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大事なことは、相手の国に貢献できる事業をすること-株式会社インタースペース河端 伸一郎氏が語る、次世代に良い日本を残す方法

Posted on 2014年04月15日
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インターネット広告事業をメイン事業として行い、その中でもアフィリエイト事業に特に強みを持つ、株式会社インタースペース代表取締役社長の河端氏。自社メディア・コンテンツやソーシャルゲームの開発運営なども行い、成長著しく変化の激しいインターネット業界の中でも、売上高連続120%以上の確実な成長を遂げている。現在、中国・インドネシア・タイに海外拠点を置く。

その国にない事業だから、受け入れてもらえる。

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今後、海外展開に力を入れられていくとのことですが、何かきっかけがあったのでしょうか?

実は、最初に中国に視察に行き、法人を作ったのが海外展開の始まりだったのですが、我々にとって初めての海外事業という事で慣れていなかったし、進出も遅かったのでどのように事業を展開すべきかなかなか見えづらかったという経験があります。 しかし一方で、東南アジアのベトナム、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンに視察へ行くと、英語もある程度通じるし、人の感覚も近い部分が多くて、日本と変わらないと思いました。 もちろん、マーケットとしての違いはありますが、ビジネス環境として、海外にいるという感じがあまりなく、大阪や福岡に行っているような感覚。心の中にあった海外のイメージがガラッと変わり、「これだったらできるかも」と思えるようになりました。 また、現地では私たちが日本でやっているアフィリエイトのビジネスが全く行われていないことも魅力でしたね。これから発展するマーケットに参入でき、それをいつやるか決めるだけという状態でわくわくしました。

そういった後押しする声もあって、進出を決められたのでしょうか?

正直なところ、「進出するのは今だ」と言われることが多いですが、私たちのビジネスを立ち上げるうえで十分な環境がそろっているとはまだ言い切れません。しかし、それくらいが丁度良いと思っています。 何もないところから現地の若者たちとマーケットを少しずつ開拓していき、5年後、10年後に、何もなかったところから作り上げた経験を語り合えるぐらいが良いと思います。 私たちが日本でスタートアップ企業だった時、同じようにスタートアップの会社と協力し合って、一緒に事業を大きくしていきました。仲間のような会社を作っていくのは楽しい。そのためには、うまく事業ができそうになってから現地に来ても遅いのです。

次の世代に、良い日本を残したい。

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海外進出をされて気付いたことを教えてください。

現地に行って気付いたのは、私たちは成長しようと思ってその国に進出しますが、現地で成功している会社さんに伺った成功の秘訣は、「その国でビジネスをさせてもらえることに感謝し、その国に貢献しようとする」こと。 当たり前ですが、進出した国には母国として暮らしている人が大勢いますし、成長要求はあるけれども、何をどうしたら良いのかわからない人がたくさんいます。 そういった人たちに対して私たちの持つ経験値を活かせるのは素晴らしいことです。海外でビジネスをするということは、その国の人が持っていない技術やノウハウを提供すること。 例えば、多くの国には業種によって外資への規制があります。それがあるのは、自分たちでできる事業を受け入れる必要はないから。その規制から考えると、例えば広告業はインドネシアにもあるので大抵ひっかかります。 しかし、私たちの成果報酬型広告のビジネスモデルを絵で描いて説明したら、これは今までにインドネシアになかったものだから、広告という領域ではなく、新しい事業のモデルとしてライセンスを出すと言ってもらえたのです。 はじめは厳しいかもと思っていたのですが、やはりその国に貢献できるものであれば受け入れられるのだということを感じました。

同じ広告であっても、アフィリエイトというジャンルだからこそ、認められたのですね。

そうですね。東南アジアに進出する前は、そもそも広告は現地に根付いた企業しか大きく発展できないものだと思っていました。 なぜかというと、広告業というのは、もちろんビジネスモデルも重要ですが、結局のところ資産は営業マンとそれに付随するサービスなので、商品として表現できないからです。 たとえば、自動車やラーメン、家電など、物があればそれを見せれば大体通じますし、ゲームやアニメもコンテンツがあるので世界に広まります。ただ、広告で扱うのは人やカルチャーなので、非常にローカライズされている。 だから広告代理店は、各国ごとに強い会社が違うのです。したがってやはり、現地企業でないと難しいのではないかと思っていました。しかし、実際に進出すると、意外といけるのではないかと思えるように。 なぜならば、私たちは人をベースとして展開していますが、アフィリエイトというプロダクトと概念が現地にないので、そのやり方を伝えるという営業スタイルは、非常に彼らにとって喜ばれる。 だって広告を成果報酬で払えたらそちらの方が良いのはどの国でも同じですよね。 独自のサービスを持っているからこそ、国に関係なく通用するのではないかと思っています。

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河端さんは、進出する国に対して「貢献する」というスタンスを大事にされているのですね。

そうですね、やはり我々の経営理念もそうなのですが、事業が成長するのはお客さんや周りのステークホルダーに貢献した結果ですよね。それは事業を海外で展開するうえでも全く同じだと思っています。 自分たちが成長しようと思うのであればあるほど相手に貢献する必要があるというのは当たり前だと思います。日本が世界で興味を持ってもらえるのも自動車メーカーやアニメなどのコンテンツが貢献してきたことは大きいと思います。 でも、他にも日本が世界に貢献できることはたくさんある。良く言われることですが日本人のサービス精神はもっと大事にするべきだし、世界に輸出できるもの。 一方で、私たちの世代は、祖父母や両親の世代が世界で日本人として築いてきたものを、消費してしまってきているのでないかと感じています。 学生の時に少しだけ留学経験があるのですが、日本の成長のピークを海外からみていた経験をもっているため、世界の中で日本のポジションが下がってきてしまっていることに危機感を持っています。 そして改めて明るい未来を感じられる社会を創るために、私たちにとっても、次の世代に対しても良い形で日本を残していきたいという気持ちが強いです。 だから、狭い視野のまま日本国内で足を引っ張り合うゼロサムゲームを行うのではなく、すぐ隣に成長マーケットがあるのだから、そっちにいってその国の発展に寄与しながら自分たちも成長させてもらうのが、結果として日本への貢献にもなっていくと思っています。

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