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トランプ大統領誕生 アメリカとタイ外交の3つの分岐点
11月に行われた、4年に一度のアメリカ大統領選。 新たに誕生するトランプ大統領は今後、アジアにどんな影響を与えるのでしょうか。
「アメリカ・ファースト」を掲げ移民を否定する公約は、今までのアメリカの自由経済をも否定するものになりかねません。
中国以外のアジア諸国に、あまり興味を示していないトランプ氏。
私も今後、どのようにアジアの経済が変化していくか分かりませんが、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
タイはアメリカに借りがあった
第二次世界大戦中、タイは大日本帝国と同盟を結び、欧米諸国に宣戦布告をしていました。
しかし、それに反してアメリカの支援により結成された、タイ自由運動と呼ばれる抗日団体が、連合軍に重要な軍事情報を流していました。
そのおかげで、タイは敗戦国となりましたが戦争責任を課されることなく、その後アメリカの軍事的位置づけとしてアジアにおけるアメリカ外交の中核に。
実際にベトナム戦争の際は、北ベトナムへと飛んだ戦闘機のほとんどがタイから飛びたったとのことです。

民主主義から軍事政権への転換で起きた、アメリカとの亀裂
第二次世界大戦後から1973年までは、ほぼ軍による独裁政権が続きました。このあいだ、政府の汚職や民主主義を唱える学生たちへの軍による鎮圧など、情勢が安定しない時期が長くありました。
そして1973年、軍主導による民主化がタイで始まりました。
アメリカとコブラ・ゴールド(東南アジア最大級の多国間共同訓練)を毎年開催するようになったのも、タイで民主主義が叫ばれ始めたこの時代です。
開始から約30年が経ち、現在では世界最大級の軍事訓練になっていて、日本の自衛隊もコブラ・ゴールドに毎年参加しています。
しかし、2014年のタイ軍によるクーデターをきっかけに、アメリカとの関係性は悪化。
アメリカは民主主義の早期復帰を呼びかけましたが、タイ軍は米国の介入に反発します。
それからは中国との関係性を深め、中国と反発しあうアメリカとは更に疎遠になるかと思われました。

中国とタイが接近。トランプ大統領が及ぼす影響とは
トランプ大統領とオバマ前大統領のアジア外交に対する政策の違いは、どういった点でしょう。
トランプ大統領は、5年前にオバマ大統領が表明した、米国の空軍と海軍の軍事戦力の60%をアジアに再配置する「アジアピポット」を、2020年までに終止符を打つ構えのようです。
アジアピポットとは、度々国際的なルールを破る中国に対する注意勧告を目的としたものでした(これが実際はほとんど意味を成さなかった、という見解もありますが)。

中国の習近平主席とタイのプラユット・チャンオチャ首相
このように、経済面だけではなく安全保障面でも中国を厳しく管理しようとしたオバマ大統領ですが、トランプ氏は経済面に関する発言が多く、安全保障面の話にはあまり触れていません。
つまり、アメリカの今まで強風だった中国に対する風は、トランプ氏が大統領になることで、中国にとって追い風になると捉えることができます。
「孤立主義」を掲げるトランプ大統領がアジアから手を引けば、アジア諸国は中国との関係を強いられることになり、中国の力はよりいっそう国際社会で強くなると予想できます。
中国の台頭とタイの躍進?
総じて見ると、次期アメリカ大統領がトランプ氏になったことで、アジアでの中国の台頭を加速させるため、タイの軍事政権と良好な関係を再度作ろうとする動きが出る可能性は大いにあると考えられます。
タイのプラウィット副首相兼国防相の顧問を務めるパニタン・ワッタナヤゴルン氏も、「トランプ氏が大統領になれば同盟国を求めるだろうから、米国との関係性は強固になる可能性が高い」とのこと。
(News weekより)

トランプ氏が掲げている公約が必ずしも実行されるとは限りませんが、トランプ大統領の誕生でアジア全体がどのように変化していくのか、私自身も注目していきたいと思います。
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by Nnn