきていると思います。 例えば、ベトナムで採用した現地人女性スタッフ。彼女は日本留学してMBA取得した優秀な人材なのですが、MBAと聞いて連想するインテリ、頭でっかちな印象は全くなく、留学中は立ち食いソバ屋でアルバイトをするハングリー精神も持ち合わせています。我々はオフショア開発をしているわけではないので、彼女にも、日本本社と同様の人事制度を適用しています。彼女に限らず、ベトナムに来てから思うのは、想像していた以上に現地の人々が優秀なことです。 そのうち、弊社の規模感のような会社でも、彼女のような人材が日本人の上に立つ光景が見られるでしょう。「日本人だから」という理由だけで給与を相対的に高くもらえる時代は、近い将来終わります。人材の流動化が年々加速するなかでこの流れは必然です。 この事実は、弊社の日本本社スタッフにも刺激を与えています。希望する社員に1週間、現地オフィスで働いてもらった事があるのですが、とても刺激を受けて帰ってきました。 社内で、ベトナム駐在を希望するスタッフも出てきています。 このように、日本側の事業と海外事業、ふたつを分断するのではなくお互い上手く取り込んでいければと考えています。

今後の展望について聞かせて下さい。

ベトナム法人を興すにあたって私が目指すと決めたことが3つあります。 まず「ベトナム人スタッフが幸せになること」、次に「最先端のデジタル・マーケティングを提供することでベトナム経済に貢献すること」。そして「利益を出して、日本に還元すること」です。 従業員の幸福、ベトナム経済への貢献、そして最後に日本に貢献する。この順序が大事で、従業員たちには繰り返し伝えています。儲かりそうだから、人件費が安いからという理由だけでわざわざ海外まで出たのではありません。ベトナムが好きで進出したのであって、植民地にしたいわけではないのですから。 当社の海外ビジネスは先行投資型ではないので、小さな勝利を積み重ねていくことが必要です。例えばメーカーのクライアントに対して、どのようにGoogleやFacebookを使えば売上アップにつながるのか、売上との相関関係も見て、時には、我々もリスクを共に負いながら勝ちパターンを模索していきます。 最近は新興事業への情報収集を目的に、シリコンバレーにも拠点を開設しました。日本と欧米の最先端情報を東南アジアに提供していきたいと思っています。そして次のステップとしては、我々が世界に向けて新サービスを生み出していきたいと考えています。

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