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【マネージャー必見】英語1on1ミーティングで効果的な5つのキラー質問

Posted on 2019年11月07日
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ここ4年の間に、国際結婚⇒シンガポール移住⇒息子の難病発覚⇒ロンドン移住と、毎年大きなイベントを迎えております Toru Yagi です。


プライベートの変化に伴い、仕事の面でも、サントリー(日本)⇒出光(シンガポール)⇒Marsh(ロンドン)と、国と業界をコロコロと変えてきたのですが、今はイギリス人の妻とオンライン・ビジネス・コーチングを英語で提供する会社を経営しています。


 


海外ビジネスに携わるようになって、1on1 のミーティング(以下、1on1)を英語で行う機会が増えました。


1on1は上司と部下が1対1で行う対話ですが、人事評価面談とは違って上司が部下を評価し指摘する場ではありません。部下の現状や悩みを聞きながら部下に解決策を考えさせることで、部下の成長を促す点に目的があります。


これはシリコンバレーでは当たり前の文化で、近年ではヤフー、楽天、メルカリといった大手日系企業でも全社を挙げて取り組むホットトピックです。日本国内でも外国人の雇用が促進されるに従い、1on1を英語で実施する機会も今後ますます増えてくることと思います。


 


本記事では、自身の経験から学んだ英語での1on1効果を発揮する5つのキラー質問を、マネージャー側の目線からご紹介したいと思います。


部下の立場であってもこれらの質問に対する答えを日頃から考えていると、より効果的な1on1を実現できると思います。


なお、1on1で話す内容は、会社の方針や上司と部下の関係性等に応じてそれぞれ異なるとは思いますので、ここではコーチングのテクニックを活用したジェネリックな質問をご紹介します。


 


 

1on1の質を劇的に変える5つのフレーズ

1.How are things going? (最近 調子はどう?)


1on1に限らず、英語で会話する際には必須の質問です。
これから始まる会話への準備体操のようなもので、1on1の行われる空間を、部下にとって話しやすい快適なものに変える効果があります。
”How are you?” “How are things going?” と聞かれて何と答えれば良いか分からないし、聞いても相手からの回答を予測することが難しいので、この質問に対して苦手意識をもつ日本人も多いのではないでしょうか。


かく言う私がそうでした。
ただ、この質問をするかしないかで、その後の会話の盛り上がり方が変わってくることを何度も実感しました。
部下からの回答で、その後の会話をリードするヒントを得ることができるので、1on1のはじめにはぜひ、質問してみてください。


 


2.What are your goals?(何を目指しているの? ゴールは何かな?)


ゴールを設定する質問です。
上司は部下のことを理解していると思いがちですが、その思い込みがミスコミュニケーションを発生させ、信頼関係に影響を及ぼすことがあります。
先入観なしにこの質問をすることで、上司は部下が本当に考えていることを知ることができ、部下も上司にニュートラルに聞いてもらうことで上司に信頼を置きやすくなるはずです。


オープン・クエッション(拡大質問)を駆使することで部下に深く考えさせ、ゴールを自分事化してもらい、ゴール達成へのモチベーションを高める効果があると思います。


 


3.Why are they important to you? (なぜそのゴールは君にとって重要なのかな?)


ゴールと個人の関係を明らかにします。
なぜ部下がそのゴールを設定したのか深堀りすることで、部下を更に考えさせることができ、同時に部下のことを更に深く理解できるようになる強力な質問です。表面上の回答ではなく、部下の価値観に関わるような回答を得ることがポイントになります。
また、複数のゴールがある場合、どのゴールの優先順位が高いのか、部下に質問しながら部下の価値観を明らかにしていくことも非常に効果的です。


加えて、この段階でゴールを視覚化させる質問で、ゴール達成への動機を更に高めていくことも大切だと思います。


 


 ・優先順位を考えさせる質問


  Which goal is more important and why?
  If you had to choose only one goal, which would you choose and why?


 ・ゴールを視覚化させる質問
  
What does it look like?
  How would it change your life?
  How will you know that you have achieved this goal?


 


4.How will you achieve this goal? (どうやってそのゴールを達成するの?)


アクションを起こさせる質問です。
1on1を実施してもその後の行動が全く変わらなければ、それが効果的な1on1だったとは言えないと思います。


この質問をすることで、部下に具体的な行動を考えさせます。
ゴールをアクションプランに落とし込むことで、上司としてはその後の1on1でのアジェンダに組み込むことができて、進捗を確認しやすくなるでしょう。


必要に応じて自身の経験や知見からヒントを与えることも有効ですが、部下が自ら考え、行動を口に出すようにファシリテートするのが基本的な進め方です。そうすることで、その行動にコミットしてもらいやすくなります。


 


5.How will you hold yourself accountable and stay committed to your goal? (どうやって責任感を維持しながら、そのゴール達成にコミットする?)


アクションを継続させるための質問です。
部下に行動を考えさせ口に出してもらうだけでは不十分で、思い通りにいかない時や何か不測の事態が起こった時でも、ゴール達成のためのアクションを継続してもらう必要があります。


上司が部下をマイクロ・マネジメントするのではなく、この質問で部下に自ら考えさせ、部下がセルフ・マネジメントできるような状態にもっていきます。
なかなか結果が出ないこともありますが、アクションを継続することは可能です。


もし、部下が成果が出ずに悪戦苦闘していても、アクションを継続できていたら、ポジティブなフィードバックをしてあげることも部下のモチベーションを保つ上で重要なことだと思います。


 


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最後に、英語で1on1をする際の大事な心構えを記しておきます。


上記の質問に対して想定外の回答が返ってくることがあると思います。
例えば、“What are your goals?” に対して、「今の会社で〇〇のスキルを学んだあと、△△(会社名)に転職して給料を2倍にしたい」など……。


そういった場合も上司は感情的にならず、その違いを受け入れる心構えが必要です。
マネージャーはニュートラルであるべきですし、異文化コミュニケーションは異なる文化で育ったヒトの考え方、価値観、アイデンティティーとの相互作用であり、協働するためにはその違いを否定しないことが何より大事だと僕は思います。


 


以上、海外ビジネスに携わるビジネスパーソンの参考になれば幸いです。


 

経験した日: 2019年11月07日

Ambassadorのプロフィール


ToruYagi

新卒以来12年間サントリーで勤務、国際結婚を機にシンガポールに移住。シンガポールでは出光にてローカルスタッフのマネジメントを経験。その後、ロンドンに移住。ロンドンで米系大手保険グループで勤務後、異文化コミュニケーション専門のコンサルティングファーム Aun Communication を創業。主に、海外事業に携わるビジネス・パーソンにオンライン・ビジネス・コーチングを提供。詳しくは⇒ www.auncommunication.com

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