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危機を正面から捉え、事業をゼロから再スタート – 株式会社フリープラス 代表取締役 須田健太郎氏と訪日観光事業との出会い

Posted on 2015年06月16日
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20歳で起業を決意した株式会社フリープラス 代表取締役 須田健太郎氏は、ITエンジニア派遣事業、SEO事業を経て訪日観光事業に出会い、今では世界16ヶ国にわたる会社と取引している。日本に旅行で来るお客様たちに心から喜んでもらいたい。その願いを原点に事業を多方面に展開している。

人生を賭けられる事業との出会い

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会社を立ち上げてから2年目でリーマンショックが起きた。どのような影響が出たのでしょうか?

リーマン破たん直後はあまり感じませんでしたが、2~3ヶ月してからじわじわと影響が出てきました。その頃はITエンジニアの派遣事業をしていたのですが、その不況下ではそもそも派遣自体へのニーズが無く赤字へと転じ、これがあと数ヶ月続いたら倒産という危機的状況になって初めて自分の中に迷いが生じました。 このまま会社を清算してまた一大学生として以前の生活に戻るか。それともあえて借金して新たなチャンスに賭けるか。迷い、当時1年目の社員に相談したら「だったら土日にみんなでバイトしましょうよ」という予想外の答えが返ってきた。会社の主なコストは人件費なのだから、それは私も含めて皆がバイトで賄おうと。「会社がつぶれるだとか、社長はそんな心配しなくても大丈夫です」、そう言われて目が覚めました。失敗したら自分はそれまでの男だったということ。銀行から運転資金を借りて、新たな事業の模索を始めました。 次に始めたのがSEO事業。派遣事業よりも安定的な収益が見込めるものをと考えて選んだのが、リーマンショックの最中でも120%もの成長を遂げているネット広告の領域でした。これもまた知識ゼロからのスタートでしたが、ある会社からSEO事業を買収し3期目で黒字に、4期目で安定的な収益基盤を固めることができました。

決断から実行までが早いですね! どうやって今の旅行事業へ参入したのですか?

SEO事業の安定化が図れた時点でその事業は社内の役員に任せて、これからは起業を目指した原点でもある世界的企業を作るということにフォーカスしたかったんです。新たなビジネスを見つける上で外せなかったのは、B to Cであること、いきなりグローバルに事業展開できること、そして日本を元気にする事業が良かった。その頃は日本が中国にGDPを追い越されたり日系家電メーカー勢の世界市場での劣勢が顕著になったりしていて、日本の為になることをやらなくてはいけないと焦りを感じていました。 そこで見つけたのが今の訪日観光事業です。2003年、小泉政権下で「ビジット・ジャパン・キャンペーン」が国策として始まっていましたし、アジアの各国もどんどん裕福になってきている。通常、一人当たりGDPが一万ドルを超えると旅行客が増えてくると言われていますから、そのとき日本が旅行客に選ばれればこの事業は伸びる、と思いました。 そこで2010年7月、まずは2000年代に海外団体旅行が解禁され旅行ブームが起きていた中国・上海にひとりで飛びました。現地の旅行会社にしらみつぶしに電話をかけて営業をしていました。

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またゼロからのスタートですね。旅行はもともとお好きだったのですか?

いえ、別に(笑)。最初はこの旅行代理店のビジネスモデルがどういうものかも分からずに始めましたが、この事業には強烈な想い入れがありました。中国から来られた旅行客が日本で欲しくもない物を無理やり買うはめになり、帰国後日本にはもう行きたくないと言う―、そんな事態を食い止めたい。日本に来てくれたからには喜んでほしい。日本を好きになってほしい。そう願う弊社の使命として「日本の観光立国を成し遂げ、日本のファンを世界に広げ、日本の元気の原動力となる」と掲げています。 そんな想いから、当時会社の資産の半分を投資して中国に子会社を設立。3ヶ月後にはこの事業を開始していました。当初、何の実績もない私に取り合ってくれる企業はなかなかありませんでしたが、それでも自分の想いを中国の営業先で語っていると、「須田さんの夢を応援したい」と言ってくださる方が現れ、旅行事業のノウハウを一から教えてくださりました。 それでも、この事業を始めてすぐに東日本大震災が起こりマーケットは停滞。しかし私はこのマーケットはこれから必ず伸びると確信していたため、市場が止まっている間にも未来への投資だと思い東南アジア諸国をまわりました。SEO事業での安定収益を訪日事業に投資する形でやっていましたが、3年目で黒字化することができました。

今後の展望をお聞かせください。

訪日観光事業を始めた初年度は2名の観光客受け入れだったのが2年目には500名、以降も4900名、24800名と順調に伸びてきており、今期は6万人の受け入れを計画するまでになりました。今、事業は昨対200%の勢いで成長しています。 私たちの企業理念は「世界でもっとも素敵なメンバーが、世界中の素敵なお客様に、人生に残る思い出をプレゼントする」ですが、この訪日観光事業がその一番の近道だと信じています。 私たちには観光客の皆様に直接リーチできる強みがあります。この顧客とのグリップ力という最大の強みを活かして今後は更なる展開をしていきたいと思います。具体的には、都市部だけでなく地方への誘致や別業種とのタイアップなど、日本の魅力を最大化するためにどんどん仕掛けていきたいですね。今、日本に海外からお客様が来てくれるのは日本自体に魅力があるからです。でもそれは先輩方がこれまで作ってくださった遺産で食っているに過ぎません。私たちが新たな日本の魅力を作り出すことに、使命感をもって臨んでいきたいですね。

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