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世界で最も起業しやすい、シンガポールのスタートアップ事情&今熱い企業13選!

Posted on 2016年04月08日
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現在、アジア圏全体で急速な盛り上がりを見せるスタートアップ。シンガポールも例外ではなく、国際的に有名なスタートアップも数多く生まれています。


 

 

そもそもシンガポールは世界で最も起業しやすい国のひとつと言われています。

その理由として、

・政府への会社設立の登録が簡単

・投資を受けやすい

・「Enter pass」という、シンガポールで起業する人向けのビザがある(ビジネスプランのレポートやS$50.000以上の資本金などが必要)

・法人税が低い(シンガポールの法人税は17%)

などが挙られます。 

500ものスタートアップが集まるビル

One northというエリアにBlk71と呼ばれる場所があります。

 

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Blk71 HPより

 

ここはベンチャー企業やスタートアップ企業など、約500もの企業が集まるオフィスビルで、政府が積極的に融資を行っています。

家賃も中心地と比べて約4分の1ほどであり、コミュニケーションが活発なこのオフィスはスタートアップ企業にとって最適な環境と言えます。

また、国は起業家の育成に力を入れており、シンガポール国立大学のインキュベーション事業「NUS enterprise」は技術や起業についての教育、企業のサポートを行っています。

 

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NUS Enterprise HPより

 

そしてこのNUS enterpriseが、大手通信会社「Singtel」のインキュベーション事業「Singtel innov8」と、メディア開発庁との合同で、先のBlk71を運営しているというわけです。

この共同オフィスですが、さらにスペースの拡大が発表されており、ますますスタートアップ企業の活動が活発になることが予想されます。

 

注目分野「金融×テクノロジー」

スタートアップの中でも最近注目されている分野の「Fintech」。

Fintech(Finance×Technology)とは、金融と技術を掛け合わせた領域のことで、IT企業が金融分野でサービスを展開することを指します。

 

シンガポールのリー・シェンロン首相が2月、ASEAN-USサミットのためシリコンバレーを訪れた際、AppleやGoogle、FacebookなどのIT企業を見学し楽しむ様子を自身のFacebookページにもあげていました。

首相はテクノロジーに精通していることで知られており、その影響もあってか政府も同分野に対して積極的に環境整備を行っています。

 

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Lee Hsien Loong Facebookページより

 

現在シンガポールでは金融管理局が中心となりFintech増進に向けた取り組みを展開していて、昨年にはFintech専門組織「Fintech&Innovation group」を設立。今後5年間で約200億円を投資するとの発表が出ていました。

 

今、シンガポールでホットな企業5選

現在シンガポールでよく知られるスタートアップをご紹介します!

 

・Lazada

ドイツのインターネットインキュベーターであるRocket Internetによって立ち上げられた、eコマースサイト。生活用品や電化製品など、多種多様な製品を扱う

 

・GrabTaxi

マレーシア発、拠点はシンガポール。2年前にはSoftbankが出資し、最大の株主となったことも話題になりました。大半のスマホ保有者は利用する、メジャーなタクシーアプリ

 

・Zalora

Lazadと同じく、Rocket Internetによって立ち上げられた、ファッションeコマース。私の周りにも利用者がたくさん

 

・Redmart

2011年に設立された、食料雑貨を扱うeコマース。アプリが見やすく、種類が豊富。私がシンガポールへ越して来た当初、重い物はここでまとめて買うと良いと教えられたのもこのサイトでした

 

・Property Guru

不動産サイト。数多くの賞を受賞しており、情報量が多く、家探しの際誰もが参考にすると言えるほど人気がある

 

 

Fintech分野のスタートアップ8選

さらに、Fintech分野で今最も熱いスタートアップもご紹介しますね。

 

・Bw8 Trading

ソーシャルトレーディングネットワークを利用して、一般投資家とトレーダーを結びつけ、トレーディングをやり易くする、資産管理に特化したスタートアップ

 

・Dragon Wealth

富裕層をターゲットにしたマーケティングプラットフォーム。フィナンシャルアドバイザーが各クライアントのポートフォリオを比較し、より高いパフォーマンスをあげているものを別のクライアントに提案できる、既にいくつかの銀行で利用されているアプリ

 

・Fastacash

SNSで繋がっている人に対して、金額を入力してボタンをタップするだけで送金できるサービスを提供。送金時にメッセージや動画、画像も添付することができ、個人間だけでなく、個人からお店への送金も可能

 

・Kashmi

アジアに特化した、個人間の支払いを行うモバイルペイメントサービスを提供。電話番号かメールアドレスをもっていれば簡単に利用することができ、制限なく即時に送金を行える。特に若者のあいだで人気

 

・Kyepot

ソーシャルフィナンシャルサービスのスタートアップ。各個人が財政目標を達成するために信頼のおけるグループを作り、その中で貸し借りなどを行えるグループセービングを目的としたサービスを提供

 

・Otonomos

会社の設立や、株式の権利などを自動で統治するサービスを提供。共同創立者や、新しい投資家を探すこともできるため、自分が知らない企業の株主になったり、会社の設立・買収などが簡単に行えたりする

 

・OTDocs

取引に関連する文書を1つの共有フォルダに入れれば、文書を一度アップロードすれば権限のある人はいつでも確認できる便利なビジネスサービス。また、ドキュメントステータスをほぼリアルタイムで確認できるため不正防止にもつながる。電子署名が多くの国で認められるようになってきた今、とても便利なことで人気のツール

 

・Toast

送金代理業者の介入なく、現地のオフライントラベルカードや銀行口座からフィリピンへ送金できる、在星フィリピン人出稼ぎ労働者の送金の手助けを目的とした国際送金スタートアップ。このアプリを利用すると、手数料は通常の半分以下に抑えられるとのこと

 

参考サイト:eFinancialCareers-eight of the most hottest fintech start-ups in Singapore now

 


 

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出典 Michaela Loheit on Flickr

 

東南アジアのハブとして成長し続けるシンガポール。

シンガポールのスタートアップ界隈で日本人の活躍はまだ多くはないようですが、実力を活かすには政府による環境整備が進み、今後さらなる盛り上がりを見せるであろうシンガポールに身を置いてみるのも良いかもしれません。

 

ライター

粟飯原 聡美/Satomi Aihara 

1989年生まれ、千葉県出身。海外旅行が大好きなことから英語に興味をもち、大学では英語学部で国際関係について学ぶ。在学中にオーストラリア、アメリカに滞在した経験から海外で働くことに憧れを抱くように……。卒業後に勤めた日系航空会社を3年半で退職し、転職、シンガポールで現地採用として働く。現在、多様な文化の交差点にて新たな夢を模索中。

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さとみ

1989年生まれ、千葉県出身。海外旅行が大好きなことから英語に興味をもち、大学では英語学部で国際関係について学ぶ。在学中にオーストラリア、アメリカに滞在した経験から海外で働くことに憧れを抱くように……。卒業後に勤めた日系航空会社を3年半で退職し、転職、シンガポールで現地採用として働く。現在、多様な文化の交差点にて新たな夢を模索中。

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