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「昭和」にタイムスリップ!明るさと優しさに包まれたフィリピンの街

Posted on 2016年06月23日
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フィリピンには、小屋のようなボロボロの家がひしめき合っている地域が沢山あります。いわゆる貧困街と呼ばれている町です。

 

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肩寄せあう暮らしが垣間見えるコミュニティー

 

私はそんなフィリピン・セブ市にあるひとつのコミュニティーと関わって、3年が経とうとしています。

よく彼らの家にご飯を食べに行ったり、泊まりに行ったり、多くの時間を共に過ごし、時には家族の一員のように、時には異文化を見つめる文化人類学的な視点を持ってこのコミュニティーと関わってきました。

そんな、なかなか近寄りがたそうで、敬遠する人が多いであろう貧困地区のおもしろさを、私の経験からご紹介したいと思います!

(知らないコミュニティーに足を踏み入れるのは、大きな危険を伴います。訪問する時は、必ず現地に精通している人と行き、服装や持ち物には十分注意してください)

 

おもしろさ① タイムスリップした気分になれる

初めてここに足を踏み入れた時、東京の高度経済成長期の町並みを描いた映画「Always三丁目の夕日」の世界にタイムスリップしたみたいだと感じました。

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路地裏で遊ぶ子どもたち。懐かしのゴム段!

 

冷蔵庫がないから氷屋さんが氷を売りに来たり、お母さんたちが洗濯物を手洗いしながら井戸端会議をしていたりと、すでに昔のものだと思っていた光景が広がっていました。

私は彼らと共に生活し、住民たちの暮らしをのぞかせてもらっています。

氷屋さんが運ぶ氷を運ばせてもらい、その重さにびっくりしたり、その商いがひとつの家族の家計を支えていることを身をもって知ったり、冷蔵庫の普及が氷屋さんの商売を脅かしている悩み相談に乗ったり。

自分も、彼らの生活に入りこむことによって、たくさんの気づきや感情が生まれます。

おもしろさ② 国の発展を実感できる

急激な成長を遂げているフィリピン。もちろん、貧困街とされる地区の人々の生活も、国の発展に伴い急速に変化しています。

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開発の波は貧困街にも……

少し前まで、一台のテレビに何人もの人たちが群がっていたのに、最近では一家に一台テレビをもつようになりました。

また、暑さ対策のために外に出て涼みながらご近所さんと話しもできたのに、家にクーラーがつくと、窓を締め切りこもる人が増えてきていると感じます。

生活の変化は、さまざまなふれあいや助け合いのあった人間関係のあり方も変えているようにも見えます。

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この子どもたちには、どんな未来があるのだろう

 

それでも、子供に大きい誕生ケーキを買えるようになり喜ぶ夫婦がいたり、大学に行けるようになり、今日のことしか考えてなかった友人が未来を語るようになったりと、経済的な発展が一人ひとりの人生を変える様子を目の当たりにして、何度も心温まる思いをしてきました。

急速な変化のただなかに身を置くことで、まるで長い歴史の変化を数年間で体験してしまった気分になれるーー。日本人の私にとって、とても不思議でおもしろい町です。

おもしろさ③ 過去を知り、未来を考えるヒントになる

フィリピンの経済状況や生活環境は、経済発展に伴い日本や他の先進国に近づいてきています。

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笑顔の絶えない人たちから学ぶことも多い

 

フィリピンと日本、両方のコミュニティーを知り比較すると、日本社会はどのようなプロセスで今のような生活形態になったのか、フィリピン社会は今後どのように変化をしていくのか、さまざまな学びがあります。

日本社会が失ってきたものをたくさんもつフィリピン社会を見つめることで、今後日本はどのような道を歩んでいくべきかを考えさせられることもあります。

おもしろさ④ ただただ元気をもらえる

この地域では、夕飯を分け合ったり、一緒に内職をしたりと、近所の人たちや友人とのコミュニケーションは絶えません。

もちろん経済的な悩みや、関係が密接であるがゆえの人間関係のもつれなど問題はありますが、いつも前を向いて笑っているように見えます。

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他人とかかわらずにはいられない距離感

 

「今日はお金がなくて、お昼はこれだけ」と、悩みを笑い飛ばしたり、「問題ばかりだけど家族が元気であればそれが幸せ」と、目の前にある幸せを心いっぱい感じていたり、そんな彼らの陽気さと強さと優しさにいつも助けられています。

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変えていかなくてはならないことはたくさんあります。しかし、現状を受け入れ、前を向いて今を楽しむ姿をみると、元気をもらい「見習わなくては」と思うことが多いです。

これからも、変化のただ中にあるこの国で、「変わらぬもの」の大切さを見つめていきたいと思います。

 

 

 

ライター

パセリ 

大学在学中に、様々なアジア地域に足を運ぶ。その影響から開発途上国で働き、どっぷりその環境に浸かってみたいと思い、新卒で海外就職を決意。現在は、フィリピンの日系企業で働いている。

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