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1年にたった6回!ベトナムの祝日&ユニークな祭日まとめ
ベトナムで働いてみて徐々に気がついたことのひとつに「日本は祝日が多い」というのがあります。日本で働いていた頃は「連休が3ヶ月に1度しかない」「なんて休みの少ない国なんだ!」などと思っていましたが、ベトナムに来て、実は日本に祝日が多いということを知ったのです。
2016年のカレンダーで見ると、日本の祝日は17回、ベトナムの祝日は6回とあります。
ひとえに祝日と言っても単日の休日もあれば大型連休になることもありますが、回数だけでもその差は歴然です。
日本はゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィーク、正月休みといった大型連休だけでなく他の祝日なども含めると3ヶ月に1度は連休がありますが、ベトナムの大型連休と言えば旧正月の時くらい。
ホーチミンの夜景
今回は私がベトナムに来て、面白いと思った「数少ない」ベトナムの祝日・祭日についてご紹介します。
一年にたった6回のベトナムの祝日
1月 お正月
1月1日は休みになりますが、前日12月31日は基本的に働きます。
2月 旧正月(テト)
一年で唯一の長期連休のため、「旧正月前後は仕事にならない」と周りが嘆くほどベトナム人が働かなくなる期間に突入します。
国全体がお祭りムードに突入し、ホーチミンの街にもかなり大掛かりなデコレーションなどが登場して、盛大に祝福します。
街のあちこちに登場する干支モチーフのオブジェ
出典 ベトナム旅行情報局
ふだんは広々とした広場も、テト前になるとフラワーパークへと変貌を遂げます。
ふだんの様子
出典 ベトカン王
テト前の様子
ちなみに3月下旬現在でも、街のどこかにはいまだに「Happy New Year 2016」の文字が残っているのを見かけます(笑)。
4月16日 フン王の命日
2007年より祝日に制定された、フン王の命日。
フン王はベトナム国家の最初の王であり、ベトナム国家の建国のために尽力した功績を称える、フート省フン寺で行われる伝統的な日です。
5月1日 メーデー
世界共通の労働者の国際的な祝日。労働者が団結と連帯を示す国際労働日として世界各地で行われている祝日は、ベトナムにも共通しています。
5月2日 南部解放記念日
ベトナム戦争が終結した日を記念した日。今年は41周年目を迎えます。10年続いたベトナム戦争はベトナム北部が勝利する形で終戦しました(1975年4月30日終戦)。
南部解放を祝って打ち上げ花火があげられる
出典 VIET JO
9月2日 建国記念日(独立記念日)
1945年9月2日はホーチミンさんが独立宣言をした日であり、ベトナム国民にとっては最も大切な日。
ホーチミン、ハノイ、ダナンなどの都市部では打ち上げ花火で祝福します。この日に向けて独立祝福ムードが高まり、街も装飾で溢れます。
街中に国旗が掲げられる
出典 vietnam navi
上記が6回の祝日になりますが、ベトナムには他にもユニークな祭日がたくさんあります。
みんなでお祝いする、祭日の数々
10月には「ベトナム女性の日」という祭日があります。
女性の平等と権利のために活動しているベトナム女性会の設立を記念する日として、この日は男性から女性に対して日頃の感謝をする風習があり、男性が女性にプレゼントを贈ったり、ディナーに誘ったりします。
プレゼント用の花束があらかじめ用意されている
出典 ベトナム旅行情報局
オフィスでも男性社員から女性社員へ花束やケーキがプレゼントされます。お店やレストランでもレディース・デイとして、女性限定のディスカウント・キャンペーンなどを行います。
また同様に、3月の国際女性の日でも同じように祝福します。国際女性の日はベトナムに限ったことでなく世界的なイベントなのに、なぜ日本ではあまり重要視されないのでしょうか……?
また10月には、首都ハノイ解放記念日もあります。
1954年10月10日は、約100年にわたって続いたフランスによる植民地支配から解放されたことを記念とした日です。
これはハノイでは市内の30ヶ所で打ち上げ花火をあげる大きなイベントですが、南部のホーチミンにとってはまったく関係がありません。国の歴史背景を実感する祭日のひとつです。
他にも、
11月には「ベトナム教師の日」という、教育分野での教師に対して尊敬の意を伝え、感謝の気持ちを伝えるイベントがあります。この日は学生たちから教師にプレゼントや花を贈ることが多いようです。
出典 tuoitre
ちなみに2015年のベトナム教師の日に、もっともギフトとして多く購入されたものは衣類、履物、化粧品、家庭用品などの消費財なんだとか。
日本ではそういう習慣をあまり聞いたことがないだけに興味深く感じました。
現地で生活していると文化に触れる機会も多いので、ベトナムの文化を体験し、日本文化の良さも感じながら生活していきたいと思います。
ライター
野坂 郁佳/Fumika Nosaka
1989年生まれ、群馬県出身。高校生のときバングラデシュに行ったのをきっかけに貿易に興味を抱き、同志社大学の商学部へ進学。大学時代は東南アジアを中心に長期休みはほぼ海外旅行に費やす。大好きな家族に支えられ自由きままに。物を所有することを好まず、いつでも身軽な気持ちでいたい。群馬→京都→東京→福岡→ベトナム→わくわくするところ。東南アジアの拡大するインターネット広告市場にどっぷり浸かるためにベトナム移住を決意。
by Nnn