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世界中でフィリピンだけ!キリストを悼むお祭り「マレルド」とは?

Posted on 2017年02月01日
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こんにちは! ライターの土橋です。


現在ドゥテルテ大統領で何かと話題を集めるフィリピンは、7000以上もの島々から構成される島国。そのため、人や言語、文化の多様性に満ちています。


今回はフィリピン留学中に目撃した、衝撃的なお祭り「マレルド」をご紹介するのですが、少々グロテスクな描写や写真もあるので、苦手な方は記事を読むのをストップしていただけると幸いです。

 

 

驚きのお祭り「マレルド」とは

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フィリピンにはスペインやアメリカに長く統治された歴史があり、そのため今でもキリスト教を信仰する人々が多いのが特徴です。

そして、そんな彼らの信仰心の強さを感じられるのが「マレルド」と呼ばれるお祭り。毎年4月上旬の「ホーリーウィーク」期間に行われます。

 

ホーリーウィーク(別名イースター)とは、キリストの受難と死を偲びながら、復活するまでの1週間を祝う期間のこと。「マレルド」はキリストが十字架に架けられた聖金曜日(グッドフライデー)に、その受難を追体験するためのお祭りとして位置づけられています。

 

キリストが受けた苦しみを感じようと自分の体に鞭を打ち、その辛さを実感する参加者を見守るため、会場にはたくさんの観客が詰めかけます。

 

血まみれになる参加者たち

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このお祭りが開催される場所はサンフェルナンド。マニラ首都圏からバスに乗り、約5時間で到着します。

私が会場に着いたのは午前8時ごろ。朝にも関わらず、すでに辺り一体は熱気に包まれており、参加者の勇姿を見届けようと多くの見学者が待機していました。

 

それぞれの参加者が目指すのは、キリストが十字架に磔りつけられた場所として知られる「ゴルゴダの丘」を模した広場。彼らはこの広場に到着するまで、裸体の上半身にひたすら木製の短い棒や鞭を打ち、歩き続けます。

 

何度も叩き続けるため、血だらけで赤く腫れ上がってしまう人々の背中。中には小学生くらいと思われる年齢の子どもも参加しており、「宗教」が日常に与える影響力の大きさを実感します。

色々なことを考えながら、私も彼らと同じスピードで広場に向かいました。

 

ゴール地点の広場にはすでに多くの人々が集まっており、国内のメディアだけでなくCNNやBBCの報道陣の姿も!

厳粛な雰囲気に包まれた会場を常夏の太陽がぎらぎらと照らしており、とにかく色々な意味で熱い時間が流れていました。

 

実際に十字架に架けられる人々

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実はこのお祭り、鞭で叩きながら会場に向かうだけではありません。毎年参加者の中から選ばれた3名は、実際に十字架に磔にされるのです……。

十字架に架けられる時間はほんの数分。とはいっても、その痛さや苦しみはきっと想像の範疇を超えるものだと思います。

 

太くて大きな釘が手に刺され、鞭で叩き続けた背中からは血が流れる参加者……。

聞いただけでぞっとしますが、会場にはそんな勇姿を見守る人々が涙を流す場面も。彼らにとってキリストの存在は、信仰している人にしか分からないほど、偉大なものなのかもしれません。

 

しかし安全面を考慮し、このお祭りを強く批判する意見も世界中から集まるのだそう。

会場に救急車が待機する様子から分かるように、参加者の身体の負担は確実に大きいものだと思います。ですが実際に彼らの様子を見ると、心にぐっとこみ上げてくるものがありました。

 

世界にも類を見ないフィリピンのマレルド

様々なお祭りが各地で開催されるフィリピンですが、今回はその中でも特に衝撃的な「マレルド」をご紹介しました。

今年もホーリーウィーク期間中に開催される予定なので、フィリピンに行かれる予定がある方はぜひチェックしてみてください。

 

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Ambassadorのプロフィール


土橋美沙

1993年生まれ。千葉県出身。航空会社に勤務していた両親の影響を受け、幼い頃から海外に興味を抱く。大学ではフィリピンの言葉を学び、昨年は1年間マニラに留学。その後東南アジアをバックパックで周る旅に出る。自分の目で世界を見たいという好奇心旺盛な性格。たった1度きりの人生を、大好きな人たちと、自由に楽しむことが目標。

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