- HOME
- 日本人の若者として、僕らが世界でできること
日本人の若者として、僕らが世界でできること
ライターのゴウスケです! 8月初旬、世界中がオリンピックで盛り上がる中、リオではなくホーチミン(ベトナム)とジャカルタ(インドネシア)でワークショップを開催してきました!

ジャカルタでのワークショップ
ワークショップは大成功! みなさんにお伝えしたいことも山盛りです。
「鉄は熱いうちに打て!」ということで、この記事はホーチミンの空港でフォーを食べながら書いています。
「Japan Academia」の開催

ジャカルタでのワークショップ
今回のワークショップは経産省による「親日・知日人材コミュニティ」作りの一環として行われました。(僕は事業委託先のひとつである一般社団法人日本国際化推進協会:代表 大村貴康 の一員として携わっています。)
「親日・知日人材コミュニティ」が立ち上がった背景は、以下になります(経産省HPより引用)。
“日本企業が他国企業に比べて新興国市場の獲得が遅れている原因の一つは、日本人が中心となった意思決定により、新興国の人材のみが知る付加価値の高い「暗黙知」が埋もれてしまい、結果として現地のニーズに即したサービス・商品を提供することができていないことが挙げられました。
これを解決するため同調査では、親日・知日人材との交流やネットワークを生かして新たなビジネスの創造を支援・促進するための「親日・知日人材コミュニティ」の基本設計を策定しました。”
日本で暮らした元留学生は世界中で活躍してます。彼らの多くは非常に優秀で、その国で重要な役割を担っているのです。
そして彼らの多くは日本のことを第二の故郷として想ってくれています。もしも彼らとしっかりと連携を取ることができれば、日本人や日本企業が世界に出て活躍する際には大きな力を貸してくれるでしょう。
そこで「日本で社会人経験や留学経験がある方、日本を好きでいてくれる方たちとの繋がりを強化し、お互いの国の経済活性化に役立てよう」という事業が始まったのです。
これを、Nippon New Network for INovation (通称NIN2)と言い、まずはベトナム、インドネシア、ミャンマーの3カ国を対象にFacebookを通して情報発信を行っています。
そして「人と人」、リアルな繋がりを強化するために、コミュニティメンバーで社会課題を考えるワークショップ「Japan Academia」を定期的に開催しています。
国連が定める17のSustainable Development Goalsを参考に、各国の社会課題を取り上げ、それを解決する方法についてグループワークを行います。イベントの進行や運営は元留学生が中心に行い、全て現地語で行われています。
元留学生がコミュニティの中心であるメリット

インドネシアのアグング君
元留学生たちがコミュニティの中心であるメリットはいくつもあるのですが、これも大きく自主性・拡散性・独自性の3つに分けることができると思います。
まず何よりも日本からの押し付けではなく、彼らや彼らの国にとっても価値のある取り組みだと理解していただき、自ら動くモチベーションを持ってもらうことが大切です。
僕らの場合はベトナムはヒエンさん、現地企業で働く日本人の吉川君(アブローダーズの記事へのリンク)、インドネシアはアグング君、と素晴らしいパートナーに恵まれ、彼らなしではイベントの成功は有り得なかったと考えています。

ベトナムのヒエンさん
そして拡散性という点でも、日本人が中心になるとどうしても日本語が話せる方だけが集まりがちなのですが、現地でネットワークを持つ彼らが集客することで、日本語は話せずとも日本に関心を持つ様々な層の方に参加していただくことができます。
最後に独自性というのは、今回イベントを実施して気付いたのですが、元留学生たちが中心になると、参加者から現地ならではの意見やアイデアが次々と出てきた時に、彼らが日本での経験を交えてフィードバックしてくれるので、自然と日本と繋がって、新しい考えや意見が生まれていくのです。
これは何よりも大きな収穫でした。
ファシリテーターとしての日本人

始めの挨拶をする大村君
今回、ワークショップや議論のきっかけの場を作る裏方に徹したことで気づいたことがあります。それは日本人のファシリテーターとしての可能性です。
日本には確かに優れた技術と資金があり、これまで国際協力の場では大きな貢献をしてきました。おかげで親日の国は本当に多いと思いますし、その貢献は周り回って日本に恩恵を与えていると思います。
しかし、僕らはどこか「日本は素晴らしいのだ」と誇りに思うゆえに、一方的に意見や価値観を押し付けている側面があったのではないか、とも考えています。各国にはそれぞれの文化があるわけで、それを無視して物事を推し進めることはできません。
八百万の神を信じる日本人には多様性を受け入れる素地があると思います。ファシリテーターとして様々な意見を引き出していくこと、意見交換の場づくりをしていくこと、それが世界の安定のために、今の日本に課されている役割なのではないかと思います。
日本人の若者に、インドネシア人起業家が伝えたいこと

前回の記事でお伝えした起業家のリッキー・エルソンさん。
実はコミュニティアンバサダーとしてジャカルタでのワークショップにお越し頂きました。彼は今インドネシア起業家のアイコンであり、彼がFacebookに投稿した瞬間、問い合わせが殺到。小規模のワークショップだったため、一瞬で定員オーバに……。
そして、日本人とインドネシア人のハーフである、起業家の河野リッキー君も来てくれました。(アブローダーズのインタビュー記事はこちら:持って生まれたものを活かして、インドネシアと日本の架け橋に〜OMIYAGE Inc. Indonesia CEO バスメレ河野力樹さん)
二人のトークで会場は大盛り上がりで、その後のワークも熱気を帯びたものとなりました。
ジャカルタでのワークショップを終えて
イベント後、リッキー・エルソンさんは話してくれました。
「これまでも政府や大学やビジネスによる繋がりや文化交流は今まであったけれど、社会課題を一緒に考えることは新しい始まりだと思う。
社会課題を考え出すと、もしかすると最初は悲観的になるかもしれない。でも互いに良いところも悪いところもある中で、こうやって実際に話をして、アイデアを出し合って、僕らは前向きに考えていくことができる。
そして、信頼関係を築いていくんだ。僕ら若者だからこそ、それができる。過去の悲しい歴史や先入観や偏見も乗り越えていくだけの力がある。
僕は日本人の若者に伝えたい。
少し覗いてみてよ。
ドアを開けなくてもいい。
外では何が起こっているのか。
そっと見るだけでもいい。
そうやって相手を信頼するための一歩を踏み出して欲しい。そこから始まるんだ。」
僕ら若者にしかできないこと。若者の力で変えていけること

ホーチミンのワークショップ参加者とともに
今回のワークショップを通じて感じたことは、若者にしかできないこともある。ということです。まだまだ出来ないことばかりですが、そんな僕らにも出来ることがあるのです。
少し外の世界を覗いてみること、一歩踏み出すこと、会って話をしてみること、ちょっと好きになってみること、信頼してみること。
若いから、世の中をよく知らないから、できること。そういう力が生み出すものは大きいと思えるワークショップでした。
もしこのプロジェクトに関心のある人は是非、お気軽にご連絡下さいね!
一緒にできることを探していきましょう!
ライター
宇野 豪佑/Gosuke Uno
1988年生まれ。 大学在学中に休学しカンボジア教育支援団体CIESFの立ち上げメンバーとして活動。その後、シンガポールに1年留学し、30カ国以上を渡り歩き様々な文化や価値観に触れてきた。帰国後、既存の教育システムに疑問を抱き、高田馬場で学習塾シンカライナーを開校。教室と世界を繋げることで、本当に価値ある学習体験を提供したいと考えている。またASEAN Youth Organization Japanとして、ASEANと日本を繋ぐ活動も行っている。
Facebookはこちら
Ambassadorのプロフィール




















by Nnn