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「海外で働くことを当たり前に」池田さんが考えるやりたいことの叶え方とは? 〜『Job Pot』運営代表 池田源成さん〜

Posted on 2019年05月29日
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今回お話を伺うのは、フィリピン・セブ島で知らない人はいない! と言われるほどの有名人で、海外求人情報サイト『Job Pot』の運営管理を担う池田源成さん。


学生時代にフィリピン留学を経験した彼は、意外にも大学卒業後は日本企業に就職します。そこから再びフィリピンに来るまでの道のりとは?「世界で働こう!」と話す池田さんに、海外で働くことの魅力について伺いました(取材:2015年)。


 


 


セブ島に居場所を作った! 自分だけの3ヶ年計画


−−フィリピンに来られたきっかけを教えてください。


池田:大学3年生が終わった21歳の時に大学を1年間休学して、留学で来たことがきっかけです。語学学校ではなくネグロス島のドゥマゲッティという町の大学に行きました。交換留学制度もあったのですが、そうすると恩師の講義が1年間分受けられなくなってしまうので休学を選び、合計5年間大学へ通いました。


はじめは別の国への留学も考えていましたが、大学2年生の時にアメリカとカナダを1ヶ月かけて横断して、この国に年間住むにはお金がかかりすぎると実感。


大学時代に武器を作らないと就職ができないと思っていたので、どうしても留学をしたかった私は、別の選択肢を探して3年生の夏にフィリピン、タイ、韓国へ行きました。そこでフィリピンなら英語を安く学べると思い、フィリピン留学を決めました。


 


−−日本に帰国後は、どちらで働かれたのですか。


池田:情報発信について研究されている恩師のようになりたくて、まずは日本の広告会社で働きました。新卒入社したのは設立6年目の小さな会社で非常に激務だったのですが、どんな会社であっても3年で辞めると決めていたので、計画通り年間勤め、2012年2月にフィリピン・セブ島にやってきました。


私は大きな計画を立てる時に「3分割」という考え方を実践していて、長期間でも短期間でもある程度で区切って計画を立てるようにしています。もともと海外で働きたいと思っていたので、私の場合は20代を3分割して、「前半は学び、中盤は日本で働き、後半はフィリピンで働く」計画を立てました。


 


−− セブ島に来てからの仕事について教えてください。


池田:セブ島の情報を発信する会社『Cebu Pot』に入りました。セブ島の空港に着いてすぐオフィスに向かうと、その日はちょうど編集が佳境を迎えている時でした。そこで社長に挨拶すると、第一声が「髪の毛切ってきて」だったことは今でも忘れません。実は当時、私は髪の毛を伸ばしていたのですが、それには狙いがありました。セブ島で働く3カ年計画を立てていて、初年度の目標は、まず「とにかく名前を売ること」。


ぽっちゃり体型にちょんまげというビジュアル戦略はもちろんのこと、仕事以外にも色々なところへ顔を出して、「『Cebu Pot』には池田源成がいる」と覚えてもらうことに徹しました。


その後、2年目には『Cebu Pot』が運営する既存サービスの売上拡大、そして3年目には新事業へのチャレンジとして、挑戦したかった人材サービスを形にした『Job Pot』を立ち上げることに成功しました。


1点だけ、今振り返ってみて失敗だったなと思うのは、私自信が「海外で働くこと自体」を目標に移住してしまったこと。セブ島に行っただけで満足してしまって、こちらに来てからしばらくの間はモチベーション管理に苦労しましたね。目標は何事においても重要です。


 


 

「知らなかった」でチャンスを逃さない


−− なぜ人材サービス『Job Pot』を始めようと思ったのですか?


池田:働く場所の選択肢を増やしたいと思ったからです。中でも、「海外で働くこと」を選択肢にいれるだけで視野がぐっと広がることを、より多くの人に知ってもらいたいと思っています。


「海外で働くにはスキルがいる」とよく言いますが、私が今ここにいるのは特別な人間だからではありません。フィリピンにある姉妹校へ行く選択肢があって、そしてそれを知っていたからに過ぎない。


世界規模で見たら、日本人は何でも選べる恵まれた環境にいるのに、それを知る手段がなかっただけでチャンスを逃してしまう人がいる。こんなにもったいないことはないですよね。私たちが情報発信をすることで、ひとりでも多くの人のキャリアが明るいものになったらいいなと思います。


 


−− セブ島に来てやって良かったこと、またやっておけば良かったと思うことはありますか?


池田:やっておいて良かったのは、たくさんの人に会うことです。最近ではSNSがあるので一度しか会ったことがない人も、フィリピンにいない人でもオンラインですぐにつながれます。


まさに「現代のアドレス帳」みたいなものですよね。オフライン、オンラインと複合的なコミュニケーションをとってきたからこそ、今こうして人材に関わる仕事ができていると思っています。


一方でやっておいたほうが良かったなと思うのは、手に職をつけること。特にIT技術は知っておいて損はないと思います。


複雑なものではなくても、画像加工ツールや便利なソフトウェアを操作できるくらいの知識はあると良いですね。手に職があることは、すなわち「武器」があるということ。営業マンだけでは少し弱いなと思っているところです。

日本も含めた「地球」で働くということ


−− 海外で働く魅力は、どんなところにありますか?


池田:海外でビジネス経験を積むことは、周囲との差別化につながると思います。日本国内の労働市場は外国人労働者の流入やAIやロボットの台頭によって、今後10~20年でガラッと変わるはずです。


それに、事業がよりグローバルになっていけば「いきなり明日から上司がアメリカ人になる」ことだってあり得るかもしれない。


なにも大企業に限った話ではなくて、すでに東北にも外資系工場が立つ計画があるくらい身近な話なんです。そういった可能性が見えているのだから、1年でも早く海外で経験を積んだほうが良いですよね。


 


−− これから海外へ出たいと考えているABROADERS読者へメッセージをお願いします。


池田:「日本も含めた『地球で』働こう」と伝えたいです。私たちが発信している「海外で働こう」というメッセージには、世界中を見渡せば、あなたがやりたいことが実現できる環境は必ず見つかるという思いが込められています。これまでは、日本国内にしか目を向けていなかったから不可能だっただけなのです。


だからまずは、やりたいことが何か見つけることから始めましょう! よく「何がしたいか分からない」と言われるのですが、まずは好き嫌いでいいのではないでしょうか。逆に嫌いなものをリストアップする方法も効果的ですよ。


自分がやりたいことって、意外と自分が一番分かっていなかったりしますから。やりたいことが見えてきたら、「どこで働くか」は自ずと決まってくると思います。


私は「海外で働くこと」が当たり前の選択肢になるよう、皆さんが次の一歩に踏み出すためのお手伝いをこれからも続けていきたいですね。


 



池田 源成 / Gensei Ikeda

1985年生まれ。香川県出身。大学在学中にフィリピンに1年間語学留学。四国学院大学卒業。地元香川県のベンチャー広告代理店に営業として入社。3年後、セブ島に移住し、セブ島の日系フリーマガジン「セブポット」に入社。在職中に社内新規立ち上げ事業として求人サイト「ジョブポット」を設立。2016年に現会社ネスグローバル 株式会社にキャリアアドバイザーとして転職。現在、日本、セブ、オーストラリアなど世界中からキャリア相談を受けている。

 


経験した日: 2015年12月01日

Ambassadorのプロフィール


濱田真里

海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を2011年から続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『ABROADERS』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。

濱田真里さんが書いたノート


フィリピン に関するノート