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ミャンマー・ピュー古代遺跡群〜驚きの連続!過酷な移動編〜

Posted on 2017年05月05日
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前回の記事に引き続き、今回もミャンマーの世界遺産・ピュー古代遺跡群についてご紹介いたします。

以前、ピュー古代遺跡群は「ベイタノー」「ハンリン」「シュリクシェトラ」の3つの地域に分かれているとお話ししました。
今回ご紹介するのは、その中の「ベイタノー遺跡」への訪問記です(以下の記述は全て2015年5月時点のもの)。

ベイタノー遺跡の位置

僕が訪れたこちらの遺跡は、最大都市ヤンゴンからおおよそ600km離れた場所にあります。降水量の少ない乾燥地帯に位置しているため、事前の暑さ対策などは必須です。

「世界遺産をこの目にがっつり焼き付けてやる!」と意気揚々になっていた僕はヤンゴンの長距離バスターミナルを出発し、夜行バスで9時間ほどの距離にある「マグエ(magway)」という町に降り立ちました。

厳密にいうと遺跡から近い町は他にも複数あるのですが、スーパーなどの都市機能が一番整っているのがマグエだったので、ひとまずここに滞在することに決めたのです。

バイタクの運ちゃん、リアクションがどうもおかしい

無事マグエに到着した僕が次にアレンジしなくてはならないことは、目的地までの交通手段の確保。

ミャンマーではどこでもそうなのですが、長距離バスの到着地には大量のバイクタクシーの運転手さんたちが待ち構えています。
今回も御多分にもれず、バスから一歩踏み出した瞬間「兄ちゃん、どっから来た!?オレんとこ来いや!」と同時に4人くらいから熱烈な申し出がありました(笑)。

各ドライバーと交渉した結果、無事に運転手が決定。早速僕が目的地を伝えようとしたところ、思いもよらない程の興味深いやりとりがしばらく続くことになりました……。

運転手(以下運)「で、どこ行きたい?」
僕「世界遺産」

運「へ? 何?」
僕「ベイタノー遺跡。最近世界遺産になったじゃん? そこに連れて行ってください」

運「……何かよく分からないけれど、ベイタノーのことか! で、行ってどうすんの? (本気で不思議そうな顔で)」
僕「え、どうって、一度見たいと思って……」

運「……?」
僕「ベイタノー行きたい」

運「まじか、まあ……とにかく乗りな(渋々)」
僕「……?」


「世界遺産に行く観光客ならたくさんいるはずなのに!」と思っていたのですが、運転手がどうも乗り気でないのを見て、なんとなく僕は違和感を抱きました。

そう、少なくともベイタノー遺跡に関しては、「誰もが行きたがる世界遺産」「それを歓迎する人々の笑顔」「観光客が押し寄せる」というイメージ自体が、完全なるステレオタイプにハマった勝手な想像でしかなったのです!

この道ホントに合っていますか?行けども行けども河と牛しか見えない

一抹の不安を抱えることになりながらも、いざバイタクに乗ってベイタノーへ出発。片道だけで2時間半ほどかかりましたが、そもそも到着までも一筋縄ではいきませんでした。

延々と道路を爆走して行く訳ですが、進めど進めど目の前に見えるのは広大のエーヤワディ川と、それを取り囲む牧歌的な風景ばかり。
景色をゆっくりと見ることができれば非常に穏やかな気分になったのだと思いますが、ものすごいスピードのバイクに乗っていたため、しがみ付くことで精一杯。まるでシートベルトのないジェットコースターに乗ったような状態でした。


常に大量の空気が口に入ってくるため呼吸も大変で、とても景色を堪能する気分にはなれなかったというのが正直なところ(笑)。「本当に世界遺産に着くのか?」という心配するのをよそに、バイクはどんどん進んで行きます。

すると突然、バイクのタイヤがパンクしてしまったのです! その後の道中も含めると、なんと合計3回もパンクを経験するはめになりました。

更に悲しかったのは、パンクする度に水すらない乾燥地帯にひとり置き去りにされてしまったこと。
故障したバイクにふたりは乗れませんので、僕が道端で待っている間に運転手が修理に行き、直ったらまた迎えに来てくれるという算段だったのです。
「もし運転手が戻ってこなかったらこれからどうなるんだろうか?」と本気で心配していました。

しかし焦ったところでどうしようもないので、待っている間にうたた寝をしてふと目を覚ますと、近所の農民が放した牛たちにいつのまにか取り囲まれ、身動きすら取れない状況に! 牛と目を合わせたまま何が何だか分からず茫然としたこともありました。

このように度重なるハプニングを乗り越え、やっとベイタノー遺跡に到着した頃には運転手共々ぐったり。ここでようやく、「最初に運転手が渋い顔をしたのは、この道のりを知っていたからなんだな……」と思い知ったのでした。

気になる遺産の様子は、次回に続きます!

さて、肝心の遺産はどうだったのかという話ですが、辿りつくまでの道のりがかなり長かったので、ここで一度区切ろうと思います。

ベイタノー遺跡がどのような場所にあるのか、少しでもイメージをもっていただけたらけたら嬉しいです!

経験した日: 2017年04月30日

Ambassadorのプロフィール


カウンサン

大学ではミャンマー語を専攻。現地での留学も経験しました。現地に馴染んだからこそ得られたローカルな経験や、逆に日本人だからこそ得られた視点などを(馴染み過ぎて日本人の感覚を忘れないよう、バランスを保ちながら笑)シェアしていければと思っています。基本はミャンマーですが、これからは地域を限定せずに経験を積むことが目標です!

カウンサンさんが書いたノート


ミャンマー に関するノート