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自分ならではの付加価値を提供できる仕事だけを選ぶ-EntreHub玄 君先氏が、相手と信頼関係を築くためにとる方法

Posted on 2014年10月21日
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シンガポール随一のビジネス街ロビンソンロードにあるリーズナブルな価格のサービスオフィスを運営するEntreHub玄氏。オフィスには弁護士が在籍しており、法人設立や法務相談もワンストップで提供している。3年前に家族でシンガポールに移住。シンガポールとバンコクで日系企業向けのサービスオフィスを運営。ファイナンスやM&A、オーナー企業や富裕層の資産管理、相続、事業承継、海外進出サポートなどに強い。

自分が得意なことを活かしながら、法律事務所を運営する

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事業内容について教えて下さい。

ふたつの会社の代表を務めているのですが、日本に拠点がある港国際法律事務所では、日系企業の海外進出コンサルティングを主に手掛けています。 現地のパートナーと提携しながら、お客様に対して法務や会計などさまざまなサポートを提供させて頂いています。 シンガポールとタイで展開している、アントレハブ・ホールディングスという会社では、日系企業向けにサービスオフィスを提供しています。単にオフィスのスペースを貸すだけにとどまらず、現地に進出する企業の法律設立やビザ取得、税務申告、契約書作成などのサービスもワンストップで提供しています。

どのようなきっかけで独立をされたのでしょうか?

きっかけは職を失ったことでした。私は大学卒業後、法律事務所に4年半ほど勤めた後、モルガン・スタンレー証券、メリルリンチ日本証券を経て、最後はリーマン・ブラザーズで働いていました。 しかし、2008年にリーマン・ブラザーズが破綻して、自分のキャリアを再度考えることになったのです。 そして、「自分は何をこれからしたいのだろう」ということを考えた時に、「もうサラリーマンはやりたくない」「今度は自分で会社を立ち上げたい」と思いました。けれども、今後日本の経済が縮小していくのは確実です。 競争社会のなかで生き残っていくためには、これから一層厳しくなる日本よりも、国全体が発展していきそうな場所でビジネスをしたいと考え、海外でビジネスをすることを意識し始めました。 そうはいっても、サラリーマンを辞めたばかりの人間が、いきなり海外で会社を起こしたからといってうまくいくわけがありません。 そこで、少しでも有利なスタート地点から始めるために、まずは今まで自分が培ってきたネットワークやノウハウを活かすことができる事業を立ち上げようと思い、弁護士資格を活かして国内で法律事務所を開設することを決めました。 そして、経験や資金をある程度積み上げたうえで海外に出ようと思ったのです。

現地の案内をすることで信頼関係を築く

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証券会社の営業マンから、法律事務所の開設というと、大きな方向転換だったのではないでしょうか。

法律事務所を開設しましたが、私自身が弁護士としての業務を行うのではなく、他の弁護士を雇い、経営や営業に徹するというスタンスで事業を広げていきました。 そのため、証券会社時代に法務がわかる営業職として仕事をしていた私としては、やっていることはそこまで変わりませんでした。 自分でやってしまうと余裕がなくなり、経営まで手が行き届かなくなる可能性があるので、1年目から弁護士を10人雇い、私は自分が得意なことをするようにしました。 弁護士はその仕事柄、営業を苦手としている人が多いので、私が営業に専念することで、彼らには弁護士としての業務に集中してもらえます。 現在は24人の弁護士が所属し、最初は横浜からスタートした事務所も、現在は神奈川県に5カ所、東京、神戸、福岡の計8カ所にあります。

事務所の海外展開は、いつから始められたのでしょうか?

海外進出先としては、ソウル、北京、上海、香港、シンガポール、シドニーなど、日本との時差が少ない場所を考えていました。 そこで、事務所を設立して約1年が経った頃、どの国で海外拠点を作るかを見るためにシンガポールに行ったのですが、非常に気に入ってしまい、すぐに家族と移住しようと決めました。 特に、家族のことを考えると、街に緑があふれ、学校も充実しているというのは大切な要素でした。 他にも、グローバル化が進んで日系企業も数多く進出していること、そして治安や食事、教育などの住環境が整っているという点も非常に魅力的ですね。 ただ、日本と比べると実は物価がかなり高いので、その部分だけは懸念点です。

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シンガポールに移住され、日本にある法律事務所とのやり取りはどうされているのでしょうか?

法律事務所は、私がシンガポールにいても回るようになっています。メールやSkypeなどで連絡を取れるので、離れていても近くにいても変わりはありません。 元々、日本でも神戸や福岡のスタッフとのやり取りをオンラインで行っていたので、自分が海外に拠点を移してもマネジメントはできることがわかっていました。働く場所はかなり柔軟に考えられるようになりましたね。

移住をされたことで、ビジネスにどのような変化がありましたか?

シンガポールに移住をしていることをお客様に話すと、当時はまだ海外進出支援のコンサルタントが珍しい存在だったので、興味を持って頂けるお客様が増えました。 そんなきっかけから、海外進出を検討している経営者に「シンガポールにこんな面白い人がいる」と紹介して下さる方の輪が広がっていったのです。 こうして知り合った方が、出張や視察でシンガポールに来られたときには、喜んでご案内します。 シンガポール国内だけではなく、ホーチミンやジャカルタに行かれるとしても、飛行機であっという間に着く距離なので案内させて頂くこともあります。 証券会社の時に、ロンドンやNYで行われる会議に出席する社長たちの旅程アレンジを仕事としてやっていたことがあるので、こういうご案内は得意ですね。 旅行会社のツアーでは行けないような場所にも案内しながら、現地に関する情報を色々とお話します。このような関係を通じて、お互いに信頼できる間柄となり、ビジネスに結びつくことが多いです。 傍からは遊んでいるように見えたとしても、私は「自分ならではの付加価値を提供できる仕事だけを選ぶ」という姿勢で取り組んでいるつもりです。 人の役に立てることを提供するのが好きなので、付加価値を付けられることをやり、それが結果的に仕事に繋がればと思っています。

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