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顧客の立場で自分が欲しいと思ったサービスを作る- EntreHub玄 君先氏が提案する、リスクを抑えながら海外に打って出る方策

Posted on 2014年10月28日
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シンガポール随一のビジネス街ロビンソンロードにあるリーズナブルな価格のサービスオフィスを運営するEntreHub玄氏。オフィスには弁護士が在籍しており、法人設立や法務相談もワンストップで提供している。3年前に家族でシンガポールに移住。シンガポールとバンコクで日系企業向けのサービスオフィスを運営。ファイナンスやM&A、オーナー企業や富裕層の資産管理、相続、事業承継、海外進出サポートなどに強い。

オフィス賃料はその国でビジネスを始めるための入学金

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現在シンガポールとタイで運営されているサービスオフィスをどのようなきっかけで始められたのか教えて下さい。

きっかけは、私たちがシンガポールでサービスオフィスを探していた時に、どこも利用料が高すぎると思ったことです。 2013年2月にシンガポールオフィスを開設し、続いて6月にバンコクにもオープンしたのですが、オープンするにあたってサービスオフィスに対するニーズを調べてみると、日本と比べて非常に高い。 なぜならば、仮にオフィスの賃貸契約を3年で結んだ場合、途中で状況が変わって退去するとしても日本では退去の2ヶ月前に通知をすれば大丈夫ですが、シンガポールやタイでは当初の契約通り3年分の賃貸料を支払わなくてはならず、オフィスを借りるのにリスクが伴うためです。 「もっと安くて手軽に借りられるサービスオフィスがあれば、みんな喜んで利用してくれるはず。それならば、自分たちで作ろう」と思いました。

どのようにして通常よりも価格を下げられたのでしょうか?

私たちの本業はあくまで法律事務所です。つまり、サービスオフィスを利用して下さったお客様に、本業である海外事業のコンサルティングや法務面でのサポート業務の利用を促すことことが、本質的な目的です。 サービスオフィス事業単体で大きな利益をあげる必要はないため、利用料は他社よりも押さえることができます。 お客様としても、単にサービスオフィスを利用できるだけではなく、法人設立やビザ取得、会計や税務申告、人材紹介や給与計算代行などのサービスをワンストップで受けられるのはメリットが大きいはずです。

日系企業のグローバル化に貢献したい

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シンガポールの後にバンコクをサービスオフィスの拠点として選ばれたのはなぜでしょうか?

バンコクを選んだのは、バンコクの経済が伸びていることもありますが、今後ミャンマーやカンボジアなどに進出する日系企業がタイを足がかりにするケースが増えると予想したからです。 また、バンコクは日本人にとって居心地がよく、日系企業にとってもビジネスがしやすい国だと思います。 弊社のサービス提供は日系企業がメインなので、安定的に日系企業が進出してくる場所という意味でも魅力的ですね。

日系企業が海外に出る際の後押しになりますね。

そうですね、まさにサービスオフィス事業を始めたのは、日系企業の海外進出を応援したいという思いもあります。 海外進出のポイントは、小さくても良いので、まず現地に拠点を持つことです。1週間程度の現地出張を何度繰り返しても、ビジネスは広がりません。 現地にオフィスを構えて、ある程度の裁量権を持った人間が駐在していてこそ、初めて現地企業の経営者も本気になってこちらと接してくれます。次はいつこの国に来るのかわからないような人を相手に、本腰でビジネスを進める人はほとんどいないでしょう。 私はそういう意味で、「オフィス賃料はその国でビジネスを始めるための入学金」だと思っています。 本来は少々高くても払うべきです。しかし初期投資コストが高いことにリスクを感じて海外進出を躊躇している企業があるのなら、そのコストを少しでも下げたい、私はそう思ってサービスオフィス事業に参入することにしたのです。

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今後の目標、展望について教えて下さい。

日系企業がもっとグローバルに展開するためのお手伝いをしたいと思っています。 日系企業も大手の海外進出は加速していますが、中小・ベンチャーはまだまだという状況ではないでしょうか。もちろん、海外進出の失敗によって会社が傾いてしまうようなリスクを冒すことはできません。 日本でも事業がうまくいかないから、海外に活路を見出そうとする逃げの一手も考えものです。けれども、日本国内で確固たる基盤を築いている会社であれば、必要以上に失敗を恐れるよりも、リスクを抑えながら海外に打って出る方策を考えて欲しいですね。 リスクがある一方でチャンスもあります。リスクを恐れてこのまま日本に留まっていたら、茹でガエル状態になってしまうことは目に見えています。 海外から日本を見ることで、私は日系企業の海外進出を後押ししたいと思うようになりました。 現在の取り組みを10年後に振り返って、日系企業のグローバル化に少しは貢献できたと実感できる日がきたら嬉しいですね。

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