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シンガポールで得たことは、違いを楽しむ心!Ok Lah〜、Ok Lah〜
シンガポールに2年間駐在するまでは、海外で働くにはとにかく自分の意見をはっきり言うことが大事だと思っていました。 しかし、実際に現地で働いてみて大事だと実感したのは、別のことだったのです。このレポートでは、私が海外駐在で学んだことをみなさんにお伝えしたいと思います。
偶然降ってきたシンガポールでの駐在
「いつか海外で働きたい」と、心のどこかで私はいつも思っていました。
会社に入った後もその思いを持ち続け、上司にその考えを伝えたり、まずは日本でやれることをしようと思い、英会話などのCDを聞いたりしていました。
毎日の英語を聞く時間は、ますます私を海外へと駆り立てたのです。
そんな時に、突然上司からシンガポール支店への異動の話を聞き、迷わず「行きます」と答えていました。
働くことになったシンガポール支店は、約15名の小規模チーム。
日本人は私ひとりで、他は全て現地社員という環境でした。
私のミッションは日本本社と現地の架け橋、現地社員教育のふたつで、約2年間シンガポールに駐在し、海外赴任を通して日本と海外での仕事の違いを肌で実感しました。
最初はなかなか受け入れられなかった現地のルールや文化の違いを受け入れるようになって、初めて現地目線で仕事ができるようになったと思います。
シンガポールで働くなかで、苦労したこと
赴任当初は、「仕事の仕方の違い」に苦労しました。
「日本と同じレベルになるよう指導しなければ」と思っていても、現地社員は日本で当然とされていることすらしない状況。
現地社員に仕事をお願いした時のことです。
やり取りをした時は「できます」と言ったものの、締め切り日間近に進捗を聞いてみると、ほとんどできていないと言うのです。
そして何の反省もなく「Ok Lah〜、Ok Lah〜」の一言。
中華系、マレー系、インド系等の国の人が住むシンガポールでは、各国の言葉が加わってできた、シンガポール独自の英語「シングリッシュ」が使われています。
独特のイントネーションが特徴的で、語尾に「Lah(ラー)」と付けることが多いです。
その社員は仕事ができてないのに、なぜOKと言えるのか?と私は不思議でしかたがありませんでした。
そして、私が確認をするたびに、現地社員もあからさまに嫌な顔をして、お互いに平行線になってしまったのです。
シンガポールで学んだ、他国の人と一緒に働く際のポイント
「なぜ、動いてくれないのか」と悩む日々が続くなかで、ある時ふと、私は全く相手の立場を考えていなかったことに気がつきました。
私が相手の立場だったら、突然日本から来て、現地のことを知らない人から色々指導されたとしても、意見を聞かないかもしれません。
自分のことをまずは知ってもらうため、そして、相手のことを知るために、話を聞くことから始めました。
そうするうちに、「現地のことは現地の人が一番知っている」と実感し、仕事をお願いする時は「現地のことを一番知っているあなただからお願いしている」と相手の得意分野を認めて任せるようにしました。
すると、スタッフたちがイキイキと働きだし、向こうから提案もしてくれるくらい積極的に。
その結果、お互いうまくコミュニケーションがとれるようになり、同じ目標で一緒に仕事に取り組めるようになったのです。
心から打ち解けるようになり、私の誕生日に社員みんなのメッセージ入りで、手作りの写真立てを贈ってくれたことは今でも大切な思い出です。
「郷に行っては郷に従え」ということわざがありますが、これは海外で働く際にはとても大切なこと。
日本人以外の人と働く際は、特に「お互いを受け入れること」が必要です。
様々な国の人が住んでいるシンガポール。
海外赴任で、どんなこともまずやってみて、失敗や違いもポジティブに考える大切さを実感しました。
そして、シンガポールで会った人たちが「違いを楽しむくらいの気持ちで、まず相手を受け入れてみる」ことを教えてくれたのです。
「Ok Lah〜、Ok Lah〜」。
この言葉は、きっと他民族国家シンガポールならではの、他国の人と一緒に働く際のおまじないなのかもしれません。
ライター
宮本 紀子/ Noriko Miyamoto
大学の頃から海外旅行が好きで、強くイキイキと海外で働く日本人に出会って刺激を受ける。いつか自分も海外で働きたいと思うように。新卒で輸入会社に入社し、7年目でシンガポール支店に異動し、約2年間シンガポール支店に赴任。今後も海外で活躍できる人材になることが目標。
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by Nnn