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【前編】中学・高校に通わなかった私が、大企業に入り、公務員として地方活性に関わり、ミャンマーで転職した理由〜 広告会社勤務 大徳孝幸さん

Posted on 2017年04月05日
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現在ミャンマーにて広告会社に勤務されている大徳孝幸さん。中学は1ヶ月のみ登校、高校は未進学。フリーターとなって全国を旅して回る傍、大検を取得されて大学卒業後はリクルートに入社されました。役場への出向と佐賀県庁への入庁を経て、2016年4月よりミャンマーへ移住という異色のキャリアを持つ大徳さんに、これまでのことを振り返っていただきました。

中学・高校に通わない選択肢があってもいい

——大徳さんは中学時代、最初の1ヶ月間のみ通学していたと伺いました。


大徳:自分の生活スタイルと学校の生活習慣が合わず中学に入学した1ヶ月後にドロップアウト。高校は3年間フリーター生活を送っていました。中学を卒業してすぐに大倹を取得したので、大学にはいつでも行ける状況はつくりました。トータル6年間は何にも縛られず自由でしたね。読書に耽り、映画三昧。たまに一人で全国ぶらぶら旅行に出掛ける生活を送っていました。当時はインターネットサービスが広がりだした時期。ヤフオクで小遣い稼ぎもしていて、中学校に通うより、そっちの方が面白かったんですよ。自分が楽しいと感じることをした方が楽しいに決まっているじゃないですか。自分の思いに従った結果です。


——中学・高校に通わなかったことを、今ではどのようにお考えですか?


大徳:学校に行かなくても、別にたいしたことではないと考えています。当時を振り返ると、逆に「もっと色々挑戦できたかも」と思うことも。今では中学・高校に行かない人はそこまで珍しくありませんよね。むしろ、起業をしたり、アルバイトでお金を貯めて世界を回ることだってできる。今の10代は羨ましいくらいに選択肢が多様です。でも、当時はインターネットがそんなに普及していなかったので、他の選択肢やロールモデルを探すことが難しかったんです。だから、学校に行かないという選択肢をする人が自分の身近に全くいませんでした。いつも手探りで進んでいた感じです。


——学校にいかないと同世代とつながりが持てなくなることに、不安はありませんでしたか?


大徳:友人と週末にバス釣りに行ったりと仲は良かったですよ。これが会社だとクビになってしまいますけど、義務教育って別に通わないことで何かペナルティがあるわけではないじゃないですか。いつも不思議に思うし感心するのですが、皆、よく規律正しく毎日通えますよね。私はたまに気が向いた時に学校に顔を出して、眠たくなったら途中で家に帰り、自分で決めたルールに従って過ごしていました。次第に小遣い稼ぎをするようになって数百万ほど貯金ができ、中学生の頃には自分で貯めたお金で数十万円もするホームシアターを購入して一日中自分の部屋で映画を観ることもありましたし、ふらっと屋久島で野宿しながら生活していたこともありました。基本的にマイペースなんですよね。

周囲からの批判や反対が、逆に原動力になった

——その後大検を取得されて大学に入学した大徳さんですが、社会人としてのキャリアはどのようにスタートされたのでしょうか?


大徳:新卒でリクルートに入社し、合計で6年間勤務しました。4年間は営業を担当し、その後、自ら志願して2年間は長野県小布施町役場に出向。交流人口の拡大と移住・定住の仕事に従事していました。ここでの経験から「地方活性化」にさらに興味をもった私は、出向期間が終了するにあたり、当時の上司からの「戻ってこい」という声を振り切ってリクルートを退職し、政府主導で始まった地方創生に地方の未来と自らの人生を託す思いで2015年4月に佐賀県庁に転職・入庁。多方面で様々な地域活動に取り組んでいました。


——学生時代とは一転して、着実に硬派なキャリアを歩んでいらっしゃったのですね。そもそも、なぜリクルートに入ろうと思われたのでしょうか?


大徳:私がそうだったからかもしれませんが、未来を見据えた時に「多様な働き方が受け容れられる時代が訪れる」という期待と予感から「ひとりで立てる人間になりたい」と考え、それが実現できそうな会社だと思ったからです。ここで働いたら「強い個人」になれそうだなと。どう考えても、私なんか絶対社会不適合者じゃないですか。会社組織でずっと続くわけがない、だから、そういうことが実現できそうな会社ってリクルートしかないかなと。何の事業をしているかもよく分かっていなかったのですが、数年で辞めても笑顔で送り出してくれそうだし、「個」を尊重してくれそうな会社で、私はリクルートしか入りたくないと思った。もしリクルートに入れなかったら、日本に私を受け入れてくれる会社はないだろうと思っていましたね。他の会社には興味も持てませんでしたし、多分、ニートになっていました。

色んなことを言う人がいるけれど、最終決断をするのは自分自身

——ご自身のことをよく理解された上での進路決定だったのですね。


大徳:中卒でフリーターをやっていたら、待ち受けている未来ってある程度見えるじゃないですか。だから、中卒フリーターという状態から自分がやりたいことを実現するために、どうしたら良いのかをずっと考えていたんです。多くの人たちが就職活動時に初めて自己分析をしますが、私はとうの昔にそれをやり切っていましたね。


——人と違う道を選ぶことに、不安を感じることはないのでしょうか?


大徳:中学で義務教育を放棄して以降周囲から様々なことを言われましたが、逆にそれが私の原動力になりました。結果として、「大検なんて受かるはずないだろう」と言われても独学で合格して大学進学しましたし、「そんな経歴で大手企業に入れるわけがない」「公務員は高倍率なのを知っているか」という意見に対しても、身をもって証明することができました。人のアドバイスは聞きますが、重要なのは自分の意志。あくまでも最終判断を下すのはいつも自分ですし、何より自分の思いに従った方がわくわくするのではないでしょうか。批判してくる人は、大抵挑戦していない人です。私は今まで「無理だ」と言われたことを返していくたびに、「やっぱり人の言うことって真に受けない方がいいな」と思いましたね。一度切りの人生です。皆、もっと自分の気持ちに素直になった方がいいと思うんですよ。


 


【プロフィール】


大徳孝幸 / Daitoku Takayuki


福岡県出身。中学は1ヶ月のみ登校、高校は未進学。フリーターとなって全国を旅して回る傍、大検を取得。09年に大学卒業後リクルート(現・リクルートライフスタイル)新卒入社。人口1万人の長野県小布施町役場に出向し、2年間、交流人口拡大と移住定住促進を担当。15年佐賀県庁に入庁。地方創生部門立上げ後、2016年3月に退職。学生時代含め10年間携わってきた地域活性化の分野と日本から離れ、2016年4月よりミャンマーへ移住。ミャンマーへの移住相談・仕事相談・その他ミャンマーに関するご相談も受け付けております。


 


*連絡先はコチラから:Myanmar Life


 

 

経験した日: 2017年02月22日

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Ambassadorのプロフィール


濱田真里

海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を2011年から続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『ABROADERS』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。

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