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硬直化している日本市場ではなく、アジア市場でチャンスを掴め – 「挑戦なくして成功はない」と言い切るオーエス関口俊徳氏が、高い志を持って事業に挑み続ける理由とは?

Posted on 2013年10月08日
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ホームページの作成やSEO対策といったWEB事業、営業代行やマーケティングといったインフラ事業全般を行っている株式会社オーエスの社長。2003年に22歳という若さで起業をし、2013年7月に初めての海外オフィスをベトナムに設け、今後のアジア展開への足がかりを作り始めている。

社員1人ひとりが、経営者なのだという意識を持って働く

- 今後の海外進出を、どのように進めようと考えておられますか?

日本の少子高齢化が進んでいくのは明らかなので、日本だけのマーケットで勝ち残っていくのはなかなか難しいと考えています。やはり海外に目を向け、新しいことに取り組んでいかなくてはなりません。今後の方針としては、どんどん海外事業を加速させていきます。
すでに進出したベトナムでは、現地スタッフを年内に現在の8人から20人まで増やし、来年は3、40人にする計画です。今後、現地事務所をもっと大きくして、新たなITのサービスをベトナム人向けに作ったり、システム開発をしたりしていきたいですね。ベトナムの日系企業のサイト制作はすでにしているのですが、現地法人にはまだアプローチが左程できていないので、そこにも積極的に取り組むつもりです。

- 海外進出をする際に、大事なことは何だと思われますか?

日本にはたくさんの良いビジネスモデルがあると思いますが、それをそのまま海外に持っていっても、背景にある文化が違うので受け入れられなかったりします。日本のビジネスモデルをうまく活かしながら、相手の国の文化や環境を考慮したうえで、そこに対応できるようなビジネスモデルを想像して創りだしていくことが必要だと思いますね。
一見大変なことのようにも聞こえますが、すでにできあがっている日本市場で挑戦するよりも、まだたくさんの可能性があるアジア市場で挑戦することのほうが、面白みはあるのではないでしょうか。

- 海外で成功されている方の共通点とは何でしょうか。

ベトナムで成功している方々を見ていると、日本人同士だけで集まって仲良くしている人ではなく、人種にこだわらずに、現地のコミュニティに入り込んでさまざまな人脈を持っている人の方が成功していますね。そういう方は、現地のリアルな現状を踏まえたサービスやビジネスモデルを作れるので、結果として現地に受け入れられるのだと思います。
日本人が日本人に対して商売をするというビジネスモデルで成功するパターンは、特に飲食店などに多いですが、「海外を相手に働く」という意味では、現地の人に向けて成り立つようなビジネスをITサービスなどで展開できたら嬉しいですね。

自分一代で終わるような会社を作るつもりはない

オーエスさま2-2

- オーエスでは、「全従業員全員経営」という経営理念を掲げられていますが、ここにはどのような意味が込められているのでしょうか?

「一人ひとりが経営者としての気概を持って仕事をして欲しい」という思いが込められています。会社に雇われているという考えではなく、自分たちで意思を持って働き、稼いでいるんだという考えを持ってもらいたいですね。やはり、スタッフの満足度の先にお客様の満足度があると思うので、まずはスタッフの満足度を如何にして高めるかを考えています。
バースデー休暇の取得などの取り組みもその一環。スタッフ一人ひとりの思いを大事にして、自分がどういう人間になりたいかとか、何を達成したいかとか、自分自身の経営方針を持って働く人を増やしたいですね。

- そういった関口さんの熱い思いや経営理念はどのようにスタッフの方々に共有されているのでしょうか?

もちろん、思いや理念を全員に共有するのは難しいこと。ですが、諦めたりはしません。私は半年に一度、スタッフ全員と一対一での面談をしています。スタッフが300人以上に増えた現在も続けています。大体1時間か1時間半ほどですが、一人ひとりと向き合うことで、どんなことを考えているのかを知ることができますし、自分の背中をしっかりと見せることもできます。
そのことによって、いずれホールディングス化した時に、どの会社でも同じような文化が根付いているようにしたい。そんな会社が10社増えれば、合計3000人の同じ理念を共有した従業員と一緒に働くことが可能なので、これからも継続して取り組んでいきたいですね。

オーエスさま2-2

- 今後、関口さんが目指される会社の姿と、ご自身の姿を教えて下さい。

「全従業員全員経営」という経営理念にも込められているように、社長とスタッフのどちらが偉いとかではなく、全員が経営者であるという意識を持ち、お互いにチャレンジし続けられるような文化を持つ会社を目指しています。社長ひとりで会社のことを一生懸命考えていても、スタッフも同じように思ってくれていないと、100年、200年と続く会社にはならないと思うんです。
私は、自分一代で終わる会社を作るつもりはありません。だからこそ、私の会社への思いをしっかりとスタッフ全員に伝えたいですし、理念が共有できている会社にしたいんです。個人として目指していることは、「挑戦なくして成功はない」、「人間が作った壁に超えられない壁はない」と私は思っているので、一生挑戦をし続けて、新しいものを生み出せるような人物になりたいですね。
どうせやるんだったら、達成した先に明るい未来が待っているような取り組みをしていきたいじゃないですか。人を大切にできる会社であるよう、そして、志の高い事業ができる経営者になれるよう、努力していきます。

- 関口さんがそのような強い思いを持って事業に取り組める理由は何でしょうか?

私は、今自分がしていることを、したくてもできない人がいるということを常に意識しています。五体満足で健常者であること自体ありがたいことですし、インフラや治安を始めとする、さまざまな環境に恵まれた日本人として生まれたことも感謝すべきこと。自分が与えられたものに向き合って、感謝できる人間でありたいと思っています。
だから、事業に対しても真剣に向き合うのです。しかし、今の日本人には、自分が持っている権利は声を大にして主張するにも関わらず、自分の義務を果たしていない人間がたくさんいるように思います。納税をしたり、選挙に参加したりという当たり前のことだけではなく、より日本という国に対して、社会貢献や地域貢献といった形で恩返しをしていきたいですね。
これからも、日本人として、海外における活動を通してその土地に貢献していきながら、日本の素晴らしい部分を海外に伝え、日本への還元もしていくつもりです。社会により大きな影響を与えるためにも、大きな志を持って、これからも事業に取り組んでいこうと思います。

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