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ミャンマーにやってきて②【突撃!隣の彼女の海外ライフ】
・前回の復習
ビジコンで優勝した私は、なんとなく思い立ってこの国にやってきた。
知っている人もいない、言葉も地理もわからない。
そんな私が起業を決意してからのストーリー。
自分の直感を信じてここへ。
とりあえず、ミャンマーだ。そうここしかない。ここでメイドさん事業をやるんだ。
今思い立てば、「直感」と言う言葉が一番しっくりくる。そのほかにもいろんな理由があったが、
まぁどれも、この「直感」に比べてみれば大したことない理由にすら思える。
そうやって本能で選ばれたこの国へ、私はやってくることになった。
どんな経緯でメイドさん事業をしようだなんて思ったか?それはまた次の機会に話すとして、
(必ず話すので、ちょっと今は読み流しておいてほしい)
この国は、今まできたどの国にも似ていなかった。
まず、暑い。そして空気が重い。道は犬だらけ。ゴミだらけ。水たまりだらけ。
恐る恐る踏み出した一歩は、決して良い感じではなかった。
でもこの国について、もっと知らなきゃいけない。そう思った私は、
とりあえず、人に会うことに決めた。
それこそ、知り合いのつてを借りたりしながら、日本人からミャンマー人まで、
会える人を見つけては会いに行った。
ある時は、宝石工場へ。ある時は、怪しいビルの一室へ。
ある時は、泥に囲まれた田舎の高床式の住居へ。
そしてまたある時は、KTVと呼ばれる夜の世界へも。
夜の蝶から教わったこと。
特にKTVは死ぬほど通った。
KTVとは何かというと、俗にいうカラオケなのだが、日本のカラオケとはちょっと違う。アジアにいるみなさんなら馴染みが深いかもしれないけど、簡単に言ってしまえば、キャバクラにカラオケがついたような、そんなところ。
カラオケルームに座っていると、お姉さんたちが、ぞろぞろと列をなして部屋にやってくる。
男性は気に入った女性を見つけて、手招きする。
そうすると女性が隣に座ってくれて、一緒にカラオケを楽しんでくれる。
主に駐在員の癒しの場所として利用されていて、
夜10時でほとんどのお店が閉まってしまうミャンマー、そして男性の駐在員の方が圧倒的に多い、ここミャンマーでは、かなりフランクに利用されていた。
大概は、営業や、飲みに言った際のノリで行くことになるのだが、当時の私は、週に5日くらいは、そこに行くことになっていた。
自分で言うのもなんだが、別に私は、そういう夜の世界に特に偏見とかないタイプだと勝手に思っている。そこに行くことが良いとか悪いとかは個人の価値観なので、特に触れるつもりもないが、偏見のない私でも、週に5日行くとなれば、話は別だ。
正直に言えば、なんでおじさまたちとの付き合いでこんなところにいるんだろう、
と全く思わなかったかと言えば嘘になる。
だけど、そうやってKTVに通いつめるという、普通女子があんまりしない経験を1ヶ月ほど続けていて、心に残っていることがある。
1ヶ月も同じお店に通えば、さすがに女の子たちも私の顔と名前をしっかり覚えてくれるようになる。そもそもに女性のお客さんが少ないので、最初は彼女たちからも不思議な顔をして見られたが、だんだん仲良くなってきて、いろんな話をしてくれるようになるのである。
すると彼女たちが、私が男性に捕まっているのを見てすっと間に入ってくれるようになったり、助け舟を出してくれるようになったのだ。
うまくは言えないけど、そういう優しさや、心遣いを素直に嬉しく思ったし、少し申し訳なくも思ったし、そして、切ない気持ちにもなった。
何も、夜の世界で働くことが悪いと思っているのではない。
だけど、この世界で羽ばたけるのは時間が限られている。
日本であればまだしも、ミャンマーで、その限られた時間の後に、彼女たちは自分の足で立って歩いて行けるだろうか?そんなことを考えてしまったのだ。
そして、こういう女の子たちが、例えば、夜の世界以外の就職をしたいと思った時に、
私の会社、HerBESTという会社が、新しい可能性を与えられる会社でありたいと、強く思うきっかけになった。
そんなヤンゴンの夜は更けて、私は本格的に事業をスタートさせることになった。
>次回へ続く
経験した日: 2017年07月19日
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