ABROADERS

  • HOME
  • 海外だからこそ、日本人としてのメンタリティを忘れない-ACC Factory Pte Ltd小椋啓太氏が明かす、多くの会計事務所のなかから、お客様に選ばれるワケ

海外だからこそ、日本人としてのメンタリティを忘れない-ACC Factory Pte Ltd小椋啓太氏が明かす、多くの会計事務所のなかから、お客様に選ばれるワケ

Posted on 2014年07月15日
0
5703

シンガポール進出企業に対する各企業の事業・ステージに応じた会計・税務サービスを提供する、会計事務所ACC Factory Pte.Ltd.代表取締役社長の小椋氏。海外進出に関する会計・税務アドバイス他、企業経営の効率化と業務の最適化、コスト削減などのサポートを行う。

マーケットの成長が期待できる国で働く

re_MG_4508

事業内容について教えてください。

弊社は会計事務所として、主に日系企業がシンガポールに進出する際の現地法人の設立や就労ビザ発行のお手伝い、月次経理や決済書、税務申告書の作成業務などを行っています。 昨今は、事業拡大のためにシンガポールへ進出しようとする日系企業だけではなく、個人の事業拡大と節税を目的にいらっしゃる日本の富裕層のお客様も増えてきました。 シンガポールの景気は非常に良く、失業率もたったの2%台。私は日本のバブルを体験していない世代ですが、今のシンガポールを見ていると、日本がバブルだったときも同じような雰囲気だったのだろうと思うくらいの活気を感じます。

シンガポールで事業を行うにあたって、大変なことは何ですか?

弊社には日本人スタッフ4名、現地人スタッフが7名いるのですが、シンガポールの人たちは転職に対するハードルが低いので、長く勤めてもらうことが非常に大変です。 少しでもよい条件があると職を変えてしまう。だから、会社の中でキャリアステップを成功させられるようなモデルケースをつくり、現地人のスタッフがモチベーションを維持するための社内環境を整えることに苦心している会社は多いと思いますね。 また、遅刻禁止などの基本的なマナー教育にも非常に時間がかかります。 日本人であれば、マナーや納期の管理などのクオリティをある一定レベルまでは期待できるのですが、シンガポールでは、できる人とできない人の差が激しく、その部分に関しては面接で見極めることはほとんどできません。 仕事をやってもらい始めて3ヶ月後くらいにようやく掴めてきます。

海外だからこそ、日本人としての気質を守る

re_MG_4223

公認会計士として働かれるようになったきっかけを教えて下さい。

私はアメリカの大学に通っていたのですが、卒業後日本に戻り、事業会社でソフトウェア開発の仕事をしていました。 会社のシステムを作り、それが実際に会社のなかで機能することに達成感を感じていたのですが、毎日パソコンの前でヒアリング内容をシステムに落とし込む作業に、自分の視野の広がりをあまり感じなかったのです。 そんな時にふと、「そもそも会社はどのようにして利益をあげて、事業を動かしているのだろう?」ということに対して興味を持ち始めました。 そして、「監査法人で働けば、色んな会社のビジネスのやり方を学ぶことができそう」と思い、すぐに会計士の勉強を開始。 仕事が終わったら毎日近所のスターバックスで猛烈に勉強するというスタイルを約2年間続け、32歳の時に資格を取得しました。

公認会計士の資格取得後はどうされたのでしょうか?

公認会計士の試験合格後は、次に働く場所を求めて中国やアメリカ、香港やシンガポールにある監査法人の試験を受けました。 その時に働く場所を選んだ軸は、30代である自分が定年を迎える60歳までの長期的な視点でキャリアを考えたときに、マーケットが成長し続ける場であること。 日本は人口が減っていくので、これから30年後の経済は縮小するイメージしかなく、このなかで働いていても、あまりワクワクしなさそうだった。 また、おそらくアメリカは保つと思ったのですが、これまでと同じ成長曲線を描くとは思えなかったので、やはり東南アジアの方が面白そうだと考えました。 シンガポールであれば、英語圏であり、かつ国際的に汎用性の高い国際会計基準を採用しているので、自分が取得した会計知識を使えることも魅力でした。 結果、世界4大会計事務所のひとつである、アーンスト・アンド・ヤングのシンガポール事務所の採用試験を受け、無事合格してシンガポールで働くことに。 2010年からシンガポールで働き始め、その3年半後に、現在の会計事務所に転職しました。

re_MG_4498

せっかく入られた監査法人を辞め、会計事務所へ転職された理由とは?

監査法人の会計士としてお客様と距離を取り、第三者として決算の数字をチェックするよりも、経営者のお客様に寄り添ってサポートできる方が自分も学んで成長できるのではと思ったからです。 特に、シンガポールに進出する企業は、ここを拠点として東南アジアへ出て行くなど、次の成長戦略を考え、成長しようというところばかりだったので、監査側として見ていた際に非常に触発され、次はそういった企業のお手伝いをしようと決意しました。 そして、2010年に現在の会社からオファーを受けて転職し、社長となりました。 進出企業が増えているので弊社の実績もどんどん上がっていますし、タイミングとして良かったと思います。

事業を行うなかで、何を大切にされていますか?

日本人としてのメンタリティを忘れないことですね。 シンガポールにある多くの会計事務所のなかで、日系企業のお客様が弊社を選んで下さる理由は、サービスの質もありますが、日本人の経営する会社であれば、最終的に何があっても逃げないだろうという日本人の気質への信頼があるからという理由が大きいのです。 だからこそ、そういった日本人としての気質を失わないようにしなければと、強く思いますね。

このノートに関連するタグ

Ambassadorのプロフィール


ABROADERS事務局

ABROADERS事務局、公式アカウントです♪ アジアで活躍する方々のインタビュー記事や4コマ漫画など、アジアの面白コンテンツを発信していきます!

ABROADERS事務局さんが書いたノート


シンガポール に関するノート