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この国に恩返しができるまでに力をつけた – インドネシア発のサービスで、世界にインパクトを与えたい プライム・ストラテジー株式会社 代表取締役 中村 けん牛氏

Posted on 2014年12月22日
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世界のWebサイトの約20%が使用するソフトウェア『WordPress』に特化した、数少ないコンサルティング企業であるプライム・ストラテジー株式会社。代表取締役・中村けん牛氏が率いる同社は、海外進出において過去辛酸を舐めている。撤退から7年の歳月を経て、ジャカルタに再進出。現在では現地の国営企業や財閥系企業との取り引きもするまでに成長している。

インドネシア発のサービスを世界へ

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撤退から再進出するまでの経緯は?

私は現地法人を閉鎖するとき、従業員たちに向けて「この会社は一旦閉鎖するけれど、もし良ければこのうちの何人かが残って、うちの仕事を外部の協力先として受けてくれないか」という話をしました。そこで当初システム部門のマネジャーだったマロワという社員が、彼自身の資金で会社を設立して7年半の間、純粋に日本の提携先企業として事業を続けてくれていました。ちなみに社名も「プリマソフティンド」と、プライムストラテジーをインドネシア語に言い換えたものでした。 撤退後もマロワとは一年に一回くらいの頻度で会っていて、会う度に彼は「社長、今年は戻ってこれるの?他の日系企業もどんどん進出してきてるよ」なんて言うわけです。もちろん私も、心情的にはまたジャカルタでやりたいというのはいつもあったけれど、いつも謝るしかなかった。ジャカルタを撤退した後は、悪化した国内事業の立て直しに奔走していました。 立て直しを図る中で、それまでWebサイト制作やシステム開発など数多く手がけていた事業をやめて、WordPress一本に絞るという決断をしました。「WordPressに関しては東京でオンリーワン・ナンバーワンの会社です!」というポジショニング戦略ですね。この分野だったらどこにも負けません、というブランディングをしたわけです。 ちなみにアジアでも2社しかないんですね、WordPressに特化した会社というのは。この決断によって、何でもやっているその他大勢の企業と差別化することができました。日々革新のこの業界では、エンジニアも勉強しなければならないことが山ほどあるのですが、この方向転換により彼らもよりこの分野で専門的に学ぶ方へと変化しました。

ジャカルタに再進出するのはどの段階で決めたのでしょうか。

ジャカルタから撤退して5年ほど経った頃でしょうか。ポジショニング戦略が功を奏してマーケットで私たちの存在も認められてきて、利益も安定的に出せるまでに成長しました。 このタイミングならまた将来への種まきができる!と思って再進出を決め、マロワに会いに行った夕食の席で「また一緒にやろう」と言ったらその場で快諾してくれたんです。 そもそも、撤退から7年半の間、全くのベンチャー企業が存続していたこと自体すごいことですよ。ブランドが無いというのは、日本以上にインドネシアではとても厳しいことですから。経営を軌道に乗せていたところに、また一緒にやろうと言ったところで、平たく言えば日本側からの買収なわけです。それなのにマロワは即答でイエスと言ってくれた。こうして今があるのは彼のメンタリティのおかげもありますね。 こうして2013年、彼が経営していたローカル企業を私たちが買収し、昔と同じ資本で社名も以前と同じのもので活動することになりました。買収して社名変更という手続きをとったことで、プリマソフティンド時代も法的には同一の会社としてみなされたので、ジャカルタでは9年の実績があるということになったんですね。これは撤退する時には想定していなかったことですが、結果的に嬉しい誤算でしたね。

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マロワさんとは運命を感じますね!ジャカルタに再進出してからはどうですか。

おかげさまで今のところ事業は順調です。今は自社サービスのオフショア開発と、インドネシア現地の顧客企業向けシステム開発という二軸でやっています。 インドネシアでは日系企業というだけで話を聞いてくれる率もぐっと上がりますし、日系企業同士も現地では距離感が近いので、ポジショニングさえできていれば顧客は増える。 最近ではインドネシアの国営銀行やマイクロソフトさんからも仕事を受注したり、現地の最大メディア企業を出版元として『WordPressの教科書』シリーズを現地で出版しました。以前では考えられないような事業の広がりを実感していますね。 最初に進出した約10年前から、インドネシアのマーケット規模もだいぶ大きくなっています。はじめはコスト削減のためのジャカルタ進出でしたが、今はマーケットとしても魅力が増しているから、コスト削減の目的が果たせなくなったときにはマーケットを目的としたシフトチェンジも可能です。そんな実利はおさえながらも、私としてはとにかくインドネシアへの思い入れというか気持ちが強くて。大変な時期を乗り越えて当社のブランドも現地で浸透して、ようやくこの国に恩返しができるまでになってきた。最近そう思うのです。 インドネシア発で世界に知られたサービスやプロダクトってまだ無いんですよ。今のところは日本で培ったものをインドネシアに持ち込むことで成功している状態ですが、将来的にはアジア各国で広く浸透して使ってもらえるようなサービスを創り出したい。これからのアジアで存在感を示すことは、すなわち、世界にも同様のインパクトを与えることだと思っていますから。

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